ふじた傳三郎太鼓

 名前がユニークだから、覚えている。ただ演奏に関してはほとんど覚えていない。はやしま和太鼓フェスティバル も欠かさず聴きに行っているから、恐らく接点はその会場だけだったと思うのだが、今日和気町の藤祭りで聴いた演奏は、僕の記憶違いかと思えるほど素晴らしかった。
 かすかな記憶だと、早島ではかなりの高齢男性が挨拶をされていたように覚えているが、今日舞台に上がったのは、ほとんど10代だった。彼らの出番の前に数団体が舞台に上がりそれぞれ熱演されたのだが、彼らの演奏開始後すぐに観客席の空気が一変した。
 僕はブルーシートの席の後ろの椅子席の、そのまた後ろの立ち席で聴いていたのだが、彼らが演奏を始めると、観客の視線は舞台にくぎ付けになり、話し声もなくなった。中学生か高校生にしか見えない若者が高度なテクニックを持ち前の体力に融合させ、太鼓ファンをうならせた。
 岡山県に、こんなに若いチームがあり、備中温羅太鼓と肩を並べそうなテクニックを団員全てが駆使できるのは、驚きだったし、和太鼓ファンの僕には希望そのものだった。何度か書いたが、団員不足で実力が出し切れなくなっている温羅太鼓を凌ぐチームが早く出てきてほしかったのだ。
 香川県に夢幻の会と言うのがあって、小学生から中学生くらいの子供で構成されているが、そのチームはいわゆる大人顔負けで、嘗てコンサートが日曜日に行われていた頃は何度もフェリーで高松に通った。
 3曲今日は演奏してくれたが、僕は聴きながら夢幻の会のことを思いだした。すると演奏後の挨拶で、日本太鼓ジュニアコンクールに昨年岡山県代表で出場したらしい。なるほどそれなら並外れて上手なことは納得だ。岡山県にも、香川県に負けないチームが育ってきたことが嬉しかった。
 3曲聴いて、単独コンサートを企画してくれないかなと思った。このチームなら観客を裏切らない舞台が出来る。僕が聴いていた立ち席のほとんどの方は偶然和太鼓の演奏があったから、藤の花を楽しむのを中断して移動してきた人たちだろう。和太鼓ファンの方は2時間前から席を確保していたらしいから。そして、その人たちの口から出た素直な高評価が、単独コンサートでもやれるのではと思わせた。倉敷天領太鼓、備中温羅太鼓、それに次ぐ和太鼓集団になってほしい。

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