ふじた傳三郎太鼓

 今日、「はやしま和太鼓フェスティバル」に行ってきた。いつからか分からないが、コロナの時期を除いて数回足を運んでいる。岡山県南のチームの発表の場と捉えたらいいと思う。
 だから単独でコンサートを開けれるようなレベルではなく、地域の方々が楽しむ程度のレベルで、僕も連れていくベトナム人を聴き手としての初心者レベルに決めている。ここからだんだん上手な演奏に移行していくのが一番いい流れだ。
 ただ一つ「風人」と言う3人組の和太鼓のレベルは、コンサートを単独で出来るレベルで、毎回一番人気だ。ただ、3人でやるから多くの曲を演奏することが出来ず、今日も十八番の「天翔ける」だけを演奏し、一際大きな拍手が送られた。
 ところが、ところがだ、出演した他の4団体(茶屋町鬼太鼓 早島イ草太鼓 豊洲如水太鼓 ふじた傳三郎太鼓)のレベルがとても上がっていることに気が付いた。初めて聞いたときの何倍も上手になっている。
 茶屋町鬼太鼓 の鬼神は、その前2曲の単調さから一気に激しくリズムを刻み、和太鼓の一番和太鼓らしいところを見せつけてくれた。こんなに全員が激しく早く打つことが出来るのだったら、選曲を考えたらもっと聴き手を興奮させることが出来るだろうに。
 早島イ草太鼓には一人の女性ソリストが育っている。彼女をもっとメインに据えると観客もひきつけられると思う。
 豊洲如水太鼓は小学生か中学生が、次の世代を育てていて、希望が見える。育てられる技術を演者たちが安定して見せてくれた。太鼓の打ち方の見せ方もとても上手だった。
 そして極めつけが、ふじた傳三郎太鼓。今日聴いていて我ながらとんでもないことに気が付いた。 
 僕の和太鼓おたくは、もうずいぶん前の正月に、偶然岡山市の繁華街で演奏していた備中温羅太鼓の演奏を聴いたことが始まりだ。以来備中温羅太鼓の追っかけが始まり、そこからプロの演奏会や地域の演奏会を総なめにするようになった。僕にとって備中温羅太鼓は特別なのだ。そして岡山県のチームとしては群を抜いて上手だった。そしてずっと一番の実力を誇っていた。
 ところが今日、ふじた傳三郎太鼓を聴いて、ひょっとしたら備中温羅太鼓を追い抜いているのではないかと思ったのだ。いやいやそんなはずがないと思いながら、そんなはずがあってはならないと思いながらも、ふじた傳三郎太鼓の一人一人の技術力の高さを認めざるを得なかった。驚くくらい若いメンバーで構成されているから、切れ味がとても鋭く、観客を予想外に魅了していた。あれだけの実力があれば、備中温羅太鼓のように、単独のコンサートが開けれるのではないか。いや開くべきだ。ゆるびの舎と言う丁度手頃のホールが近くにあるのだから、毎年開催くらいで頑張ってほしい。
 チケット代が500円。僕が初めて「安すぎる」と感じたコンサートだった。

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