2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

教訓

教訓になりそうな話が、今日若い女性患者さんと出来た。 もう長い月数、漢方薬を飲んでくれているその女性のトラブルは内臓の過緊張だ。ゆっくりだが確実に改善してきている。それが証拠に表情が全く違う。もともと品のある女性で苦痛の色を出来るだけ隠して…

睡眠

思えば伏線はあった。気がついてはいたが、僕は壁にぶつからないと行動できない人間だ。嘗て同じような経験をしているのだが、今回も教訓にはならなかった。 昨日仕事を始めた頃から、喉の軽い痛みと倦怠感を覚えていた。薬を飲んで普段どおり仕事をこなして…

別枠

世界中で何百万人もの高齢者がアルツハイマー病(AD)で苦しんでいる。治療薬にはアセチルコリンエステラーゼ阻害薬とメマンチンがあるが、その臨床効果は限られており、早期に薬物療法を開始することが長期的に良好な予後につながるかどうかも不明である。…

小指

帰ってくるとまだ仕事をしていた娘が「お父さん、顔に黒いものがついているよ」と言うから、簡単に手で払った。それを見ていた娘が「全然落ちていないよ」と言うから不思議に思って鏡の前に立つと、思わず噴出した。ついていると言うより、まるで刷毛で描か…

6トンを超える体をもちながら70年以上生き、ほとんどがんにならない動物―それがゾウである。この世界最大の陸生動物ががんにならない理由の解明に取り組んだ研究チームが、その秘密を突き止めたという。 研究著者である米ユタ大学のJoshua Schiffman氏は、「…

軒並み

ニュースを見ていて分からないことばかりだった。分からないから僕の文章も正確ではないが、あまりにも疑問ばかりが浮かび上がってきたので、同じようにそのニュースを見ていた人と共感できるのではないかと思う。 田舎で暮らしていると、トルコなど遠くて遠…

ベッドサイドで大きな声で呼びかけるとすぐに目を開けた。もともと眠っていたのではなかったみたいで、目を開けるとすぐに何やら話し始めた。ただ、今日はこの何やらの中に結構分かる言葉が多くて、30分くらいかかって拾い集めた言葉をつなぐと一つの意思…

不意打ち

「〇〇サンガ オトウサント オカアサント ワカレルノツライ ズットナイテイタ ヨロシクイッテ クダサイ ナンドモイッテ バスニノッタ」 深夜に迎えに来たバスに乗り込むまで、帰った3人のうちの1人が言い続けていたらしい。僕はきっぱりと区切りを付けてい…

娘達へ

今、貴女達の眼下には何が広がっているのでしょう。大都会の密集した建物群でしょうか。或いは太古から受け継がれた深い山々でしょうか。それとも光り輝く太平洋なのでしょうか。それとも雲の上を飛んでいるのでしょうか。いずれにしても僕はいつもの場所で…

場所

もう数年、牛窓に住んでいる家族が、訳あって今借りている家を出なければならなくなった。そこで又牛窓に住みたいから町内で探しているらしい。唯一つ条件があるみたいで、それは譲れないみたいだ。その条件を聞いて僕は思いを巡らしてみたが、牛窓には不釣…

水前寺清子

水前寺清子の唄に「ぼろは着てても心は錦」と言うくだりがある。独特のうなり節で一世を風靡して、そこのところだけは覚えていて今でも歌える。 昼食は、若夫婦、次に姪、最後に僕が摂る様になぜか固定してしまったから、僕の昼食時間は2時を過ぎる。40年…

話しながら、この雰囲気はあまり経験したことがないなと気がついた。僕の周りに10人くらいが集まって、真剣な表情で僕の言葉を待っている。優秀な通訳のおかげで、ほぼ僕の話す内容が伝わっているんだとも実感できた。 最初からそんな話をしていたのではな…

説得力

ふと彼女が漏らした言葉にひどく説得力があった。だから、「そうか、それでか!」と即座に賛同した。決して雄弁ではないのに、むしろその逆で言葉数は少ないのに、結構的を射る言葉が出てくるので、驚かされることが多い。 昨日の広島観光は、地元ではないの…

大成功

大成功だった。今年一番の、いや、この数年で一番のドッキリが成功した。この種のことは大好きで、種明かしを1週間近く内緒にしておくのが唯一辛かった。 かの国の女性の、最後の思い出作りとして2週間前に〇〇に行き、そこでお世話になった女性にかの国の…

帰国

来週、3人が3年間のお勤めを果たして帰国する。その交代要員として、また3人がやってくる。3人が関空に降り立った飛行機で、3人が帰国する。もうこの数年繰り返されている行事だ。多いときには春と秋に行われる。 僕も幾組かの帰る人を見送り、幾組かの…

差別

感覚的な捉え方しか出来ないが、非正規雇用がかなり増えているみたいだ。新聞か何かで数字を見たが、かなりの数だ。賃金が低いことも問題だが、社会的な保証を受けるにもハンディーではないか。現在の保証もさることながら、将来の保証もかなり制限されると…

違和感

これはさすがに拒否するだろうと思った。それでも効果を本人が実感していたら続けるモチベーションは保たれるだろうが、全く10ヶ月飲んで実感できなければ他の選択肢を探すだろう。まして、倒れた時と吐いた時以外は病院に行かない人達だから尚更だ。 今度…

「教えてあげたら採りに行きますか?」と親切に言ってくれたのだが、僕は即座に断った。もともと何十年も口にしていないのだから今更食べなくてもどうってことはない。その寛容さにだけ感謝した。 すぐ痛みが止まる薬をくださいとその女性は要求した。ただ、…

一期一会

よかったです。その日の単なる漢方の勉強会が、3倍の楽しみに変わりました。 僕は勉強会お宅で、40年近く、日帰りで参加できる勉強会には積極的に参加しました。 でも、会場との往復しかしていません。その街や観光への興味がなかったこともありますが、 …

区分

10年前くらいにカトリックの洗礼を受けたが、それ以前から寝る前には簡単にお祈りをする習慣はついていた。妻の影響だと思うが、それは今でも続いていてもうそれ無しで寝ることは恐怖だ。人知を超える災難を回避できるのは、いわゆる神頼みしかない。正しい…

贈り物

さすが、備中温羅太鼓の実力は安定している。出来れば2時間あまり、備中温羅太鼓だけの演奏を聴いていたかったが、主催が総社市文化協会だからそうは言っておれない。市内で活躍する他の和太鼓グループも発表の機会を与えられて当然だ。 和太鼓ファンとして…

牛窓国際交流ヴィラ

牛窓の国際交流ヴィラは、名前の通り外国人向けの宿泊施設だと思っていたら、日本人も泊まれるらしい。牛窓に住んでいる僕が知らなかったのに、関東地方に住んでいるその女性は知っていた。だから彼女は僕の薬局を訪ねてくれる時に利用した。素泊まりで4800…

映像

爆弾が落ちる映像を見ない日はない。何人死んだか報道されない日がない。映像でしか想像できないが、いったいどのくらいの広さが一瞬のうちに破壊され、人間の何が残るのだろう。肉屋のショーウインドウに並べられている肉片くらいは残るのだろうか。骨付き…

再・再放送

かぐや姫ではないが、このところ僕は毎日のように同じ時間が来ると涙を流している。涙があふれて仕方ないのだ。人の、いや人生と言い換えてもいいかもしれないが、哀れを感じてしまうのだ。華やかさとか、喜びとか、そうしたものとは無縁の無数の生き方が綿…

連絡

わが子たちも同じだったが、次女、三女も同じになってきた。困った時しか連絡をしてこなくなったことが。 1週間ほど前に夜遅く電話がかかってきた時は、さすがに本人達のことでなく友人の話だったから少し手を抜いた。恐らくノロウイルスの胃腸風邪だろう、…

白内障

先日白内障の手術をする予定だと薬局で話していた女性が、今日ゴーグル姿でやってきた。術後瞼が痒くて、その塗り薬を処方箋で取りに来た。 瞼の痒みはあるものの、上機嫌だ。その理由はとてもよく見えるようになって「輝いて見える」と言う表現を使わなくて…

重鎮

泊り掛けで過敏性腸症候群の相談に来てくれた方が、養老の滝のお土産を買ってきてくれた。東京辺りから岐阜県まで遊びに行くんだと思ったが、その発想は全国共通ではないことをその時初めて知った。と言うのは、その女性が訪れたと言う養老の滝が千葉県にあ…

感動

その女性は、一日中僕ら4人の前を歩いて、電車やバスを巧みに乗り継いでその街を案内してくれた。おかげで、お願いしていた滞在時間8時間を効率的に使わせてもらった。その街に住んだことがない人間には到底出来ない業だ。観光スポットの数で言うと恐らく…

ポイントカード

なかなかかわいいデザインだ。いわゆるカードと言うものを1枚も持っていない僕だが、妻の勧めで持つことにした。もっとも常時携帯する気はないからどうせどこかに消えてなくなるのだろうけれど、ポイントをためれば色々なサービスが受けれるらしい。そのカ…

道案内

助かります。僕には絶対考え付かない、と言うより考えるほどの体力がありません。 僕にはそれこそ、日常の仕事のほうが意味を感じるしやっていて楽しいので、 余力は正直残っていません。ただ、50年前の僕たちの生活をしている国からきて、 懸命に働いている…