2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

それをやってはいけない。禁じ手だ。あるセールスの方が実際に薬局で目撃したこと。 ある薬局?薬店?に2時間毎にやってきて1個3000円する○○丸と言う漢方薬を飲む女性がいる。飲む理由は過敏性腸症候群らしい。もうずっと来ているから当然効いていない…

品格

温厚さでは右に出る人がいないくらいのあの先生が口火を切ってくれたから、あとが続きやすかった。長年の積もり積もっていたものを吐き出すことが出来た。 恒例の学校保健委員会が今日から又始まった。町内4つの学校を内科医と歯科医と僕とで廻る。それぞれ…

領域

同じ日に同じような内容で嬉しくなるような話を聞いた。 1年中風邪をひいている方が、ある医院で相談したところ麻黄湯という漢方薬を出してもらったらしい。効いているのか効いていないのか分からないままずるずる飲み続けている。この話を聞いてとても嬉し…

一服

僕に言わせればお嬢さんがおとなしいことに付け入っているとしか思えない。60歳を充分すぎるくらい過ぎているのだから、分別はさすがにもう身に着いているだろうと思うが、お嬢さんへの仕打ちを考えるとそうとは言えない。余程自信がないことの裏返しなの…

紙袋

懸命に我慢しても流れてくる涙を悟られたくなかったので、妻や娘達に話しかけられても返事をすることが出来なかった。 二重以上ではないかと思われる老婆が-と言うのはほとんど視線は真下の地面に向いているように見えるから-手押し車でやって来た。薬局の…

成長

誰もが一度や二度、考えたことがあるのではないか。「若い頃、福山雅治に似ていたら・・・」違った、これは願望ではなく事実だった。「若い頃今の知識が備わっていたら・・・」と。 今なら新たに相談にやってきてくれる人の7割は治せれる。少し簡単な人の割…

化石燃料

ある人が葬式に行って来たと話してくれた。この数年、慢性病のお世話をしているので最近の体調を尋ねた僕への返事だ。ただそれだけなら誰にでもあることだから特異な内容ではないが、亡くなった方の原因がまれなことだった。親類の男性が、自分の母親を車に…

演技

このまま行くと、今年の誕生日は恐怖の1日になりそうだ。何とか上手い手を考えて避けなければ。 傷つけまいとして最初に嘘をついたのが悔やまれる。のぞき込むようにして「オイシイデスカ?オイシイデスカ?」とやられたものだから「オイシイ、オイシイ」と…

ままならぬ

ままならぬものをままならそうとしたらしんどいばかりだ。そんなしんどさに敢えて挑んで返り討ちにあっている姑が何故か沢山来る。熱心すぎる舅も又同じような境遇で時にやってくる。 時代は明らかに変わっている。戦中派が苦戦している。戦前の家族関係をま…

経済行為

僕は胡散臭いものを見抜く力は幸運にも備わっているみたいで、盲目的に、あるいは無邪気に人や組織を信じることはしない。だから逆に胡散臭い人間になる資質も持ちあわせていないみたいだ。変化球を多用するが価値観だけは直球もいいところだ。 社会的に生き…

企業

プライマリケアでうつ病を疑うサインとして全身倦怠、検査で症状を説明できる原因がない、複数の部位にまたがる多彩な症状、複数の医療機関を受診している、慢性的に持続する症状などがある。また「抑うつ気分」のみだと、うつ病を感度良く拾い上げることは…

比喩

どうやら台風が東コースを通ってくれたみたいで、牛窓にとっては幸運だった。少し雨が降って、少し風が吹いてと、よくある梅雨の降り方とあまり差がなかった。そうした理由で気が緩んでいたのだろうか、面白い会話を二組の人とした。思わず思い出し笑いを繰…

快挙

快挙だ、快挙だ。ついにやったぞ、カラスのやつめ。 今年は2回ツバメの卵をカラスに食べられた。もういい加減諦めたらと思うのだけれど3回目の挑戦が現在進行中だ。もう少し利口になれと思うのだけれど残念ながら言葉が通じない。恨めしく忙しく飛び回る姿…

詐欺

一体どこからどこまでが正常で、どこからどこまでか痴呆気味かは、日々変化する。ほとんど日替わりメニューだが、今日の定食はそれなりに美味しかった。 92才まで生きれて幸せだとか、孫の誰々が優しくて幸せだとか、年齢も名前もはっきりしていた。道中の…

備前市

別に当方の実力が伸びたのではない。ただ、薬局が、特に昔からあったような薬局がバタバタと店を閉めているから、自ずと商圏が広がり遠くから来て下さる人が増えただけだ。兵庫県との境にある市からも最近は来て下さる人が多くて、ブルーハイウェイを利用す…

隠れ家

牛窓に帰って35年になるのに、又片手で充分足りるくらいしか牛窓を完全に離れたことがないのに、そんな僕が知らないようなお店が立て続けに開店していた。もっとも僕は日曜日に主要県道を通って岡山に出るくらいしか町内を移動しないから、県道沿いの変化…

サイボーグ

「俺はサイボーグみたいなものですわ、人間なかなか死なんもんじゃ」と豪語するのには訳がある。身長1m90cm以上、体重100kgのまさにサイボーグ並の体格の持ち主の若い男性が、鎮痛薬を求めてやってきたのだが、どうして薬が必要か尋ねた答えがと…

献身

過換気症候群、偏頭痛、身体の痛み、これだけ楽になって頂ければ僕自身に達成感はあるが、そして当の本人も喜んではくれるが、まだまだ彼女には元気にならなければならない理由がある。そしていつまでも元気でいなければならない理由がある。それなのにいつ…

教え

今頃その女性はどの辺りを車で走っているのだろう。神戸辺りか、それとももう大阪を通過しているだろうか。決して大きくない自動車で、それも一人で運転して奈良まで行くのは大変だろう。どこをどう通って行くのかさっぱり分からない僕は、ただ「大変」だけ…

魔法

「魔法の薬ですね」と最上級の褒め言葉をお医者さんの家族にもらった。その言葉に比例して高額な商品だったらいいのだけれど、僅か650円だから、心には響くが経済には響かない。世の中よくできていて、えてしてこんなものだ。体臭の塗り薬は若夫婦が作っ…

完治

ヤマト様 お世話になっております。今日、何か必要なものはないかと電話で話している時、「薬はどうする?」と聞くと、「なくてだいじょぶ。」とのこと。「大学で、回りがみんな俺よりずっと頭いいから、どうせって思えるから、よけいな緊張しなくて済んでる…

失恋

恋に破れた君に 告白したのはいいことです。勝手な想いだけでいたら何も進みませんから。抽選日のない宝くじを買って夢に浸っているようなものです。彼女は貴方のために生きているのではないのですから、断られても仕方ありません。いい女性はこれから一杯、…

脱皮

「快感でした」などと、恐らく何年も、ひょっとしたら何十年も感想を述べることは出来なかったのではないかと思う。相談を受けた主なる訴えの大きなテーマが僅か1ヶ月で解決したことになる。 過敏性腸症候群の方の多くは、会議などは大の苦手だ。静かな所に…

問診

僕の薬局の場合、日常業務のありふれた手順だから別に心配する必要はないが、もしよその薬局やドラッグだったら一体どう対応されていたのだろうかとそちらの方が気になる。 ある女性が、お母さんの相談にやってきた。実家のお母さんが電話をしてきて逆流性胃…

メルヴェールリゾート牛窓

「こんな環境だったら、私、何もいらへんわ。1日中横になっているだけで幸せ」と、パンフレットを見ただけでその女性は言った。本物を見たらどんな言葉が飛び出すのかと思われるほどの褒め言葉だったが、都会に住む人にとっては心が洗われる空間なのかもし…

離陸

だいぶ前回から時間が空いてしまいましたが、お元気ですか?私は、お腹の調子がかなりよく、元気に明るく過ごしています。最近は、朝お薬を飲むと、1日快調に過ごすことができているので、どうしても注文が遅くなってしまいます。すみません。また、処方を…

異物

彼女にとっては衝撃だったみたいだ。目から鱗って言う表現が適しているのかもしれない。 念願の医療関係に就職できた彼女が仕事を始めてすぐに気がついたことがある。それは彼女ががんとして避けていた抗ウツ薬や安定剤がかなりの患者さんに、彼女の言葉を借…

格言

専門、あるいは職種によって、真理をついた格言はあるものだ。ほとんどの分野に疎いから、そんな言葉に出会えばひどく感動する。発した本人にとって見れば単なる日常なのだろうが、聞く方とすればただただその一語が輝いて聞こえる。 今日、ある不動産屋?さ…

屈辱

背中にパットを当ててくれると、低周波が筋肉を痙攣させる。気持ちがいいほどこたえない。効くから整形外科のクリニックに備えているのだろうが、僕にはしてもしなくても同じだ。同じようにしてもしなくても同じなのがもう一つあって、赤外線だと言って患部…

返事

それぞれの返事。 僕があなたの年齢の頃も、今日あなたが書いて下さったのと同じようなものでした。 別にやりたいことが見つからずに、偏差値に合わせて受験しただけです。おかげで1年目は全部不合格でした。実際に合格していたら困るような大学を受けてい…