一喜一憂できるようになりましたかね。 一喜十憂の貴女をこの半年見てきましたから、肩の力が抜ける一瞬がどれだけ貴女を解放してくれるでしょうね。 職業柄、それと年齢を積み重ねてきた分、多くの人の人生を見てきました。 本当に恵まれすぎている人、本当に恵まれすぎない人、そして禍福をあざなえる縄のごとく暮らしている人。 自分の立ち居地でそれらの風景も移ろいます。 「人生って疲れるから未練なく終えられるのかなあ」 最近しばしば僕の頭によぎる思いです。 自分なりに頑張った、その挙句の感慨です。 あなたはまだまだ現役。荒波に翻弄される姿が見えます。 でもそれは今の僕に感想を述べさせていただけば、幸せの風景でもあるのです。 貴女には愛情を注ぐことが出来る対象がいる。 それに勝る生きがいを僕は知りません。 もう数年の間で世の常のように、その生き甲斐からも身を引かなければならなくなります。 時には帆を揚げ、時には帆を降ろし、貴女の船が水平線の彼方まで進んでいくことを願っています。 ヤマト薬局