2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

娘の職場の近くに、親子の熊が出没したから気をつけるようにと連絡があったそうだ。又時々鹿を目撃するそうだ。田舎育ちの娘にとっても、さすがに鹿との遭遇は驚きだったらしい。 正月休みで帰省して久々に会ったが、少しは社会人らしくなっている。職場での…

文化

最近気がついたのだが、テレビのコマーシャルでゲームの宣伝がやたら多い。僕はその種のものを見たこともないし、触ったこともないので、驚きの連続だ。それは画面がきれいなこと、リアルなこと、疑似体験が豊富に取り揃えられていること・・・などではない…

高速道路

今頃、貴女は家に着いたのでしょうか。まだ高速道路の上でしょうか。僕はよく勉強会で貴女の住む街に行きます。僕が貴女の街に行くには、車で20分かけ最寄の駅にいき、そこからローカル線で30分かけて岡山駅に行き、更に新幹線で1時間かかります。その…

野菜

調剤室で薬を作っていると、わざわざドアのところまで顔を覗かせて、「来年もよろしくお願いします、よいお年を」と言ってくれた老人がいた。手にはダンボール箱を抱え、一杯の野菜が入っていた。膝が悪くてもう何年も漢方薬を飲んで下さっている方で、歩く…

愛する人達へ

丁度1年間、僕はクリスチャンになるために教会に通い勉強を続けてきました。晴れてクリスチャンになるための儀式が24日のクリスマスの日にありました。教会では毎回、人の前で聖書の一部を朗読します。24日は、洗礼を受けてクリスチャンになったばかり…

検診

おそらく、薬剤師も医者と同じように検診を最も受けない職業のトップをうかがっているだろう。実際、余程の病気でも病院にいかないのだから、検診なんかわざわざ受ける人は少ないだろう。僕もそのうちの一人だ。そんな人の為に、自宅で血液をちょっと取って…

詳しくは知らないが、キリストは馬小屋の枯草の上か、かいば桶の中で生まれた。そして死んだのは十字架の上だ。短い人生の間で、おそらく所有したものなど何もなかったのではないかと思う。そんな人間をして、2000年の間、人々は「神の子」、或いは「主」な…

もち米

夕方、漢方薬を取りに来た年配女性が声を落として教えてくれた。薬局内に旅行客らしい若いカップルがいたから気を使ったのだろうが、別に声を落とす必要はない。気を使っている割には話しきってからでないと帰らないぞと言う気迫が感じられたから余程優越感…

氷点下の涙

冬の花火は背中に上がり 凍りついた息が闇を刺す 氷点下の涙は 漂流する魂を 岸壁に繋ぎ 色彩を拒む夜の海を さ迷い続ける 一生懸命生きてきた 一生懸命生きてきた 蔑まれて嘔吐し 傷め付けられて喀血し 震える足でたちあがり またたちあがり 星を手に取り …

四角い部屋

もう40年もすれば、この国の人口は9000万人を割り、その中で高齢者は40%を占めるそうだ。なんて住みよい時代が来るのだろう。家は余り、土地も余るから、安く住めるようになる。消費も減るから、廃棄物も減り、地球が一休みできる。半分近くが老人だから…

自律神経失調

ちっとはましな薬を作れと諭されるように日々不快な症状が現われる。健康的に過ごせられた日など1日もない。この数ヶ月続いていた腰と足の痛みが最近やっと消えかけたと思ったら、今日は昼頃急に押えきれないイライラに襲われた。ほんの一瞬何か身体に熱感…

ドライブ

今日あるお客さんと話しをして気がついた。よくドライブに行こうなどと言うフレーズがあるが、僕にはその言葉はない。その意義もない。よくよく考えてみたら、意味もなく車を走らせた記憶はない。必ず到着地点で用事がある。車は単なる便利な移動の手段と思…

線路が海に落ちる町

この1年間、僕は毎日曜日車で1時間くらいの町へ通った。宇高連絡船の本州側の玄関として発展した町だが、瀬戸大橋が出来てから、その価値が半減している。おそらくそれと期を一にして錆びれ始めたのだろう。玉野造船の町としても知られ大きな船が作られてい…

見舞

これはいつか見た光景なのだ。いやいやわずか3年前、半年間、毎日見た光景なのだ。息子に紹介された方に漢方薬を送っていた。奥さんの声だけが接点だ。とても聡明な方のようで、電話で教えていただく情報で十分な薬が作れていたと思う。その方があることで体…

レジ

コンビニでも、スーパーでも、僕は黙ってレジを終えられない。最低は会釈、相手が返しそうならお世話になりましたの挨拶。そのどちらもしないで通るのは難しい。幼い時から、買い物に行くとお店のおばさん、おじさんに必ず挨拶をさせられた・・・に違いない…

500日

この国の人は、なんてお人よしなのだろうと思った。朝、テレビをつけるとどのチャンネルも、ある野球選手の記者会見の場面を衛生生中継していた。その選手の契約が1年あたり十億円以上だと記憶している。もう少し多かったかな。あまり興味がないので詳細な…

守備範囲

僕は、漢方薬をやっているせいで、守備範囲は広いかもしれない。色々なトラブルでやってきてくれる人の多くに、一応対処出来ると思う。もっとも、薬局の守備範囲というものがあるから、来てくれる人もとんでもないことを僕に期待してはこない。まあ、この程…

路地裏

僕の住むこの町も最近までは「郡」だった。人口7200人くらいだから当然のことだ。それなのに合併したものだから「市」になった。長年の町長や議員達の無策を故郷を捨てることで支払わされた。どこの町でもそうだと思うが、町をつぶした輩が合併した後も…

賛美

電話で、中部地方に住む青年と話をした。彼は受験生なのだが、気の利いたようなアドバイスは僕には出来ない。以前にも書いたが、自分の思ったとおりに進路が切り開かれた経験がないのだから、僕の体験などなにの参考にもならない。ただ、もし役に立つことが…

品位

品位 見下ろせば谷底に、廃棄された生活が 屍の異臭を放ち 堆積している 切り立った断崖の上から滑り落ちた日常が 風に煽られ 舞い上がり 行き場を失い 絶望のこだまに乗り 振幅する 消してしまいたい映像を 忘れてしまいたい記憶を 堆積した時間の中に 閉じ…

祝祭日

近所に不幸があり、その打ち合わせで今日は朝から足止めを食った。結局午後2時ごろ出かけたのだが、いつもの日曜日に比べて、行動にすごく余裕があった。2時ごろまでは薬局にいて主に事務関係と勉強をした。5時間くらいを日常の補強に費やせたから、明日…

今週は、多くの涙を見て、多くの涙声を聞いた。こんな僕で申し訳ないと思う。もう少し薬学的な知識があり、人格を備え、心身ともに健康ならその涙を受けとめて上げられるのだが、僕にはそのすべてが欠けている。僕にあるのは、そのどれも手にすることが出来…

寒気

昨夜も12時を回ってから布団に入ったが、やけに冷えるなと思っていた。時間が経っても何故か自分の体温で温まらない。僕はすぐ眠りに入れるほうだから布団の中で眠れないのはあまり経験がない。眠っているのか眠れないのか分からないまま時間がかなり過ぎ…

淡白

僕は食べ物には、いや、ご馳走にはほとんど興味がない.いや、縁がない。いや、やっぱり興味がないのかな。自分でも分からないくらい確固とした意志がない。だから僕には他者と食べにいこうとか飲みに行こうとかの動機がない。事実そのような経験がほとんどな…

ホームこたつ

2階のリビングで、ホームこたつを挟んで楽しそうに話をしている光景を見ると、まるで息子が帰ってきたみたいだった。僕は夜もこうしてブログを書いたり、メールの返事を書かなくてはならないから、ほとんど階下の薬局にいるが、妻は2階でくつろいでいる。…

皮肉

皮肉なものだ。どうしてこんなに失敗体験ばかりが生きるのだろう。もっとも成功体験なんか持ち合わせていないから、生きるはずもないのだが。失敗の連続で、一番避けようとした牛窓に帰り、薬局を継ぎ、漢方薬を勉強すると言う三重苦に行きついた。数々の失…

処方箋

いつもは、奥さんが車から降りて、病院の処方箋を持ってはいって来る。処方箋はご主人のものだが、奥さんしか入ってこない。今日は薬が変更されていたので説明しようと思ってご主人に入ってきてもらった。長い間薬を飲んでいるが一向に効いているふしはない。…

戦場

喧嘩が大きくなれば、戦いになり、戦いが大きくなると戦争になる。戦争を始める前には、平和とか正義とかを口実にするが、正義が実現された試しもなく、平和がもたらされたこともない。おびただしい死者と飢えと瓦礫の山と環境汚染が残される。強制的にもた…

ああだめだ、ついに観てしまった。冬のソナタもオールインワンも、チャングムの誓いも、偶然チャンネルを替えていて見つけた番組なのだが、今夜のチェオクの剣は確信犯だ。11時を過ぎるのを待ってテレビの前に座り、期待に胸を膨らませ番組が始まるのを待…

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処方箋を持ってきた患者さんに、薬を作り、安全使用の為に何らかのアドバイスをすることを薬局は期待されている。期待されているように働こうと思っているが、なかなかそうはいかないこともある。夕方、漢方薬が載っている処方箋を持ってはいって来た患者さ…