ほお、ついに足元まで迫ってきたか。あの訳の分からないカタカナ語が。サプライチェーン、グローバル化。経済用語だからふだん使わない。だから余計にわからない。驚く鎖か、草の名前かくらいの認識だ。
今日その二つが突然我が家に襲ってきた。お昼過ぎに圧迫骨折の漢方薬を取りに来た方が、煎じ機も買って帰られた。次を補充しようと注文を出すと、なんと入荷が４月になるというのだ。
当然こんなことは初めてのことだから、詰問調に「何でやねん？」と尋ねた。大阪の会社だから関西弁になったが、尋ねながら何となく自分でも理由が分かるような気がした。すると案の定、電話口で担当者が「半導体不足で商品が作れないんです」と教えてくれた。経済音痴の僕でもさすがに正解だったが、こんな片田舎の薬局と現在最も旬な話題がつながっていることに驚いた。ここまで危機は迫っているんだと感じた。
大都会でインターネットで仕事をしている人みたいに、リアルタイムで世界とつながってはいないが、中国がケガをすれば、末梢血管並みの牛窓でも血がにじむくらいの関連はあるんだと思い知らされた。
