2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

寸止め

何もすることがなく時間を持てあましていたから、夕方になってウォーキングがてら、海岸線まで行ってみた。時折吹く風が冷たいからか、人には会わなかった。季節が良ければ釣り人たちが岸壁に並んでいるが、今日は僕だけ。人気のイタリア料理の店も閉まって…

ホテルリマーニ

10年以上訪れたことはない。必要もないし、利用してみたいとも思わなかった。経営者も何度か変わったように聞いているし、そのたびに高くなったとか安くなったとかの噂も流れてきていた。値段が高くなったり安くなったりするのは、経営が安定せずに試行錯誤…

不審

今日二つ興味深い内容の文章を見つけて読んだ。二つともインターネット上にアップされていたものだが、下記にコピーして貼り付けたものと、1時間長く眠れば免疫が強くなりコロナなどの感染症にかかりにくくなると言うものだ。そちらの方はコピーしなかった…

「年収600万円の上に車も家もつけるんですよ!」 気の毒そうに薬の問屋さんが言ったのは、県北の調剤薬局は人が集まらないから、薬剤師の募集に当たっては、冒頭の条件を提示するらしい。その条件でやってくる薬剤師はいるが、よそがそれを上回る条件を出…

憤怒

一時の憤怒で人はこんなにも過酷な人生を送るのかと、モザイクの向こうに見える老人が、口に出す言葉で知らされた。 90歳を過ぎた老人が、40数年前からずっと刑務所の独房で暮らしている。僕らの学生時代と同じような6畳一間?。畳の部屋には、ほとんど…

宇摩

買い物ついでにウマが、今度テレビで私のことをやると教えてくれたから、僕は何のことかわからず、白衣の背中を向けて「スゲエが、背中にサインして!」といつものギャグで終わらせていた。 ただ、教えてくれたのに見ないわけはいかないので日時を聞いてカレ…

普通

手作りのケーキと言ってもほとんどプロ並みのものを、夕方二人のベトナム人が届けてくれた。2年間同居していたいわば娘みたいなものだが、日本語が達者だから十分会話は成立する。3時間くらい話をして今帰って行ったが、興味深いことを言ったので披露する…

舞台

子供のころから好きだった。どのくらいの方がふだん口にする習慣があるのか知らないが「なまこ」は大好物の中の一つ。 祖父が生きていたころは、祖父が捕ってきてさばいてくれていた。ナマコの内臓は「このわた」という細いチューブみたいなもので、サナダム…

臆病

大阪の痛ましい事件で僕が思ったこと。もし先生が僕みたいに臆病だったらよかったのにと言うこと。 ニュースでの解説を聞いたり映像を見てすぐに思ったのは「僕なら怖くてあんな建物には入れない」だった。たとえあのような事件がなくても僕には無理だ。1か…

水面

2週間前に、遠方から漢方相談に来られた方。今日入ってくるなりテーブルに腰掛け、おもむろにスマフォを取り出し、一心不乱。僕が正面に腰掛けても、止む気配はない。2週間前の素朴で善良そうな印象が一気に吹き飛びそうだった。しかし、僕は待った。どの…

駐車場

年齢とともに変化、大げさだな、変更と言うほうが正しいかもしれない。ちょっとした変更でも億劫になる。 僕は岡山市の中心街に出かける時にはほとんど決まった駐車場しか利用しない。昔から利用して勝手知ったるのが一つ、スぺースが広いのが一つ。この二つ…

便利

昨日僕はあることでデビューした。 税理士の先生から、ある手続きのために必ず必要と言うことで、訳もわからず作ったのが(作らされたのが)楽天カードなるもの。何のために必要なのか、何に使えるのかもわからないまま2年間手つかずだった。作った当時先生…

端正

ずいぶん昔のことだが、閉店間際に、ある男性がお供を連れて入ってきた。一瞬その端正な顔立ちに見入るほどだったが、ほどなくその男性が神田正輝だと分かった。僕らは写真やテレビなど、平面でしか見ることがないから、立体的に見ることが出来た時のハンサ…

立ち枯れ

寒かった。よりによって昨日と今日とは。 「夏は何とか踏ん張ったんでしょうが、ここにきて息切れしてダウンです」当然患者さんとの会話みたいだが、何を隠そう、我が家のエアコンについてのダイキン社員の説明だ。上手に薬局の日常会話にありそうなシチュエ…

沽券

「いただきまーす」 これを頂かなくてどうする。その瞬間から、夕食の情景が目に浮かぶ。ワンカップを買ってきて、熱湯半分に薄めて、ほろ酔い気分で身をほじくり返そうか。あるいは少しずつ口に入れながら、時には爪の先の僅かな身も吸い取り、大量のご飯を…

単純明快

「安倍に買い取らせろ」面白いことを言う人もいるものだ。単純明快、この言葉にはさすがに僕も行きつかなかった。まだまだ修行が足りない。さしずめ僕だと「汚部を打ち首獄門に」程度だから。 アホノマスクが大量に余っていて、保管費だけで数億円ずつ毎年か…

餃子

夜の冷たく美味しい空気をいっぱい吸ったウォーキングを終え、自宅に入った瞬間、懐かしい臭いがした。そうこれはまさしく、ベトナム人たちに貸していた寮の玄関の戸を開けた瞬間襲ってくる臭いだ。いやいや、風向きによっては、夕食時にしばしば近所を覆っ…

善良

日曜日の和太鼓コンサートの道中は、初めて〇〇ちゃんや〇〇さんと知り合ってよかったなと思える時間でした。もちろん今までは、二人はまるで娘のような存在で、それはそれで楽しかったのですが、あの日に聞いた二人の話で、二人の存在がなくてはならない人…

便乗

〇〇さん、読んでください。いつものように葉書でお礼を言おうと思ったのですが、昨日の今日なので、なんとなく多度津のことも書いてみたかったので、ブログに便乗しました。時々ブログを読んでいただいているみたいなので、目にとめていただければありがた…

先行

ほとんど2年ぶりに近いと思う。昨年、運よく中止にならなかった和太鼓のコンサートを最後に、禁断症状に苦しんでいたが、ついに今日久々に藥が手に入った。 会場は「サクラートたどつ」と言うところで、牛窓を彷彿させるような町だった。ただ大きな造船所が…

対処

別に議員を使って圧力をかけようとする意図はない。職業上、僕らより多方面で詳しそうだから、薬局に漢方薬を取りに来た時に相談してみただけだ。 すると議員と言うものの習性だろうか、さっそく役所に相談に言ってくれた。ところが答えは僕が知りたい内容で…

無理は無理

高級車が駐車場に止まり、運転手が出てきたが車のそばから離れない。別に興味はなかったので、しばし目を離していたら、数分後に、女性が直立不動状態でやっとの思いで入ってきた。 初対面の人かと思ったら、40年来の知り合いだ。ただこの数年会っていなか…

余白

「今頃は寝たきりか、変な病院に入れられていたかのどちらかじゃ!」と言った女性は決して老人ではない。まだ中年の域にも達しない。 息子が帰ってきて今の職場に勤めだしたころの患者さんだから、僕とも、もう数年の付き合いになる。心療内科の薬をどっさり…

卑屈

インターネットから消してくれないか。正義ぶっている奴らを。あいつらの考えなど見たくもないし聞きたくもない。ひどゆき 悪し下 (あしもと)東酷原 駄けし テレビから消してくれないか。どこにでもいるレベルの芸NO人 ニタニタひきつった笑いとサルみた…

吉野家

朝食直前になっても食欲がない。胃の中に昨夜食べたものがそのまま残っているような感覚だ。食事を抜こうかどうか迷っている間に、朝食が用意されたから仕方なく食べた。食べながらどうしてこんな不快な感覚があるのだろうと考えてみて、原因らしきものを見…

質問

はい、大抵の人がその質問から入って来る。車や大学や高等学校などと同じだ。いわゆるブランド志向かな。僕はほとんど興味がないから経験はないが、ひょっとしたら服や時計やハンドバックなどもそうした質問がまず最初に飛び交うのかもしれない。 「何犬です…

区別

鳶と鷲と鷹の区別はつかない。漢字ではない。いや漢字もわからないが、飛んでいる姿で区別は出来ない。 ただし、僕が日常的に行動する範囲だと、まず鳶しかいない。一時見かけることが少なくなっていたが、最近はしばしば見かける。上昇気流をうまくつかみ旋…

解体費用

「高いなあ」から「もう少し安かったら」から「このくらいはいるわ」に、4日の間に変わった。何のことかと言うと、隣の古民家の解体費用だ。 築90年と言われても、何度かリフォームしているし、特に屋根など新しくしたばかりだから、そんなに古くは見えな…

牡蠣剥き

この時期になると牡蠣が食卓に上ることが多い。牛窓も産地だから、多くの方が牡蠣剥きの仕事をする。ベテランともなると70歳代が多く、80歳代も珍しくない。一日中寒いところに腰を掛けて、手だけ動かす仕事だから結構きつく、若い人はなかなか従事してくれ…

解体工事

ふと2階からのぞいてみると、ついこの前まで寮として貸し出していた古民家の解体工事が始まっていた。瓦を下に止めてあるダンプカーに投げおろしている音が、朝から響いていたが、意外や意外、一枚ずつ手ではがし、それをダンプの荷台に投げおろすと言う、全…