マヤ文明

 グアテマラって聞いたことはあるが、「いったいどこにある国じゃあ?」
 分かるのは南米大陸の地図だけで、グアテマラが大陸のどのあたりにあるのかは知らない。ただ、どう見てもそんなに豊かな国と言う記憶はないので「何でクルーズ船で世界一周するようなお金があるんじゃ!」と世界中から抜かれっぱなしの日本の庶民はひがみたくなる。
 今朝の玉野教会のミサの最前列に陣取っていた4人は、初めて見た人たちで、男性二人は背が高くて190㎝に近いのではないか。女性はかなり体格がよかった。風貌からしてヨーロッパ系の人だと思っていたら、グアテマラからクルーズ船でやってきて玉野港に停泊しているという。丁度日曜日だったのでミサに与りに港からタクシーでやって来たみたいだ。 
 日本語が分かるのかと思うくらい、日本語ミサに順応していたが、恐らくカトリック教会の式次第は世界共通なのだろう。ただ、歩き方や、途中何度も立ったり座ったりする時の動作が遅れ具合だったから、膝が悪いのだろうと勝手に想像した。歩くのがスムーズではなくても、世界を旅できるのかと、その度胸に感心した。すらりと高身長だから一見僕より若く見えるが、恐らくあちらの方が年上のはずなのに。
 それにしてもその高齢で、どうして世界一周の旅に出られるのだろう。経済的な裏付けが何だろうと不思議でならない。決して豊かでない国で、自由が保障されているのかと聞きたくなるようなレベルの国で、どうしたら世界一周の旅に出られるのだろう。
 マヤ系の顔ではなく、恐らくスペインの血を引いている人達ばかりだから、よほど特権に恵まれた上級国民なのだろうか。植民地として乗り込んでいた人達の末裔がいまだ支配階級にとどまっているのだろうか。
 ミサの後、男性の一人の方がトイレを探していたようなので、それを察して僕が案内してあげた。すると男性は。親指を立て微笑んだ。「僕はマヤ文明か」

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