2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

向学心

果たしていくらの余裕を持って日本にやってきたのだろう。恐らくギリギリのお金、ひょっとしたら数日分のお金くらいしか持ってこれなかったのではないかと思う。そこまでして再び日本にやってきたかったのだ。2年前日本で働いて得たお金は、国に帰ってから…

長寿

一体、今何が出来るのだろう。ほとんどのことが、それもかなり有能に出来ていた人が、食べることと、よちよち歩くことと、排便、いや小便にいたっては全敗だから、もうほとんど食べることだけか。無から生まれ、何でも出来るようになって、やがて全てをお返…

墓掃除

着くなり、一人はしゃがみ込んでバラスの中から顔を覗かせている草をむしりだし、一人は熊手で枯れ草を集め、一人は鍬で人が一人通れる狭い道に張り出している草を削りだした。打ち合わせをしているわけではないのに、あっと言う間に分担が出来上がってしま…

介入

この体験を、多くの過敏性腸症候群の方に共有していただきたいから公表させて貰う。プライバシーは守られていると思うし、漢方薬というものだけではなく、僕という第三者が、それも過敏性腸症候群の方800人以上をお世話してきた若干のプロが介在すること…

合い言葉

連休前だからだろうか、今日は薬局を訪れてくれる人も、漢方薬を郵送する人も多く、結局クロネコの集荷に合わず、1日遅れになってしまう人が数人出た。来月からの市民病院の調剤が重なればどうなるのだろうと少しばかり不安なのだが、同じ不安を持っていて…

美人過ぎる・・・

美人過ぎる市議でもないし、美人過ぎる海女でもないし、そうだ、美人過ぎる女医だ。 観光地だから知らない人が買い物に来ることはしばしばある。ただ買い物に来た人が突然「大和くんのお父さんですか?」と尋ねることは滅多にない。だから僕は面食らった。確…

往復切符

さすが体験者しか分からない。身近にこんな人がいて良かった。 長距離の運転には全然自信がないため、同乗者に免許を持っている?と尋ねることが多い。体力的に限界が近くなれば運転を代わって貰おうという魂胆だ。 連休中に一度僕にとっての「遠出」がある…

貢献

正直今日はメチャクチャ疲れた。と言うより、じわっと疲れがたまってきているのかもしれない。今朝目が覚めたときはすでに夜が十分明けていて明るかった。いつもはうす暗い時間に起きるのだが珍しく明るすぎるくらいの朝だった。 今日もあるメーカーが調剤室…

京都

おいおい大丈夫か。有り難いけれど心配になる。 かの国の若い女性達に何か日本での想い出を作ってあげようと提案すると、口を揃えて京都に行ってみたいという。中には富士山、東京などと言う子もいるが圧倒的に京都が多い。京都は僕にとっては勉強会で訪れる…

身軽

今日から僕も新学期だ。最も慕ってくれていたかの国の子が一人帰ったので、今日からは新しい組み合わせで新しいスタートだ。先月までのペアが甘え上手だった分、他の女性達は遠慮していた。不公平感は避けたかったが、実際にはかなりの不公平を強いてしまっ…

記事

「上海市は16日夜、人への初めての感染例となった87歳と27歳の男性が3月上旬に死亡した病院の患者4人が感染し、このうち2人が死亡していたと発表。当時、この病院内で「人から人」への感染が起きていた可能性が浮上したが、感染ルート解明につなが…

生業

この女性の特徴なのだが、一つ一つ言葉を確認するように話す。机を挟んだ対面で「勉強しかしていませんでした」という彼女の言葉を「勉強だけしていなかった」僕が聞く。二回りほど若い女性薬剤師と僕は、まるで正反対の学生時代を過ごしているが、そんな二…

絶滅

ああ、やっぱりそうか。あの人口の多い国でむやみやたらに漢方薬を使われたら、あっと言う間に生薬資源など枯渇してしまう。素人の僕でも分かっていたことがやはり着実に、いや予想以上に速く進んでいる。値段が仕入れるたびに上がっているのに驚くが、値段…

鍵穴

長い間治らなかったものが急に改善したりしたら、喜ぶ前にその改善振りを疑うらしい。ぬか喜びは絶対にしないぞと言う並々ならぬ決意が伝わってくる。僕がいつも言う、1割症状が改善しても随分と楽なのだから、半分以下に2週間でなったのだから、苦虫をか…

先入観

ハンドルにサドルにペダルにチェーンにタイヤにフレームに、もうそれ以上自転車の部品の名前を知らない。だからうまく伝えられるか不安だけれど、教訓に富んだ珍事件だったので取り上げる。 5月から市民病院の処方箋を調剤することになったので、それも病院…

魂胆

「あんたが『きっと喜んでいただけますよ』と言ったから、又信じて飲むと言っています」としみじみ言ってくれたが、そんな言い回しの癖があるんだと自分で気がついた。経験上、漢方薬でないと効果が出ないと予測が付くことは沢山ある。効く確率が高い症状も…

さりげなさ

参った、そのさりげなさに負けた。 移転したホームセンターは、岡山からの帰り道、県道沿いにあるからその点は便利になったが、何せその分入りにくく出にくくなった。渋滞気味になるから警備員が交通整理を開店当初はしてくれたが、今日などすでに客数が減っ…

科学

別れる日が近づいてくるにしたがって僕は逆に寂しさから解放されていった。これが昔の別れだったら、二度と会えないという悲壮感の中だから、恐らく涙涙の別れになるのだろうが、今はいつでもすぐに会えるという環境だから込み上げてくるものも少なかった。…

転機

彼曰く、20年振りだと言うのだからそうだろう。第一声の「年取ったなあ」も、それなら許せる。ただ逆も真なりってことは彼は気がついていないらしい。彼の場合、歳より体型の変化の方が僕には目立った。 会って1秒もしない内に話が弾んで、結局1時間くら…

宣伝

Hと言う八百屋さんは、そのご主人がとてもそろばんが得意で、牛窓の子供達の多くが習っていた。お嬢さんもとても上手で八百屋さんをしながら教えていたが、時代の波で店をたたんだ。Nと言う食堂は、バスの終点にあったから運転手さん達がいつも頻繁に出入…

翻弄

面白いなあ。考えられないことだが、恐らくほんの一握りの人間の強欲で、1億の人間をかなり自由に支配できるのだ。嘗ては多くの若者や百姓を殺したし、最近では多くの人達の仕事や土地や家族を奪ったし、次は、多くの人達の勤勉な精神をを奪おうとしている…

過敏性腸症候群

その女性と話をしていてつくづく思った。20年前にただ単に検査結果を聞き、薬をあてがわれるだけでなく、その症状の成り立ちなどを医師から説明してもらえていたら、こんなに長く苦しまなくて良かったのにと。 果たして医師が告げた病名が正しかったのか僕…

俗語

高名な医師と評論家が対談しているのを聞いていて、面白い言葉を覚えた。どの世界にも、外部からは見えないものがいっぱいあるが、知らなければ良かったと思うことの方が多い。 香典医療と言う俗語みたいなものがあって、死期が近づいている人に、これでもか…

脱帽

ニュースなどでは時々見かけていたから、知らないわけではないが、今日たまたま見かけたからこれが噂の「ひじ鉄」だと思った。いや、ひじ鉄ではなかった、何という名前だったっけ。きっと最近作られた造語だろうから、なかなか思い出せない。確か鉄がついた…

姿勢

もう何年か前、その薬を扱ってくれとある会社のセールスがやってきた。名前は何処かで聞いたことがあるくらいで、ほとんど知識はなかった。朝鮮人参や地黄が入っていて身体にはいいのだろうなと思いながら、結局セールスの話を聞き終わってもどんな人に勧め…

この町

このモチベーションの差はいったい何なのだ。同じ業務であるはずなのに、とてつもない差を感じる。 少しの差を置いて不整脈の方が二人来た。一人は数年来の不整脈で困っている方で漢方薬を希望してきた。もう1人の方は処方せんを持って来た。タイプは違うが…

にゃろめ

「にゃろめ、目にもの見たか!」今朝は昔年の恨みをはらせてスッとした。 月曜日と木曜日は生ゴミの収集日だ。薬局の前の収集場所は、長年カラスに荒らされて、収集車が帰った後を掃除するのは当番の役目だった。無惨に散乱したゴミの発する臭いに耐えながら…

特徴

傍で見ていたらまるでサプライズが仕組まれたテレビ番組のようだった。淡いピンク色のズボンが代金引換で送られてきたから、当然娘のものだと思っていた。 翌日、偶然かの国の女性二人が薬局に立ち寄った。その中の一人は来週3年間の仕事を終えて帰国するの…

邪魔

日本の汚いところか、日本人の汚いところか、日本の政治家の汚いところか、日本の経営者達の汚いところか。庶民レベルでも同じことをするのだろうか。 鍼の先生が、髭を書いたらヒトラーにそっくりな顔になると上手いことを言ったが、よく見てみるとなるほど…

居場所

居場所をなくした男達が入れ替わり立ち替わり裏門の外に出てくる様は寂しい。そこまでして吸わなければならないのかと尋ねてみたい気がするが、嘗てのヘビースモーカーにはその資格はない。 春休みの週末は、中学生のスポーツ交流に便利なのだろう、数台のバ…