2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

健気

来日したのが秋だったので、この子を初めて観光に連れて行ったのは、江戸時代の大名庭園である近水園の紅葉だった。他の3人は紅葉の美しさに興じて自撮りを果てしなく繰り返していたが、この子だけは江戸時代に建てられた屋敷を興味深く見続けていた。 自撮…

手袋

「もーう、いいでしょう」と来て、すぐ次が出る人は、何を隠そう水戸黄門オタク。「助さん、格さん」と続く。ただ今日の「もーう、いいでしょう」の相手は僕の手袋。 いつから使っているのだろう。青色があざやかな手袋で肌触りがとてもいい。作業をするとき…

判官贔屓

僕は判官贔屓だからウクライナを応援する。ただし、かつての帝国ロシアにも、ここまでやってしまう理由が何かあるのだろう。歴史を知らないから、単純に今は弱い方に立つ。 戦いは、僕とライオンが戦っているくらいの差がある。ウクライナの人たちが立ち向か…

配達

1週間くらい前に電話を受けた時にも感じていたが、今日対面して、やはりその変わりようが本物だと分かった。 20年くらい接点がなかったから、顔も声も忘れていたのだが、名前を名乗ってくれたから分かった。ただ僕の記憶の中では、プライドの高い方で、い…

一掃

テレビの予告編で知ったのだが、井川?出川?何とかいう芸無しが原付に乗って地方を走るという番組があり、それが牛窓辺りも走るらしい。面白くもなんともない能無し芸人だから1秒も耐えられないのだが、彼の突撃取材に遭遇出来なかったとを、ひどく残念が…

税金

北日本は昨夜から大雪みたいで、千歳空港のロビーで夜を明かす人たちの映像が流れていた。どれだけ寒いところなのか想像出来ないが、ロビーにマットをひいてもらい寝そべっている人たちを見ると、建物の中は相当暖かいのだろう。一人半袖の人もいたくらいだ…

悪夢

正に悪夢だった。目が覚めてからも懸命に考え続けて、その後、夢だと分かり安心した。 どこか分からないが鍼の治療に行っているみたいだった。ところが予約とは全く違う時間に着いたみたいで、治療を断られる。現場で先生と話しているのはもう日が暮れかけて…

石橋

昨日の智頭行きで、嬉しいことがあった。きわめて個人的なことだけれど、僕にとっては大きな収穫だ。 僕は「今まで出来ていたことが出来なくなる恐怖症」だ。と言ってもあきらめは潔いものだが、出来ればできないことは増やしたくない。だから体調が悪くても…

智頭急行

ややこしい、本当にややこしい。 智頭急行を利用するのは2回目なのだが、前回と数年空いたせいで、ほとんど初めてのようなものだった。肝心のことは思い出さずに、行くのに難儀した。それでも多くの親切な方に助けられて、無事、帰国間近のベトナム人たちに…

 底冷え

底冷えとはこのようなことを言うのだろうか。小さい雨でも、さすがにこの気温では外出をためらうのだろう、ただでさえ静かな田舎町が時として昼間から静寂に襲われる。 エアコンを28度に設定しているが、そして温度計は20度を示しているが、体感は屋外に…

感謝

「いつも励ましてくださってありがとうございます。感謝しています」と丁寧な言葉を電話注文時にかけてくださった。電話で、体調を尋ねただけなのに、ここまで言って下さるとこちらが「感謝」だ。 この方は、80歳代半ばだが、時に若い世代からも同じような…

半導体

ほお、ついに足元まで迫ってきたか。あの訳の分からないカタカナ語が。サプライチェーン、グローバル化。経済用語だからふだん使わない。だから余計にわからない。驚く鎖か、草の名前かくらいの認識だ。 今日その二つが突然我が家に襲ってきた。お昼過ぎに圧…

現役

僕がその漢方研究会に入会させてもらったのは、恐らく発足して10年は経っていた頃だと思う。僕より最低でも数歳、多くは20歳は年上の方ばかりだった。僕にとっては親世代にあたる方が多かったように記憶している。 僕が属してからでも30年以上たったか…

出稼ぎ

そうかこの手があったか。逆を行けばいいのだ。 痔見ん党などが、お友達ばかり優遇してきたから、日本の企業の力は駄々下がりだ。若い起業家がことごとくつぶされ、結局はかつての財閥が生き残っているだけ。 そのあおりで、給料は全然上がらずに、生かさず…

匿名

なかなか面白い本音が書かれていて、匿名だから言えることだよなと、感心する。ほとんど納得だが、C彦の言う、『「脂質異常症や高血圧、糖尿病など慢性の生活習慣病の患者を診ると、医療機関側は『特定疾患療養管理料』が受け取れます。たとえば、少しコレス…

助走

コロナのせいで、牛窓から出ていってはいけないとまるで子供に課すようなルールを押し付けられ、うつうつと寮で過ごしている子たちに、せめて合法的なリラックス状態を作ってあげようと、お墓掃除を提案していた。いつものように快諾してくれていたのだが、…

寛容

古民家を取り壊すにあたって、その土地の裏側に広がっていた耕作放置地を譲ってもらった。そこを整地して、ドッグパークにするにあたって、隣地の方々の承諾を得なければならないことが多々あった。すべて快く応じていただいて、ことは進んでいるのだが、今…

伝書鳩

毎年この時期になると、合格の報告が入ってくる。ただし時に不合格の悲しい知らせも混ざる。僕も多くの不合格を経験しているから、気持ちは痛いほどわかる。合格したときの感動など全く覚えていないのに、不合格時の心模様や周囲の景色はよく覚えている。 あ…

奇遇

奇遇ですね、いやいや思えばご自分は地元だから奇遇ではないか。そんなことを思いながら最後まで読みました。 先輩のバックグラウンドが少し分かって、見方を変えそうになりましたが、やはり50年前の印象は変えられませんね。 当時は塾などと言うものはな…

納得

それはそうだろう。顔も分からないのに恋愛は出来ない。結婚となるとなおさらだ。コロナが流行ってから婚姻数が減っているらしいが、その原因の一つがマスクで相手の顔が分からないということらしい。納得だ。 実際僕も患者さんの顔が覚えられなくて困ってい…

魔女たちの楽園

この1か月以上、実は月曜日から金曜日は朝起きるのが楽しみで仕方ない。そのために夜も早く床に就く習慣が出来て、健康ではないが、健康的なルーティンが出来上がっている。 理由はもちろん汚リンピックなどではない。ますます汚れた「後の祭り」など見る気…

排除

驚異の生命力。息子の嫁は懸命にサプリで摂っているのに、義父は毎日の食事で摂っている。嫁は毎日「疲れた」が口癖だが、義父は89歳にして毎日漁に出ている。嫁は大病ができるほど体力はないが、義父はもう5回もがんの手術をしている。嫁は苦手で滅多に…

物価

僕はあまり買い物をしないから実感はないのだが、ニュースなどで物価が上がっていることを知らされる。それも10%を超えて上がるものもある。平均してどのくらいか分からないが、見方を変えれば、ここで消費税が上がったようなものだ。前回わずか2%上が…

落ち

朝一番の電話の向こうで、女性が不安がっていた。なんでも、数日前に受けた人間ドックで、血圧の値が異常に高かったらしい。最高血圧が170で、最低血圧が100。お医者さんが「もうそろそろ高血圧の薬を飲んだ方がいいのではないですか。かかりつけの先…

臨機応変

ある方のお母さんの漢方薬を作っているが、作っている僕も、依頼者も、実際には何の漢方薬を作っているのか、作っていいのかわかっていない。臨機応変、この言葉に尽きる。 今日の依頼は、テレビの故障にまつわる話。実は故障ではなく、機種についていけなか…

保険

「人を騙すような仕事ばかりしてきたから、これからは世のため人のために何かやりたい」 どこかで聞いたような台詞。人生の最終章になって吐くありふれた言葉。だが、果たしてその言葉通りに「これから」はあるだろうか。 長年関西で保険の仕事をし、牛窓に…

風邪

今朝の毎日新聞で、「いつもと違う風邪を引いたかな」と思ったらオミクロンに感染したと考えればいいとあるお医者さんが答えていて、用いる薬は市販の解熱剤でいいと書いていた。 こんなことは僕の薬局では当たり前の話で、インフルエンザもこの方法で対処し…

階段

こいつは、絶対ロコモだと思っていた。テレビで見た姿はいわゆるヨチヨチ歩き。歩き始めた幼子と速度は変わらない。青信号の間に横断歩道を渡り切れないだろう。と言うことは、頻尿と尿漏れでも困っていて、パンツはいつも濡らしていただろう。威張りくさっ…