2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

判断

その言葉を思いついて指を折ってみたら、すぐに両手では足りなくなった。そのくらいこの言葉が正しいのではないかと言う裏づけだ。 弱肉強食そのものの現代社会のせいか、精神病薬をやたら飲ませる現代医療のせいか、それとも僕が同様の素質を持っていて理解…

解釈

奥さんが、「又、ヤマト薬局に行って漢方薬をもらってきたら!」と言ってくれたらしい。さて、この優しさをどう取るか。 半年くらい仕事が原因でウツウツとしていた。集中力がなくなって、以前は家に持って帰ってやっていた仕事が全く出来なくなった。そのせ…

尊厳

神奈川県相模原市の障害者福祉施設で19人が殺害された事件で、容疑者の男が今年2月に措置入院をしていた時、「ヒトラーの思想が2週間前に降りてきた」と話していたことがわかった。 たった一人の、それも本来無力な人間でもヒトラー化すると、こんな悲惨…

織田信長

目の前で大人が泡を吹いて倒れたら慌てるだろう。そんなことに遭遇した翌翌日に話してくれたから、そんなには驚かなかったのかもしれない。ただ、同じテーブルを囲んでいた人だったみたいだから、そのことには驚いたみたいだが。それから何をどうしたのか分…

手玉

3つの分からないがある。 以下のような案内が頻繁に入る。もう10年くらい前に辞めた薬剤師が僕の薬局のインターネットに関しては担当してくれていた。田舎でひっそりと漢方薬を勉強していた薬剤師を、外部に紹介してくれたのはその薬剤師だ。その薬剤師が…

解決方法

ある癌を患っているおばあさんの相談を受けた。既に4回手術を受けている。手術を4回も受けているって事はすぐに亡くなる様なものではないような気もするのだが、そこは80歳を過ぎているから詳細な情報はつかめない。膀胱の手術だと言うから僕はポリープ…

連帯感

さらっと聞き流したが、やはり確認してみたくなって、聞きなおした。 ある体調不良で相談に来てくれた人だが、2週間で効果の兆しが見えていることで安心して、2度目の来店となる今日は、話が随分と早くから脱線した。僕の薬局では日常繰り返されている脱線…

分譲地

何故か知らないが、玉野市は県南なのに山が険しい。同じ県南の牛窓みたいに、丘と呼ぶほうがふさわしい景色ではない。母の施設に行く道中も玉野市に入るとすぐに切り立った山間を抜ける道になる。くねくねと曲がった道を渓流もどきと並行して走る。 今日、毎…

分譲地

何故か知らないが、玉野市は県南なのに山が険しい。同じ県南の牛窓みたいに、丘と呼ぶほうがふさわしい景色ではない。母の施設に行く道中も玉野市に入るとすぐに切り立った山間を抜ける道になる。くねくねと曲がった道を渓流もどきと並行して走る。 今日、毎…

現在進行形

最初にやって来たのは2月だから、まだ半年は経っていない。ただ、きっちり2週間毎に来るから、薬局の1つの風景になっている。彼が来た理由は、10年来の心臓の異変だった。平生でも脈が早く打ち、なんとなく胸の辺りが不愉快らしい。坂道を登るのがしん…

3原則

欧州心臓病学会は現在、冠動脈疾患患者への長期スタチン治療ではLDLコレステロールの目標値を70mg/dL未満とすることを推奨しているが、至適値は実際にはもう少し高いことが新たな研究で示唆された。研究者らは、これらの結果は「2次予防においてLDLコレステ…

君臨

昔の薬局は、毎日やってくる人が何人かいた。そのほとんどはリポビタンを飲みに来る人で、1本飲んですぐ職場に急ぐ人もいれば、10分も20分も話し込む人もいた。1年364日(僕は牛窓に帰ってから10年くらいは元旦しか休まなかった)同じ人と会話を…

一喜一憂できるようになりましたかね。 一喜十憂の貴女をこの半年見てきましたから、肩の力が抜ける一瞬がどれだけ貴女を解放してくれるでしょうね。 職業柄、それと年齢を積み重ねてきた分、多くの人の人生を見てきました。 本当に恵まれすぎている人、本当…

成長

僕が牛窓に帰った頃には、近所に協和カーボンと言って大きな工場があったから、多くの労働者が通勤するのが見えた。その後その会社は斜陽になり工場は閉鎖された。それに替わるように2社が牛窓に進出したが、薬局があるところとは遠いので通勤している姿は…

成長

僕が牛窓に帰った頃には、近所に協和カーボンと言って大きな工場があったから、多くの労働者が通勤するのが見えた。その後その会社は斜陽になり工場は閉鎖された。それに替わるように2社が牛窓に進出したが、薬局があるところとは遠いので通勤している姿は…

射程内

かの国の女性は総じて少食だ。この2人もそうだ。なのに、僕より速いスピードでどんぶり物を平らげた。僕が慣れないナイフとフォークで苦戦していたこともあるが、僕より早く食事を終えるのを今まで経験したことがない。もっともホテルで、どんぶり物を注文…

誕生日

自分のはいや、家族のは流れで、他人のは興味なし。「これ、なーんだ?」カルタなら一瞬の神業芸で取っているだろう。それは誕生日。 そんなに冷めた僕なのに、よりによってお祝いをしてくれるとかの国の女性達が言うから、約束の時間に大きく遅れて寮に出向…

感受性

今の薬局を建てたとき、2階で友人が喫茶店をするために外階段を作った。外階段と言っても、建物の中に全て隠れるから雨風は当たらない。その階段を上がった所に踊り場があって、今年初めてツバメが巣を作った。ここならカラスを防ぐことは出来そうだ。ただ…

本当

これは止まらない。途中で防ぎようがない。全く途中がない。気がついたら床に倒れていた。0.何秒の世界だ。崖から転落などとニュースで目にするが、同じようなことだと思う。ただ崖などでは高さがあるから恐怖を感じる時間があるはずだ。どれだけ恐ろしい…

殺伐

僕が牛窓に帰った頃は、牛飼いは沢山いた。どうして牛窓で乳牛を飼う家があんなに多かったのか知らないが、結構な戸数があったと思う。牛を飼っている人が買い物に来ると独特の臭いがして、職業を聞かなくても分かった。僕はその臭いは彼らの勲章だから全く…

逆転

青い空、青い海、緑の岬、白い砂浜、カヤックが一艘。それだけが映っているきれいな1枚の写真とともに、とんでもない事実を知らされた。知らないところでどうしようもない奴がどうしようもないことをたくらんでいる。全て金のため。多くの人間に苦痛を背負…

重み

「こちらでは旧盆に向けてエイサーの練習のため、あちこちから音楽が聞こえてきて夏本番という感じですよ・・・」 漢方薬の注文のメールに何気なく添えられていた文章だ。「あちこちからエイサーの音楽が聞こえる?そこは天国か?」と尋ねたくなる。僕はエイ…

右往左往

〇〇さんへ もう10年位前になるでしょうか。 薬剤師2人が急に辞め、娘夫婦もまだ帰っていなかったとき、2ヶ月の間、大げさではなく1日18時間くらい働きました。 今5人でやっていることを妻と2人でやったのですから当然でしょう。 その挙句が、パニ…

鼓展-2016-

さすがにこの季節のデッキは気持ちがいい。運よく太陽もずっと照り付けているわけではなかったので、潮風が気持ちよかった。珍しく30分くらいデッキに立ち続けた。色々と形を変える波を見た。前を横切る大きな船や小さな船を見た。浮遊するゴミも見たが、…

青春

このなんともいえぬ心地よい笑顔が、人間が他者との敵対心を取り除くために作られたものなら、彼女のそれは天下一品だ。正面に対峙して体調を聞くのも心地よかった。ただ、そのことが僕の処方に決定的な判断をもたらしてくれ、結果的にわずか2週間でほぼ完…

案内状

「ジガク」「ジガク」と言う単語が飛び交うのだが、何の意味か分からないから話についていけなかった。年中行事の牛窓北小学校の保健委員会でのことだ。何でもそのジガクとやらで、児童に負担がかかり、宿題や遊びの時間がとられて良し悪しだという親の意見…

説得力

2件も続いたら言わなければならない。その道のプロではないから、どれだけの説得力があるか分からないが、親しい人がそうしたことにみすみす遭遇してしまうのを見るのは心が痛い。特に僕の薬局は、来てくれる人のほとんどが、ごくごく普通の人でそんなに経…

疑問

なんとなく見覚えのある光景が朝のNHKニュースで写し出されていた。インタビューを受けている若い女性のバックの景色が、正に我が家から車で1分くらいのところにある岸壁からの眺めそのものだったのだ。港を挟んで大きなホテルがあり、そのそばには小学…

日曜日の朝6時から教育ラジオで講演会の録音が流れる。今週は南海沖地震についての講演だった。6時を少し回ったところから聞き始めたので、講演者が誰か聞き逃したが、話の導入部分が面白かった。恐らく地震学者だと思うが、その後は緊張感を保って、1時…

闘争心

学生時代、岐阜市の北端の新興住宅街に大学があったので、住民のほとんどが薬学生だった。おかげでその小さな町自体が大学の庭みたいなものだった。だからその空間の中では全く自由に行動できた。真夏以外は、大学の中でも外でも白衣で皆うろうろしていた。…