2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

錯覚

昼食で15分、4時45分から15分が、僕の休憩時間だ。4時45分からの休憩は勿論「水戸黄門」の最後の印籠の場面で、悪代官を水戸黄門が成敗する。弱きを助ける場面だが、ここで僕は毎回ほろっとする。このほろが意外と体調にはよくて、たった15分の…

40年以上経っているのに、その間数回しか会っていないのに、恐ろしいほど考えが一致している。似ているどころではなく、ほぼ一致している。それはそうだろう、学生時代、僕の価値観が作られる上で圧倒的に影響を及ぼした先輩だから。 世のお祭りムードに対…

気持

完治宣言を出してもいいくらいになったから漢方薬の服用は終了し、「又困ったら」と言う、多くの完治者が用いる言葉でお別れした後、以下のようなメールが届いた。 ヤマト薬局様お返事をありがとうございました。お優しいお言葉に感謝しております。また、心…

即答

かつて僕は、息子と娘以外に一人だけ漢方薬を教えた人がいる。その女性は熱心に動物愛護のボランティアをしていて、捨てられたり虐待された犬猫の病気を治したい一心で漢方薬の勉強に通ってきた。 当時は、ある調剤薬局の管理薬剤師をしていたが、社長令嬢と…

不始末

2011年の東京電力福島第1原発事故後、韓国が福島など8県産の水産物輸入を禁止している問題で、世界貿易機関の最終審に当たる上級委員会は11日、禁輸を「不当」とみなした紛争処理小委員会(一審に相当)の判断を取り消し、事実上、日本の逆転敗訴とした。禁…

単刀直入

80歳を越えている男性と70歳代の女性が偶然薬局で出くわし「お久しぶりです、お元気ですか」と予期せぬ出会いにお互い喜んでいた。二人とも結構頻繁に薬局を利用してくれる人だが、僕の薬局で一緒になったことは今までにない。喜ぶ二人を見ていてどうい…

落胆

いつもなら100くらい喋る人が、今日はうつむいたまま何も喋らない。お茶とケーキを出してあげているが、それに手もつけない。見かねたご主人が促してやっとその存在に気がついたくらいだ。 僕とその夫婦の会話を聞いていたある男性が、自分の薬は既に手に…

誰が考え、誰が決めたのか知らないが、もう僕は元号を使わない。2019と書き始めることに慣れたから、不自由はない。むしろ今が平成何年か確かめないと自信がなくなった。今度の茶番で唯一僕にメリットがあったのは、西暦を使うことに一本化できたことく…

肩書

ある女性が安定剤を漢方薬で作ってと言ってきた。理由はお姉さんをつい最近亡くし、最期に立ち会っていたときの様子が頭から消えなくてしんどいそうだ。壮絶な最期に立ち会えば当たり前の話だろう。ただ、現代でもやはりガンは壮絶な最期を演出してしまう病…

老犬

鍼の先生との約束の時間にまだ時間があったので、小川に架かる橋の上でせせらぎの音を聞きながら長距離運転で疲れた体と心を休めていた。岡山市の北のはずれは、あたりに田んぼが広がっていて、夕暮れ時だからだろう時々犬を連れた住人が通る。主要道から一…

レオマワールド

30年以上前に子供たちを連れて来たはずなのにただのひとつも記憶に残っているものはなかった。よほど当時印象がなかったのだろう。もっとも、世間並みのことを思い立って子供を遊園地に連れて行こうとしただけなのだから、湧き出感動もなかったのだろう。…

響屋

響屋と書いて「おとや」と読む。香川県の和太鼓のチームだ。31日の日曜日に詫間町で行われた演奏会に4人のベトナム人を連れて聴きに行った。その朝起きるときに背中に痛みを感じ、次第に悪化した。予定では9時に出かけ丸亀城を案内して、1時半からのコ…