2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

全開

薬局が牛窓中学校の近くにあるので、生徒達が登下校するのが見える。たまに横着をして薬局の前あたりまで車で送ってもらい、そこから数十メートル歩いて登校する子もいる。理由があってのことだから良い悪いの判断ではない。時にほほえましい光景を目にする…

ハサミ

調剤室で使っているハサミの中の一つは、極端に細くて黒光りしている。指を入れる穴が小さく僕の指は完全には入りきらない。僕は使えないが、娘は指が合うので使っているみたいだ。薬のシートを切る作業が多いので、ハサミは薬局にとって必需品だ。そのハサ…

伴奏

僕の傍で、「ミー、ミー」と繰り返すから、猫かと思ったら、「私にオルガンを弾かせてくれ」って言っているのが身振りで分かった。ミサの途中でフィリピンの人達のコーラスが入るが、その伴奏をさせてくれって言っているのだ。ミサの間は中年の日本人女性が…

東大

数年前その家族がよその町から漢方薬を取りに来てくれた頃、僕は「○○市で一番幸せ家族だろう」と言ったことがある。半分冗談だが、半分は結構あたっているのではないかと思っていた。どうやらそれはあたっていたようだ。 今日久しぶりにお母さんと息子さんが…

東大

数年前その家族がよその町から漢方薬を取りに来てくれた頃、僕は「○○市で一番幸せ家族だろう」と言ったことがある。半分冗談だが、半分は結構あたっているのではないかと思っていた。どうやらそれはあたっていたようだ。 今日久しぶりにお母さんと息子さんが…

東大

数年前その家族がよその町から漢方薬を取りに来てくれた頃、僕は「○○市で一番幸せ家族だろう」と言ったことがある。半分冗談だが、半分は結構あたっているのではないかと思っていた。どうやらそれはあたっていたようだ。 今日久しぶりにお母さんと息子さんが…

東大

数年前その家族がよその町から漢方薬を取りに来てくれた頃、僕は「○○市で一番幸せ家族だろう」と言ったことがある。半分冗談だが、半分は結構あたっているのではないかと思っていた。どうやらそれはあたっていたようだ。 今日久しぶりにお母さんと息子さんが…

東大

数年前その家族がよその町から漢方薬を取りに来てくれた頃、僕は「○○市で一番幸せ家族だろう」と言ったことがある。半分冗談だが、半分は結構あたっているのではないかと思っていた。どうやらそれはあたっていたようだ。 今日久しぶりにお母さんと息子さんが…

東大

数年前その家族がよその町から漢方薬を取りに来てくれた頃、僕は「○○市で一番幸せ家族だろう」と言ったことがある。半分冗談だが、半分は結構あたっているのではないかと思っていた。どうやらそれはあたっていたようだ。 今日久しぶりにお母さんと息子さんが…

東大

数年前その家族がよその町から漢方薬を取りに来てくれた頃、僕は「○○市で一番幸せ家族だろう」と言ったことがある。半分冗談だが、半分は結構あたっているのではないかと思っていた。どうやらそれはあたっていたようだ。 今日久しぶりにお母さんと息子さんが…

東大

数年前その家族がよその町から漢方薬を取りに来てくれた頃、僕は「○○市で一番幸せ家族だろう」と言ったことがある。半分冗談だが、半分は結構あたっているのではないかと思っていた。どうやらそれはあたっていたようだ。 今日久しぶりにお母さんと息子さんが…

振幅

薬局を開ける頃、遠くから鶏の鳴く声が聞こえた。一番鶏ではないが、なんだか懐かしい声だ。今の時代に、鶏を飼っている人がいるのかと思うとなんだかほっとした。10円も出せば卵は買える。何を求めて飼う気になったのか知らないが、シャーッターを開けな…

店員

だめで元々と思い電話した。肩こりで風呂は欠かせないから、今夜入れないとなるとかなりダメージだと思っていた。灯油がないことに気がついて電話したのは、ガソリンスタンドが閉まる5分前だった。案の定、断られて、それはそうだと素直に受け入れていた。…

米原

僕が20歳過ぎに作った唄をいまだ歌ってくれている人がいて、その人が正式な歌詞を送ってと言ったので、古い音楽ノートをとりだしてみた。表紙は破れて、紙は茶色に完全に変質していて、何をこぼしたのか、大きなシミがノートの半分にも広がっていた。当時…

原風景

勝手なもので、大きな感謝には気がつくが小さな感謝は気づかずに素通りしてしまうことが多い。さすがに大きな利益をもたらされれば、有り難うの言葉も素直に出るし、下げる頭も自ずと深くなる。体中で感謝の意を表すことにはばからない。 ところが小さな感謝…

跋扈

経済が混沌としていて薬局も例外ではないらしく、漢方のメーカーが若手薬剤師を集めて時事講演会を行った。娘がそれを聴きに行って少しだけ内容を教えてくれた。詳しいことは聴いていないけれど、又僕に伝える必要もないので、余程印象に残ったことだけを話…

堤防

決して目の錯覚ではないと思う。何となく違和感があるなと思いながらかなりの距離を運転していたのだから。確かめたくてスピードを落としながらゆっくり見てみたが、何度繰り返しても同じだった。降りて実際に確かめればいいのかも知れないが、そこまでする…

官舎

今でこそ余り無いが、以前は警察官や警察官の家族ととても仲良くなっていた。牛窓署に赴任してくる警察官は多くは家族を伴っていた。警察官舎に家族も一緒に住んで、子供達は牛窓の学校に通った。僕が若い頃は独身の警察官と仲良くなり、一緒に小さな旅をし…

恵み

僕は今、ある女性の漢方薬を作っている。カルテに貼ってある写真は、僕の母と前島に夕陽を見に行ったときのフェリーの船室での写真だ。二人とも微笑んでいて、知らなければほんとのおばあちゃんと孫のスナップ写真と見られるだろう。 この女性は、ある超有名…

マウンティングバイク

何というファッションか知らないが、まさに決めた若い男性がマウンテンバイクに乗って薬局の前を通り過ぎた。先のとんがったヘルメット、サングラス、上下おそろいのジーンズ姿。懸命に漕いでいるがスピードが出ていない。なんだか平地を走るには不合理なよ…

個性

「この数年間、何だったのかと思いました」とお母さんはせきを切ったように泣き始めた。お子さんは小学校から恐らくほとんど外に出ていないのではないか。処方箋でルボックスを取りに来るから、社会不安障害とかなんとかの病名でもついているのだろうか。医…

道具

さすが政治家だ。地元に暮らす僕が知らないのに初耳なることを教えてくれた。政治にも地元の発展にも余り興味がないから、僕が特別知らないのかも知れないが、知って得しようとも思わない。彼も利権に絡むような人間ではないから、安心して話も聞ける。恩返…

メダカ

裏口に小さな瓶が2つ置いてある。すぐその傍を毎日何回か通るのだが、普段はまず目に入らない。ほんの数十センチ離れたところを通っているのに。ところが昨日の昼は違った。その中で何か動くものを感じたから目がいった。水が温んで数匹のメダカが水面を泳…

振幅

血湧き肉躍る日々が人生のどこかであるとそれはそれで良い人生だったと言えるのだろうが、なかなか凡人にはそんな日々はない。血は湧かずに肉は垂れるのがせいぜいだろう。将来の目標を見据えてなどと、つい青年に自分の過去を忘れて教訓じみたことを言って…

一番星

雨が続くから、やってくるのは農家の方が多い。雨の日は農作業が出来ないから休みなのだ。天気に休みまで支配されるとても自然な仕事だ。人間が作ったルールより、自然に従うことを良しとする貴重な職業だ。 都会の労働者が人間疎外を何で克服しているのか知…

気丈

電話では気丈に振る舞っているが、恐らく受話器を置いた後は不安の深淵に落ちてしまうのだろう。一難去って又一難。どうして選ばれたように難題が降りかかってくるのだろう。そして何故それらが避けれなかったのか。そして誰かの救いの手が差し伸べられなか…

気丈

電話では気丈に振る舞っているが、恐らく受話器を置いた後は不安の深淵に落ちてしまうのだろう。一難去って又一難。どうして選ばれたように難題が降りかかってくるのだろう。そして何故それらが避けれなかったのか。そして誰かの救いの手が差し伸べられなか…

気丈

電話では気丈に振る舞っているが、恐らく受話器を置いた後は不安の深淵に落ちてしまうのだろう。一難去って又一難。どうして選ばれたように難題が降りかかってくるのだろう。そして何故それらが避けれなかったのか。そして誰かの救いの手が差し伸べられなか…

気丈

電話では気丈に振る舞っているが、恐らく受話器を置いた後は不安の深淵に落ちてしまうのだろう。一難去って又一難。どうして選ばれたように難題が降りかかってくるのだろう。そして何故それらが避けれなかったのか。そして誰かの救いの手が差し伸べられなか…

気丈

電話では気丈に振る舞っているが、恐らく受話器を置いた後は不安の深淵に落ちてしまうのだろう。一難去って又一難。どうして選ばれたように難題が降りかかってくるのだろう。そして何故それらが避けれなかったのか。そして誰かの救いの手が差し伸べられなか…