2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

気付き

返信 過敏性腸症候群の、特にガス漏れの方はこの気付きさえ得られれれば必ず完治します。 貴女が実況中継のように書いて下さった文章は、まるで何かの脚本のように分かりやすく臨場感に冨み、いつか貴女が完治した暁には、貴女の許可を得てブログに載せて同…

気配

若い時からずっとこんな性格だったら良かったのにと、帰っていく後ろ姿を見ながらつくづく思った。 大きな病院をハシゴして結局何処でも異常なしの診断だった。当然薬も出ない。本来なら異常なしと言われると胸をなで下ろして喜び勇んで帰ってくればいいのだ…

ボルト

誰がどう集まっていつ決めたのか知らないが、陸上競技のフライング1発失格は、僕が競技場にいたら「金返せ」になるだろう。観客の多くの人が従順で、世界の多くの視聴者が寛容なのだろうが、走る本人より組織の役員の方がエライ構図が透けて見える。あれだ…

臨場感

有名な薬なのに、どうしても僕には使えない薬がある。2年くらいその薬の説明会に通ったのに、どうしても効果を信じることが出来なくて、結局は誰にも推奨できずにいた。ただ有名だから、僕の努力とは関係ない指名買いがあって、商品は陳列していた。巷の評…

基準

もう随分前に市民病院にかかっているはずなのに、一向に首や肩の回りのリンパの腫れがとれない。どの様な診断だったのか言葉の壁で余りこちらには正確に伝わってこないが、恐らく抗生物質を出されているのだろう。少しは腫れが小さくなったのかと尋ねると同…

お告げ

今朝はいつもより1時間近く遅く目が覚めたので、モコの用足しの散歩も1時間遅れた。久し振りの朝からの太陽で、木陰にいなければ暑く感じる。木陰に陣取ってモコの動きを目で追っていたら、草むらの上に広がる小さな土手に沢山の光るものを発見した。大き…

光年

多くの人が目にしたニュースで、僕レベルの人がいることが分かってほっとした。「39億光年地球から離れたところでブラックホールに恒星が吸い込まれる瞬間を写した映像」が公開されて、それについて解説されていて勿論映像も見ることが出来たが、その光が…

心得

漢方薬は岡山の問屋さんに注文すればその日の2時過ぎには宅急便で届く。急ぐものはそうして注文し、荷物が届き次第調剤して皆さんの所に送る。と言うのはクロネコヤマトが集荷に来るのが4時だから、2時間猶予があれば材料不足で作れなかった漢方薬も滞り…

不安

過敏性腸症候群が子供に遺伝するのではないかという懸念を時々相談されるが、過敏性腸症候群自体が遺伝することはない。自分が長い間苦しんだから、同じ経験をさせたくないと言う親心だろうが、結局遺伝の不安を口に出したお母さん方のお子さんは誰も発症し…

ウツウツ

久しぶりに訪ねてきてくれた。用事はと言うとヤマト薬局特製のクラゲに刺されたときの塗り薬だ。わざわざそれだけのために遠くから来てくれるから、ちょっとしたそんな薬を作るのにも喜びがある。でも本当はもっと嬉しいのだ。彼が本来必要なものだけを取り…

回遊

思わずスピードを落とし、ライトを点けた。お昼をまだ回ったばかりなのに夕暮れ時のような薄暗さに一気になった。これを現代ではゲリラ豪雨と呼ぶのだが、何のことはない、かつて夕立と呼んで親しんでいたものだ。自然の営みにさえ人間様は都合が悪ければゲ…

変換

僕は町外から来てくれる人にはたいてい2週間分ずつ漢方薬を作る。それだけの期間があればおよそ薬が合っているかどうかは判断が付くから。その女性も6月の末から2週間分ずつ漢方薬を渡しているから、もう5回漢方薬を取りに来たことになる。症状を尋ねる…

糸トンボ

駐車場の草は半月くらい前に草刈り機で丁寧に刈られているから、まだ余り背丈は伸びていない。ミニチュアダックスのモコでさえ隠れることは出来ない。丁度モコの顔の辺りまで草は成長している。モコは朝僕が散歩から帰ってくるのを待って必ず駐車場に連れて…

優しさ

小出先生が沖縄講演で引用した言葉を後日談で聞いた。ウォーリスチャンドラーと言う作家の最後の作品(プレイバック?)の中で「強くなければ生きていられない、優しくなれないなら生きている価値がない」と書かれているところがあるらしい。この言葉を先生…

電話番号

ある会社に品不足の電話注文をしようとしてふとその下にある名前に目が止まった。電話番号が勿論書いていて、携帯電話の番号だった。漢方の会社の重役だったから、本来なら会社の電話番号だけが分かればいいのに、個人の携帯番号を電話帳にわざわざ書き留め…

高尚

よその町から一人でやって来たその女性は名前を名乗ってから用件を言った。その女性は初めてお会いするがご主人はもう数年漢方薬を取りに必ず月に2度は来る方だ。自分が不調になったからご主人と同じように漢方薬を作って欲しいとのことだった。 問診を始め…

明らかに変わった。嘗てなら盆の間は帰省客や、海水浴客、観光客などの体調の急変や軽い怪我などで忙しいのだが、今日は体を休める1日になった。ついつい油断して煎じ薬の待ち時間に利用して頂くパナソニックの電機マッサージ機に身体を委ねて熟睡していた…

熱中症

どうしても救って上げたい人がいる。勿論毎日そうした仕事をしているのだから毎日そうした思いに駆られるのだが、特別な人が時々現れて、どうしてもという言葉が頭の中を駆けめぐる。 車を運転しているだけなのに熱中症になりそうだった。その為に自動販売機…

紙オムツ

癌を患っている男性が自分で定期的にパンツ式の紙オムツを買いに来る。術後自分が履くのを家族がいるのに買いに来る。もっとも車にも乗れるし仕事も出来るのだから、買い物くらいはなんでもない。おおらかな人で自分の症状を事細かく説明してくれる。 昨日来…

肩書き

「これからヤマトサンのことをお父さん、奥さんのことをお母さんと呼んでもいいですか?」と尋ねられてだめだとは言いにくい。若干の思案のあげく「照れくさいけれどかまわないよ」と返事をした。これが「パパとかシャチョウさん」なら勿論断るが正統派の呼…

大道芸人

夏用の半袖の白衣を僕は恐らく二つ持っていて、汚れて余りにも醜くなれば妻が次のを出してくれる。でも恐らくこの10年新しい白衣を着たことがないから、どちらも年季ものだと思う。 僕が着ているのは左に一つ胸ポケットがあり、左右に脇ポケットがあるオー…

そうめんかぼちゃ

「そうめんかぼちゃ、ありがとうございました。いつもより箱が重かったので、なんだろう?と思いました^_^母が調理の仕方を知っていたので、作ってもらいたいと思います。まだお世話になってから日が浅いのに、贈り物をありがとうございました。とても嬉しか…

助言

ある団体職員の男性がハチのスプレーを買いに来た。毎年恒例の行事だ。何の理由か知らないが余程ハチに好まれる建物の構造なのだろう。取りに来る係も毎年決まっていて、50前の男性がやってくる。独身男性で酒と肉があれば幸せと言うタイプで、素人相撲な…

奇跡

ご本人の心情の奥深くまではとても入ってはいけない。想像のはるか彼方に苦しみや恐怖はあるだろう。さすがにとても平然とはしていないが、それでも取り乱すことなく現実を受け止めようと努力している。混沌の中で懸命に日常を維持している。慰めの言葉が必…

造語

田舎の薬局だから、農家の方が多く来られる。長年よく働いているから腰は曲がり、足はO脚になり、肩や首が痛い方も多い。各々が一つの症状だけを持っていることは少なくて、腰が悪い人は首が、首が悪い人は腰が悪いのがほとんどだ。ただ何故か知らないがそ…

ドクダミ

嘗てその肩書き故にとてもまともには話すことは出来なかった。この町の青年達は選挙もしばしば手伝わされた。陰の知事とまで言われた人のオーラは青年には強烈だった。 そんな人も引退して一市民になれば、こんなに穏やかな表情をした人になるのかと驚きだっ…

怪しい人

ある若い女性が、漢方薬を取りに来たときに、彼女が腰掛けるだろう椅子の丁度死角になるところのソファーに一人の男性が腰を下ろしていた。僕と10分くらい雑談をしていたのだが、彼女が入ってきたときも話をしていて、彼女にとって見れば僕が独り言を言っ…

自立

自立できないと嘆く若き貴女に 自立が必要なのは今ではなくて、常になのです。ただこの自立というものが難しくて、なかなか口で言うほど簡単ではないのです。経済的な自立や心の自立や、内容もまちまちですから。例えば僕が今完全に自立しているかと言えばそ…

鰯雲

歯の治療の前に「もう秋ですね」と謎かけみたいな言葉を投げかけられたから一瞬答えに困った。やっと蝉が鳴き始めて夏本番を迎えたような気分になっていたのに、もう秋が始まっているなんて。歯科医は治療前に「もう鰯雲が出ていますよ」と言った。鱗雲が秋…

差し引き

この歳にして初めて耳にする単語「調理靴」 薬局は引きこもってする職種だが運のいいことに訪ねてきてくれる人が毎日多種多様だから、耳学問だけは蓄積される。田舎の薬局だから立派な人とは縁が少なくて偏りはあるだろうが、それだからこその知識も侮れない…