2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

なにやら大切そうに袋から取り出した物がある。見ると、両手のひらからはみ出す位の大きさのサルのコシカケだった。山で見つけたといっていた。家にはこれの何倍かの物もあるという。以前サルのコシカケを見つけたから買ってくれと言ってきた人がある。僕は…

大根

台風で海水に浸かったのをきっかけに、100年以上家屋が立っていた跡地に申し訳程度の土をいれ、畑にした。好きなのか、仕方なくなのか知らないが、母が硬い土を耕し、幾種類かの野菜を植えている。全くの素人だから勿論旨くは出来ないが、ある農家の夫婦…

軟弱

しんしんとと言う形容詞は今日のような日に使えばいいのだろうか。 目覚めも遅かった。雪が音を消していたのだろう。あわてて朝ご飯を食べ薬局に立ったが、どことなく身体が本調子ではない。けだるさでもなく、熱感でもなく、頭重でもない。身体がなんだかと…

もみじまんじゅう

昨日の日曜日、僕は東の娘は西の勉強会に出席した。家に帰ったのは二人とも夜だったが、娘は落胆していた。あるメーカーの勉強会に出席したのだが、期待はずれだったらしい。咳に関して製薬会社の学術部が説明するというふれ込みだったが、風邪を引いてすぐ…

各駅停車

いつも特急電車で通り過ぎていた駅に、偶然乗ってしまった各駅停車の電車が停車した。阪神電車の確か武庫川って言う駅だったと思う。べつに名前の通りにしたのではないと思うが、なんと駅が川の上にあるのだ。何となく電車が止まったときの雰囲気が違うのだ…

映画

何回観ても飽きない映画がある。映画館に最後に足を運んだのはもう30年くらい前だから、僕にとっての映画とはテレビで流される映画でしかないのだが。 チャップリンの映画は別格として、日本の映画で「ウォターボーイズ」と言うのと、題名は忘れたが、同じ…

勇気

北の国が吹雪いている。この辺りの台風と同じ強さの風が真冬に吹く。南の国の人間には考えられない自然現象だ。体験しない限り想像もつかない。ニュースで流される映像では、身を切る冷たさは伝わらないし、ひょっとしたら身の危険さえ感じるだろう恐怖も伝…

数字

およそ関係ない数字が、想像も出来ないくらいの単位で日夜報道されている。ある政治家の兄弟が数十億円損をしたとか、アメリカの銀行が1兆円以上損をしたとか。どうなってるの、数学の世界でもそんな数字は出てこなかったけれど。経済は数学より難しいのか…

B級

今朝は、ある人の言葉に思わず吹き出し副交感神経優位で始まった。やくみつるという漫画家が、船場吉兆の再開に関してコメントを求められた時「昨日はマック、一昨日はバーミヤンと言うようなB級グルメの私としましては」と言う枕詞を使っていた。恐らく彼…

電話機がヒタヒタと歩く音を拾う。時々切れた息も伝わる。家路を急ぐ若い女性から電話をもらう。僕が訪ねたこともない大都会の夜、貴女は、眠らない商店街を通り抜けているのか、それとも幹線道路から抜け静かな住宅街の小道を歩いているのか。 声は文字に体…

饒舌

急にマイクを持たされたので、何を話せばよいか全く分からなかった。70人くらいの集団だったと思う。体よく断ることも出来たのだが、頼まれたものは基本的には断らない。最初の挨拶の「こんにちは、福山雅治です」が全く滑ってしまった。珍しいくらい受け…

歌声

ああ、これを歌声というのかと思った。広い御堂に、たった一人の澄んだ声が響く。空気を切って伝わる声は、畏れ多い存在へのひれ伏した姿だ。ゆっくりと、旋律に乗って揺れる姿に喜びが溢れ、波紋のように人々の心に届く。 氷点下の雪が降る。小声で誰かが魂…

沈没

「地球温暖化・人類滅亡のシナリオは回避できるのか」の著者によると、日本の二酸化炭素排出量に対する家庭が占める割合は全体の13%だそうで、全体の半分はたった、167の大規模工場が出しているらしい。また、ピーク時の電力は家庭が9%、産業が91…

卒業

卒業して30年になるのに僕は今まで勘違いしていた。 今日、大学で同じアパートに住んでいた1学年下の後輩が、部下を連れて尋ねてきてくれた。広島に行った帰りに寄ってくれたらしい。漢方の会社に就職し学術畑を歩いている。実力からか年齢からか知らない…

情景

業種別所得ってのが 発表されていた。興味はなかったがヤフーの表紙の部分に載っていたから目にとまった。上位にはなんと、金を動かすだけの職業が並んでいた。投資関係とかファンドとか、全く僕なんかの生活には関わりのない職業が並んでいた。それらの職業…

蜃気楼

車に高齢者のマークを付けているから、見かけよりは年がいっているのだろ。大柄で背筋が伸びているから若く見える。ただ、膝関節が曲がりにくみたいで、キッポの様に小股でゆっくりと歩く。案の定、膝にするサポーターを買った。会計がすんでから、「よく働…

振幅

FAXが出来るまで、朝の一仕事は、各問屋さんへの電話注文だった。品不足の商品を手配するために、各問屋さんに電話で品物の名前と個数を注文するのだ。丁寧な問屋さんは向こうから電話をしてくれていた。どちらにしても注文だけのために30分くらいはと…

解放

自分のためにだけ生きていける年月は、そんなに長くない。親の管理を離れる高校卒業あたりから、結婚あたりまでだろう。この間が、人生で唯一の解放区だろうか。そのわずかの間にいかに多くの破壊と、多くの創造を経験するかが、後の人生を決めると思うが、…

日が暮れてから、岡山までを往復した。いつもならバイパスを高速で走り市内にはいるのだが、今日は県道を走り、それも助手席に陣取った。毎週のように岡山へは出ていくが道すがら視線は、前を走る車、中央分離帯、信号などほとんど安全に走るためだけのもの…

矢印

最初、相談に来たときに、不快症状が書ききれないくらいあった若い女性がいる。彼女を数ヶ月漢方薬でお世話をして、かなりの症状は軽減できたが完全ではない。ところが直近に来たときには、とても明るくて笑顔が良かった。もっとも、つらくても笑顔が良くて…

女性歌手

海を見下ろす岬に沢山のペンションが建ち、多くの観光客が来ていた頃、牛窓でも結構映画やテレビ番組のロケが行われた。当時は、不意に有名な俳優や女優、歌手が薬局に入ってくることも珍しくなかった。つくってあげた漢方薬が気に入って、何回か足を運んで…

閾値

正月の不摂生がたたったのか、5時間ずっと腰掛けっぱなしで慣れない勉強をしたのが原因か分からないが、久しぶりの腰痛で日曜日以降不自由だった。動作によってはすごく痛み、生活の質はかなり落ちていた。身体のひねりで一瞬痛みが走り顔をしかめるが、箱…

英会話

およそ見当はずれかもしれないが、NHKの英会話の番組を偶然見ていてこんなことに気がついた。丁度mayとmightの使い分けを説明していた。詳しいことは分からなかったが、現在形を使う場合と過去形を使う場合では、確率に違いがあるらしいのだ。ど…

対等

いつの時代からこんなに人間に忠実になったのか知らないが、犬が人間に対する態度には驚かされるとともに、常に哀れみも禁じ得ない。オオカミと種は同じらしいが、自然の中で生き抜いているオオカミと人間の庇護の元で生き続けている犬とでは、生き方の上で…

職業

防衛医大に行っている甥が正月にやってきたとき、女学生も男子学生と同じように20Kgの荷物を背負って行軍すると言っていた。他の医学部と同じように女学生は3割くらいいると言っていたから驚きだ。甥はとても気配りが出来る子で、その気配りは本来的に…

陳列

今日もいくつかの用事をこなさなければならなかったので、朝の7時半頃家を出た。2つ目の用事のために車で移動中に、酷く寒いことに気がついた。エアコンを28度に設定しても何故か寒い。きっと風邪を引き始めているのだろうと思って、ドラッグストアに寄…

青春

「命に関わって仕事をしていたいから」さりげなく放った言葉に正直驚いた。数年働いた時点で知識や経験などは容易に追い抜くとは思っていたが、精神まで追い抜くとは思っていなかった。スポーツが好きでアカペラも好きで、その程度しか青春時代の情報は入っ…

個性

僕がお世話になっているある会の停滞を打破するために、ふと思いついたことがある。薬局の経営と何ら変わらないのではと思ったのがきっかけで、具体的なアイデアがいくつか浮かんできた。浮かんできたアイデアを統合させれば一つの形になりそうだ。実現すれ…

生活の質

一人早く起きて、昨夜母のところでごちそうになった握りの残りを食べていた。おせち料理の残りも貰ってきていたので、皿を2つ用意して、一方には刺身しょうゆ、片方にはソースをたらした。箱根駅伝の復路を見ながら、働かなくてもいい日の朝を楽しもうと、…

通訳

たわいもない内容なのだが、通訳を介して2時間くらい話を楽しんだ。全く一言も分からない言葉だから、通訳無くしては話せない。彼女を連れてきたのがそもそも通訳なのだから心強い。首脳会談や有名人に対してのインタビューで、通訳を介して会話が行われて…