痛み

 今日は、薬剤師会主宰の講演会があった。講師は痛みを専門にするお医者さん3にんだった。大学の専門医と開業医だった。体系的な説明をしてもらって、少しは痛みについての学問が分かった。現代医学は、科学だから理づめの合理性が求められる。それをクリアしたものだけが受け入れられる、だいたいとか、おそらくとかは存在しないところだ。  痛みについてここで書いても仕方ないので書かないが、ただひとつ精神的な痛みはかなり現代医学では苦手なみたいだ。講演を聞いていて、僕なら漢方薬でお世話できると感じる部分が多々あった。僕と彼らでは知識も腕もチームも天と地くらいの差があるが、僕のほうがより解決出切る分野が1つでもあれば今の仕事をやりがいを持ってさせてもらわなければならないと思った。  講師の医者の方が留学している時に、歯の治療をアメリカでしたそうだ。費用がなんと30万円かかったらしい。保険がきかない国では歯も抜けない。それから、救急車を呼ぶときには「ジャパニーズ・プリーズ」といえば。全部日本語で対処してくれると聞いて行ったらしいが、実際に言っても何も通じなかったらしい。講演の余談話がとても面白かった。それから、家族も連れていったらしいが、2回お子さんが病院の世話になったらしい。1回は夜高熱を出した時。2回目は鼻血が2時間くらい止まらなかったとき。医者ならそのくらい自分で治せばいいと思うのだが、専門医になればなるほど自分の守備範囲以外は疎くなるのだろうか。不思議に思いながら聞いていた。  うとうととしながらも結構興味を持って聞けた内容だった。痛みを訴えてくる方が日常いっぱいいるから興味もあったし、お世話することと知識は別で、知識に裏付けられた治療がベストであることには違いない。漢方だから知識が要らないなんて絶対有り得ない。現代医学的に判断して漢方薬を使うのが僕は必要だと思っている。遥か昔の診断技術なんてお飾りに過ぎないと僕は思っている。この世界にカリスマは要らない。