2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧
世の中本当にうりふたつの人間がいるものだ。親が言うのだから間違いないし、職場でも言われているらしい。この1週間、僕は毎晩はらはらしながらテレビを見ていた。アタックが成功するたびに、何故かほっとし、失敗するたびに申し訳ないような気分になった。…
Nさんへ 僕の拙いホームページを見て下さっているのですね。僕が、過敏性腸症候群の方を泊めてまで治っていただこうとしているのは、僕の非力のせいです。僕は一田舎の薬剤師で、カリスマではありませんから、コツコツと縁が出来た人を治していかなければな…
マグロの漁獲制限のニュースが繰り返されている。何をそんなに騒ぐのか分からない。美味しいのは分かるが、食べなくてもすむ。元々1ヶ月に1度も口にしないから、何ら経済的な打撃もないし、心理的な影響もない。ニュースで度々見せられたマグロの休まず泳ぎ…
熊が出没する地域のことを考えれば何でもない話しなのだが、狸はこの10年くらいもはや町で人間と共生する動物になってしまった。昼間から堂々と道を横切るし、えさを狙って、鎖で動けない犬のそばまで接近する。人間を見ても驚かないし、人の目を盗んで、…
まともには歩けないくらい足が痛いので、今夜のバレーボールは朝の時点で諦めた。おもむろに午後から出かけ、玉野の教会で2時間半勉強した。その後30分の間を置いて、夜7時のミサにあずかろうと教会に戻ると、なんと僕の漢方の患者さんがいた。40km…
今日の午後、ある時間、母と二人きりになった。来年のカレンダーを見ながら母は、私は苦しんで死にたくないといった。来年87歳になるなどと話した後だった。この歳でも毎日僕のところにやってきては、仕事はないかとプレッシャーをかけてくる。体も頭もし…
一人の老人が死んでも、沢山の人が弔問に訪れ、多くの涙を流す。まして若い人なら哀しみの深さは言葉では表わせれないくらいだ。たった一人の死でも、多くの人の悲しみを誘う。この国では大きな事故でも起こらない限り有り得ないような犠牲者の数が、ある国…
先日、腸の癒着を手術した後、ひどい便秘に悩まされていると言う老人の漢方薬をお嫁さんにことづけたが、すこぶる調子がよいらしい。昼過ぎにその老人らしき人から電話があり、僕が電話に出ると女性の薬剤師さんをお願いしますと言われた。今日は休みで来て…
今日、数人の過敏性腸症候群の方からの連絡が、偶然よい結果ばかりだったので嬉しくなり夕食後も何か食べたくなり、コンビニに食べ物を買いに行った。明日は一人で薬局をするので昼の弁当と、朝の食パンも買った。今日のご褒美に何を食べてやろうかと思って…
今日、薬を出し終えて雑談している時に、ある年配の男性から「あんたぐらいが1番いい年だ」と言われた。仕事がよく出来ると言う意味なのだろうか。僕は今の年令が1番良いとは思わない。2番目とも思わないし、3番目とも思わない。その時々で精一杯で、余力も…
過敏性腸症候群の若者達にわざわざ来てもらったり、泊まっていってもらったのは、早く治してあげたかったからだ。僕はどこにでもいる薬剤師で、カウンセラーでもないし、医師でもない。だから、彼らを慰めるようなことは得意ではなく、安定剤で抑えこむよう…
今では珍しくないのかもしれないが、男性用のスキンローションを開発した頃の話し。なにのためにつけるのか理解できない消費者に売れなくて苦戦した。そこでどうやって売ろうかと思案した挙句、男性モデルに大げさに瓶を振らせ、体中にドバッと振りまくよう…
いつものようにバレーボールをしていたら、刑務所から出て来たばかりの友人が、玄関からはいって来た。バレーボールが出来る服装をしていた。僕は嬉しかった。又嘗てのようにワイワイガヤガヤと冗談を連発しながら一緒にスポーツを楽しめるから。彼の冗談は…
お年寄りだから、忍耐強くあるべきなんか有り得ない。痛いものは痛い。お年寄りが、痛みで切なくて涙を流しても、その涙に若者との差はない。涙が若者に似合って、お年寄りに似合わないなんて有り得ない。痛みを消すために、入院してベッドに横たわるのが、…
数日前の早朝、救急車がえらい近くでサイレンの音を止めた。僕はまだ寝ていて、布団から出るのが億劫で、様子を見ることさえしなかった。いつもの時間帯に起きて2階から外を見ると、回転灯をつけたままのパトカーのそばで数人がなにやらあわただしく動いて…
今日届いた副作用情報を見ていて、思わず苦笑いした。ある薬を投与されたパーキンソン病患者さんで起こった副作用の報告だ。なんと「病的賭博」の副作用が出ることがあるらしい。病的賭博の定義も載っていて「持続的に繰り返される賭博。貧困になる、家族関…
誰に教わったのか分からない。盗んではいけない。殺してはいけない。自分で死んではいけない。頭をよぎることすらなかった。善良とか善良でないとかの境界はほとんど意味を持たない。海よりも山のほうが高い、それくらい説得力も要しない価値観だった。 やっ…
何をそんなに急いでいい人になろうとするのだろう。いい人なんて何十年頑張ったってなれるものじゃない。死は確実に毎日1歩ずつ近づいてきてくれるのだから、迎えに行く必要はない。どうせ大した親に育てられていないのだから、聖人君子を目指す必要はない…
近道は遠回りより、近いのか。安いものは高いものより劣っているのか。早いことは、ゆっくりより生産的なのか。軽いことは重いことより便利なのか。上手は下手より賞賛を浴びるのか。 100人の人間より、1つのロボットか。 なにの疑いも持たなかった。合理的…
いつからそうなったのか分からないが、土曜日は圧倒的に漢方の相談者が多い。皆さんがゆっくりとした時間を持っているのだろう。ゆっくりとした町のゆっくりとした薬局で、ゆっくりとストレスを落としていってくれればありがたい。 不信のバスに乗っていた最…
子供のトラブルを治すのに親がついて来る、或いは連れてくる場合が多い。僕は、子供が持って産まれた病気について親を責めているのを見たことがない。薬局だから命に関わる病気の人などは来ない。しかし、かなりのハンディーを持った子は来る。しかし、子供…
忙しい薬局ではないので滅多にこんなことはないのだが、朝早い時間に漢方薬を取りにこられた方が3人重なった。幸運にも、経過がよいみたいだったから、いつもの処方を作ってお渡しするだけでよかった。調剤室にこもって順番に作っていると、3人がお互いに…
夕方なんとなく調剤室から外を見たら、かすかに山際に夕焼けの残査が残り、民家の屋根が切り絵のようにシルエットをなしていた。民話に添えられた挿絵を見ているようだった。その光景が、今日ある人からいただいたメールの内容と重なり、僕の心から離れなか…
生体腎移植について毎日トップニュースで伝えられている。医師が岡山県出身で、ひょっとしたら嘗てその医師の処方箋を受けつけたことがあるような気がするから、又医師がインタビューで岡山訛りを隠そうともしないので親近感を持つ。腎臓を売買した患者がい…
昨日の日曜日は、朝の薬剤師会の勉強会、午後のキリスト教の勉強会、それにコンタクトレンズを買うことを予定していた。朝、出かける時に嫁さんが珍しく2万円くれたので、ラッキーと思って出かけた。コンタクトレンズ代や駐車場代で一万円もあればすむと思…
今日は、薬剤師会主宰の講演会があった。講師は痛みを専門にするお医者さん3にんだった。大学の専門医と開業医だった。体系的な説明をしてもらって、少しは痛みについての学問が分かった。現代医学は、科学だから理づめの合理性が求められる。それをクリア…
元もとの性格なのか、男性的な女性と結婚したから仕方なくそうなったのか分からないが、母親をまさに演じている男がいる。決して女性的ではないのだが、子育てに限って細やかな愛情を示す男がいる。成人した子供の病気に関して、しばしば薬を取りにきて、事…
世界選手権のバレーの試合をテレビで見た。選手達が一番輝いている瞬間なのだろう。どの選手も見ていて美しい。彼女たちを賞賛する言葉でもっとも適しているのを見つけることはできないが、心を打つのはそのひたむきさなのかもしれない。ボールを自分のコー…
こんなのを、案の定と言うのだろう。夏の間、自分でも驚くほど働いたので、しっぺ返しが何らかの形で来るだろうと思っていた。それも働きすぎが解消してほっとした頃に。暦が秋に変わった頃それが腰痛となって現れた。ありとあらゆる関節が痛んでいる僕にと…
偶然かもしれないが、今日は、症状が良くなったという報告が随分重なった。11月と言うのに暖かくて気持ちがよいせいだろうか、仕事が暇だったから、することがなく困っていたのだが、嬉しい報告に救われた。 漢方薬を勉強しようと思った頃、ある先輩が、メ…