2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

湯葉

昨日夕方、僕がお願いしていた湯葉が届きました。ありがとうございました。 京都の患者さんで僕が世話になっている人がいます。 その人がお土産にくれて初めて口にしたのが湯葉と言うものでした。 全く知識が無くてその美味しさに驚きました。 何度も京都に…

精一杯

この数年、僕は基本的には病院の処方箋調剤にはかかわっていない。漢方薬で精一杯と言うと格好がいいが、ついていけないというのが本当のところだ。数多の薬が新しく作られ、保険診療に採用される。その1つずつを理解して覚えていくことがもう無理になった…

時代

「ええかわりいか、かわらんけど、一度やりだしたらやめれんが(良いか悪いか分からないけど、一度やり始めるとやめれないです)」 僕ならよいか悪いか分からなければ元々やらないのだが、どうも世間の常識とは逆な方もおられる。いや結構そちらが増えている…

見舞い

「どう言っていいか分からんが。だから、『大事にして、元気でなあ』とだけ言って帰った」なるほど、僕も分からない。僕自身も最も苦手とする場面だし、あまり経験もない。願わくばそういった場面に遭遇したくない。 昨夜、薬局が閉まる直前に頭痛薬を取りに…

三段跳び

売り言葉に買い言葉ではないが「元気じゃったら、こんな所に来りゃあへんわ(来ないわ)」と即座に返って来たから、かつての面影はかろうじて残している。その言葉も返ってこなかったら本当に心配だ。 声だけは10年以上前と変わっていないが、見掛けは哀れ…

野犬

「インフルエンザにかかったら家で十分水分を摂って安静にする。4,5日以上続く発熱、呼吸困難、胸痛、失神、錯乱状態、ひどい嘔吐が見られるようなら受診をする」 一体どこの機関がこんなことをホームページに載せて注意を喚起しているのかと言うと、アメ…

気配り

水道の検針に来た女性が裏口でインターホンを鳴らした。我が家のインターホーンは2階でしか聞こえないという欠点があるが、姿がすりガラス越しに見えたので裏戸を開けた。開口一番「水道のメーターが壊れているみたいなんですが」と言うから、すぐに又出費…

物色

ジーパンの数箇所が破れたのでついに新しいのを買うことにした。僕が欲しいのは今履いているのと同じ、やたらポケットが多いやつ。そしてそのポケットには必ずボタンかチャックが付いていて、財布などが落ちようが無いやつだ。記憶では数年前にユニクロで買…

面接

逞しいものだ。僕があの年齢の頃あんなに逞しかったのだろうか。 仕事を始めてまもなくの時間帯に連絡無しに次女と三女がやって来た。授業が午後かららしくて如何にも遊びに来たと言う雰囲気だった。1時間くらい雑談をして、僕は漢方薬を作る作業に入った。…

懺悔

「お母さん、紅葉がきれいだから見に出よう」と言って施設から誘い出したのはいいけれど、実際には施設の背後にある山は所々にうす茶に変色した葉っぱがあるだけで、紅葉などとは程遠い。今年は暖かいせいか、言われるほど紅葉が進んでおらず、山はまだほと…

飛行場

岡南のハッピータウンから出て、広い駐車場を自分の車まで歩いていた。上空でモーター音がするから見上げると、真上ではなく南の空にセスナ機が飛んでいた。セスナ機だからエンジン音だと思うのだが、正にモーターの音のように聞こえた。 昔岡山県の飛行場は…

屈託

ウォーキング中は数学の問題は解けないが、言葉は多く浮かぶ。この発見をしたのは僕だが、イグノーベル賞並みの発見だと思う。ウォーキングをもう10年以上続けているから次第にそれが正しいということに自信を持っているが、ひとつだけ懸念材料がある。そ…

恐縮

腰の曲がったおじいさんが、大きなビニール袋に、白菜を3つ入れてやって来た。大きな白菜と言うのが想像できる人は田舎の人だ。本当に大きくて3つも入っていたら、持つのがたいぎになるくらいだ。長さが40cmくらい、縦横がそれぞれ25cmくらいだろ…

季節

好むと好まざるによらず、自分の将来のことが頭に浮かぶことがある。ほとんどのテーマは仕事上のことだが、発展的な発想はほぼない。どちらかと言うと卒業を前提の発想だ。ただ、そのどちらにも属するようなことを最近考えて、それを漢方問屋の専務さんに漏…

奇跡

1週間前だったか、突然やって来た。この女性は2週間に一度定期的に煎じ薬を取りに来る女性だったから、何があったのだろうと思ったが、その女性の顔を見た瞬間、何かよからぬことが起こったのだとわかった。顔に焦りと恐怖が表れていた。 実はこの女性のお…

翻訳

僕より背が高い。体格ははるかにいい。40年前に、商工会の青年部の野球大会に出ていた頃はヒーローだった。若いからと言う理由だけで借り出された僕とは違って、様になっている。高校時代に野球をやっていた人は田舎ではもう別格だ。甲子園に出たというレ…

無伴奏曲

玉野の教会に行き、その後深山公園を少し散策しただけなのにやたら疲れていた。夕食も軽めに済まし、眠ればいいのに、何故か寝たほうが体調が悪化するような気がして無理やり起きていた。週に1回の自身への御褒美の缶チューハイも飲みたくなかった。結局は…

真似事

紅葉を楽しむ感性を持ち合わせていないから、僕にとって秋は一足早い冬でしかなかった。そんな僕を少しばかり変えてくれたのはかの国の若い女性達だ。いつ何処で覚えるのか知らないが、紅葉と桜は彼女達の見たいものなのだ。桜を楽しむと言う経験もなかった…

見ず知らず

岡山の人間が岐阜の薬科大学に行った。その数年前に、岐阜の人間が岡山大学の医学部に来た。当然後者のほうが数段優れている。その二人が瀬戸内の小さな港町で出会った。ほぼ半世紀後のことだ。 市民病院の分院が牛窓にあり、そこに後者は勤めていて、前者は…

退廃

40数年前、レコードのジャケットを見たときはハーフの女性かと思った。日本人離れした端正な顔で、憂いに満ちた表情は、当時の若者には手が届かない雲の上の女性のように思えた。タバコと酒で作られたのか、しわがれ声を振り絞るように歌う。その発声もま…

九死に一生

世の中には九死に一生を得る人は多いと思うが、三十六死に一生を得た人は少ないだろう。運のよさと生命力を感じる。いみじくも漏らした「死ぬのは別に怖くないんじゃが」の勇気と言うか悟りと言うか、得も知れぬ価値観のおかげなのだろうか。 相も変らぬ処方…

恩恵

これまで、コーヒー摂取と死亡・主要死因別死亡との関連を検討した前向きコホート研究はほとんどなかったが、今回、わが国における前向き大規模コホート研究により、習慣的なコーヒーの摂取が全死亡および心疾患、脳血管疾患および呼吸器疾患による死亡リス…

裏話

昨夜「主治医が見つかる診療所」と言う番組を見ていると、ヒハツと言う植物が毛細血管の老化にいいと言うような話をしていた。漢方薬ではないが、勘違いして薬局に問い合わせがあるのではないかと思っていたら、案の定午前中に1人の男性から問い合わせがあ…

屈辱

薬を取りに来た女性から教えてもらったこと。正しいかどうか分からないが、彼女が職安で経験したことを教えてくれた。 そもそも今は職安なんて言わないのか。ハローワークと言うのかな。「こんにちは、お仕事さん」なんて訳すと、なんとなく「仕事がなくても…

担保

先週初めてスーパーでてんぷらを買って、僕に出来ることが1つ増えた。前回は、ちくわといかとげそだったので、なんとなくおかずっぽくなかった。そこで反省して今日は店に入る前から買う物を決めていた。しっかりとおかずになるものを買うべきだと思ったの…

先生

朝の6時はやっと明るくなりはじめで、まだかなり薄暗い。寒いという言葉を出しても不思議ではないくらいその時間帯は冷えている。だから箱根駅伝の選手が来ているような大きなスポーツ用のコートを着て散歩に出る。でも20数年前に買った物だからとても重…

笑顔

どうしてあれだけの不快症状で困っているのに、笑顔を振りまいておれるのだろうかと思う人がいる。30年前の交通事故の後遺症で、頚椎を傷め、自律神経のバランスを崩したゆえの症状と、神経を傷めた症状のダブルだ。想像がつかない人のためにほんの一例を…

抵抗

こういった日は必ず勘違いする。日曜日は何とか用事を済ませて5時半(笑点の時間)までには帰らなければと焦るのが常だ。ところが今日は何度かそうした勘違いを防いでくれるものがあったのに、気がつかないまま帰宅した。いつもと違った光景が目に入ってき…

奈義町

興味がないから当然知識もない。尋ねられても答えにならない。ただし、頼まれれば俄然ハッスルする。 インターネットで調べようと思ったが、その種の公演を見ることが出来るのは大都会だろう。それも京都とか大阪が似合いそうだ。テレビで見るときも確かに背…

指名

今回この子を僕は敢えて指名した。他の子も喜んで彼女を優先してくれた。おじいさんが亡くなってから急に無口になり、笑顔が消えていることに僕も気がついたから、何とか気を紛らわせてあげたかったのだ。実際寮の中での口数も随分と減っていたと通訳が教え…