発掘

 何でアベベを思い出すのだ。恐らく60年くらい前のヒーローを。
 ドッグランの草刈りをしている途中でバッテリーが切れたから、薬局にもう一つのバッテリーを取りに帰った。普通は、駐車場で長靴からスリッパに履き替えて薬局の事務室に入るのだが、その1行程が、その朝に限って面倒だった。だから、入り口で長靴を脱いで、室内にはスリッパをはかないまま入った。コンクリートの上に床のように見える敷物を貼り付けているだけだから、感触はほぼコンクリート並みだ。だから、クッションが全くない状態で、歩くだけで響く。ただこの響いている場所が定かではない。指骨か踵か、足首か膝か、はたまた腰か。
 硬い所をほぼ素足状態で歩くようなことは、長年やっていないのだと気が付いた。幼い時、若い時などほぼなにも違和感なくやっていただろうに、ほんの数歩歩いただけで、アベベまで行きついた。
 ローマオリンピックだから僕はまだ小学生だった。恐らく学校にやって来る巡回映画と言う奴で見たのだと思うが、スローモーションで映し出されるアベベの呼吸が、とても印象的で今でも思い出せる。ドアップでスローモーション、そんな映像を見たことがなかったのだろう。
 当時、素足のランナーと言う所ばかりがクローズアップされ、幼心にはヒーローだった。うすうす、鍛えられた足裏がアフリカの貧困と結びついていることは分かっていて、感動を増幅させた。勝つべき人が勝つような世界に幼い時から僕は違和感を持っていて、今でも全くそこから抜け出ていない。こんなに硬いところを彼は40km以上走り続けたのかと驚きの発掘。

【小池百合子の学歴詐称疑惑】マスコミの大罪!嘘を、権力使って、外国の力まで借りて、ホントにしてしまう方が、怖い!東京15区補選で、日本の運命が決まる。安冨歩元東京大学教授。一月万冊 - YouTube

三種の神器

 庶民の町牛窓で、大金持ちに遭遇することは滅多にないが、本当に時々、見るからにそのような人に会う時がある。
 見るからにそのように見える人は、見るからにではなく、正にその種の人の場合がほとんどで、本来僕は苦手だ。
 今日昼過ぎに入ってこられた夫婦もまさに三種の神器を備えていた。神戸 外車 あでやかな服装。ついでに必須ではないが香水の香りもした。
 相談内容は昨夜の食事で食あたりして今でもムカムカが止まらないというものだった。食べたものを尋ねたら、あたっても良さそうなものだったが、僕にはピンと来なかった。そこで体調を尋ねて「あたったんじゃないわ、疲れとんじゃあろう」の一言ですませた。するとやはり腑に落ちていなかった奥さんが、同意してくれた。同じ夕食を食べているから食あたりを訴えるご主人を疑っていたのだろう。
 要はまだ胃の中にありそうでムカムカするのを治してあげればいいのだから、ヤマト薬局で作っている消化剤1号と言う薬局製剤を飲んでもらうことにした。
 食あたりでないことをが分かって気分が楽になったのか、色々な質問を受けた。それに答えているとご主人の方が「先生凄いですね。博士みたいですね!」とおべんちゃらを言ってくれた。知識がないことは僕が一番分かっているから、いくら他所の人でも「はいそうです」とは言えない。そこで僕は「はい、バカセデス」と答えた。ご主人がえらい受けてくれたが、僕の洒落が分かったのだろう。どう見ても日本人には見えなかったが、日本語ペラペラで、僕の高尚な洒落も分かったのだろう。
 苦手な階級の人の中にも、このように愛想がいい人もいるんだと、短かったが楽しい時間だった。
 教訓① 大金持ちでも謙虚な人はいる 教訓② 10万円の薬でも買いそうな人を1100円で治せられるなら1100円で治す。教訓③ 三種の神器でも媚びずに牛窓弁で通す。

 


「今日もずっと大谷さん」劇作家・演出家の鴻上尚史さん、「テレビはゆっくりと自殺している」とテレビのあり方に私見
 劇作家・演出家の鴻上尚史さん(65)が25日、X(旧ツイッター)を更新。選挙での低投票率とテレビのあり方について私見をつづった。
「選挙が終わると、テレビは『投票率が低い』『30%台なんて信じられない』なんていうのだけれど、今日もずっとテレビのワイドショーは、大谷さんを特集している」と、米ドジャース大谷翔平選手(29)の活躍を大きく扱う一方で、政治にまつわる報道が少ない現況を記した。
「それで、視聴者に『政治への関心が薄い』とか『社会参加の意識がない』とか、選挙後に言っても、それは当たり前だろうと思う」と続けた鴻上さん。「この状態が嫌な人はテレビから着実に離れていく。テレビは、ゆっくりと自殺していると思う」と強い表現で、テレビのあり方に疑問を呈した。
 フォロワーらからは「本当です 朝から晩まで大谷大谷大谷」「メディアが本来の仕事を放棄してるんですよね」「政治を取り上げて国民に是非を問わないメディアの質も国民の質も下がっていくばかり」「視聴率をあまり気にしなくてもいいはずのNHKですら、国会中継を途中で打ち切るなどのことをやる」などのコメントが寄せられた。

永遠

 2023年度における病院、診療所、歯科医院を経営する事業者の休業や廃業、法人の解散は合計709件。2000年度以降で過去最多となった。病院は前年度と同じく19件だが、診療所は159件増の580件、歯科医院は33件増の110件といずれも過去最多を更新。
 背景は、後継者難と経営者の高齢化。「日本医師会が2020年にまとめた『医業承継実態調査』では、後継者候補がいないと回答した診療所が過半数を占めていた。また診療所経営者の年齢分布を調べたところ、65~77歳がボリュームゾーンを形成している。
倒産も55件で最多。内訳は病院3件、診療所28件、歯科医院24件。過半数を診療所が占めている。

 

    昔のように、誰もが起業出来るような時代でなかったころ、高額納税者の上位にお医者さんが並んでいた。もっともその頃お医者さんと言う人がどのくらいいたかと言うとかなり稀少価値だったのではないか。医学も発達していなかったから、できることは今から考えたら幼稚なレベルだったかもしれないが、それでも多くの方が最後の拠り所としてすがっていたのではないかと思う。少ない医院、多い患者が高額納税者を排出する環境だったのだと思う。
 ところが近年は、お医者さんだらけで、選ばれる時代になった。何か売りがないと上記のように休業や廃業を選択しなければならなくなる。医も算術だから、営業力は欠かせないだろうが、圧倒的な医師の年齢層が65歳から77歳と言うのだから、営業はそんなにうまくはないだろう。信頼関係を長年築いた人達のお世話で、生計を立てることになる。
 翻って薬局のボリュームゾーンがどのくらいか分からないが、お医者さんでも77歳でボリュームゾーンを形作っているのだから、高々薬剤師だったらもう少し上まで行けそうな気がする。仕事内容の責任の度合いがお医者さんほどでもないことが理由だ。
 いずれ必ずやって来る仕事終わりが、どのパターンになるか分からないが、永遠なんてないんだとつくづく思う。

裏金のドン・二階俊博の三男坊が世襲で出馬確定。小池百合子の後ろ盾の二階に重病説も・・・裏金と世襲でおかしくなった自民党。元博報堂作家本間龍さんと一月万冊 - YouTube

 

年貢

 人材紹介というビジネスは紹介した求職者の入社が決まれば、紹介先企業から紹介手数料を受け取る。一般的に紹介手数料は、入社が決まった求職者の初年度年収の30%前後といわれています。年収400万円の人が入社したら、紹介会社は紹介先企業から120万円を受け取れます。市場価値の高いスキルや技術を持っている求職者の紹介手数料は割合が高くなる傾向にあります。ITエンジニアやAI技術者といった希少性の高い職種の転職では手数料100%ということもあります。転職時の年収が1000万円だとしたら、そのまま1000万円が人材紹介会社に支払われるということです。したがって、AIや医療などの専門スキルを持っている転職希望者を抱えている会社のほうが収益性は良いです。
 
 こういった記事を読むと僕は不愉快になる。そうしたことと縁がないから実体験ではないが、僕は最近の中間に位置してマネジメントするだけで高額な報酬を得る人や企業が多いことが不愉快なのだ。
 当然あらゆる商売がそのシステムを古来から取っているのだが、インターネットの時代になって、汗水たらして働く人の上前を撥ねる手段が簡便化し、その上マスが大きくなっていることが不愉快なのだ。
 汗水垂らしている働いている人の、何千人か何万人か分の給与総額を一人で越えるような会社のオーナーが君臨し、庶民は年貢を納めるために働く。
 平和な時代には格差が開くらしいが、この格差をご破算に出来るのが大災害と戦争と言うから恐ろしい。ただそれには一理ある。超富裕層は外国に簡単に脱出できるが、庶民はそうはいかない。超富裕層がいなくなるのだから、格差は自然と縮まる。
体よく搾取される社会より、生きやすいのかもしれない。

【驚愕!自分でゲロってる】小池百合子東京都知事、4年前の「カイロ大学声明」が、大使館とやりとりして作ったと認める。「フロイト的言い間違い」による真相自己暴露の事例か。安冨歩元東京大学教授。一月万冊 - YouTube

予行演習

 「天下の高島屋のトイレがこれか!」と思ったのは、便座式のトイレではない昔ながらのトイレに入ったときに、なんとなく様子が変だと感じ、その原因が水を流すペダルがなかったからだ。
 とにかく入った途端余りにもがらんとしていたのだ。あったのはトイレットペーパーと緊急時のベルと何の目的か分からない葉書大の薄いプラスチック容器。まさにその3つしかなかったので、これでは用はたせない。「危なかった」と胸をなでおろしたが、天下の高島屋が使えないトイレに普通に入れるようなドジはしないと思って、狭いトイレの中をくまなく探してみた。まるでキツネにつままれたみたいだったが、やっとのことで、例の絵葉書大の容器が怪しいことに気が付いた。
 しゃがみこんで目を近づけて見てみると、手のひらの絵が描いていて、意外と小さな字で手のひらをかざすと水が流れますと書かれていた。初めて見るものだし、失敗は許されないことだから予行演習をしてみた。すると勢いよく水が流れた。
 ああ、これもまたコロナの産物かと、何年遅れか分からないが、新しい装置を理解した。高島屋さん疑ってごめんなさい。「さすが天下の高島屋さん」
 お詫びに、何か買って帰ろうとデパ地下を覘いて見たが、これまた見たこともないような料理で、どうやって買えばいいのか分からなかったから、気後れして手ぶらで退散した。「本当に高島屋さん、ごめんなさい」

見よ!これが身分の差だ!裏金議員は無罪&無税で頂き女子りりちゃんには懲役9年に罰金800万の上に4000万円の自己破産しても消えない追徴課税。安冨歩元東京大学教授。一月万冊 - YouTube

親石

 今日玉野教会で、聖書朗読の役割を果たしてきたのだが、自分で読んでいて分からないところがあった。もっとも僕はそもそも不勉強で、雰囲気だけのクリスチャンだから難解なところは多いのだが、今日の読んだところは今まで遭遇した難しい箇所で一番手だったように思う。
 「あなたがた家を建てる者に捨てられたが、隅の親石になった石」
 このあなたがたは民の議員、長老。親石とは石造家屋の礎石のうち、隅に置く重要な石。転じて、もとになるもの。基礎。
 となると、議員や長老などの権力者に捨てられたキリストは、基礎となる石だということ。僕は建築について何も分からないが、親石と呼ばれる重要な石が隅に置かれるの?中心におられる人が隅にいるから余計、敬うようになるという意味かと思ったが、念のためインターネットで検索して見ると下記のように親切丁寧に解説してくれていた。僕みたいな、あまり理解が出来ていないクリスチャンも意外と多いのかもしれない。

『建築で言うところの土台、定礎を同じとあったのですが、「隅の」の言わんとする意味がまだ良く分かりません。建築のこともよく分からないのですが、四角形だとして、その角の一つという視覚的イメージで合ってますか?』
ベストアンサー
隅のかしら石(親石)は、4角形の縦の壁と横の壁を結び付ける働きをします。
これはキリストがユダヤ人信者と異邦人信者を結びつけることを表しています。

ベストアンサー
「家を建てる者」・・・農夫、イスラエル民族 「(捨てた)石」・・・ぶどう園の息子、ナザレのイエス 「隅の親石」・・・もっとも重要なもの=救い主
つまり、ユダヤ人が十字架にかけ、拒絶したナザレのイエスこそ、全世界の救い主であった、という意味。
ベストアンサーが何故複数あるのか分からないが、いよいよ分からなくなった。家で復習しても分からないようなものが、1回の朗読で分かるはずがない。少しでもキレイに生きたいというのが僕の漠然とした洗礼を受けた理由だが、神父様の聖書の講義はほとんど居眠りをしていた。結果僕は、きれいに生きるどころか、きれいに忘れてしまった。

私が直接見た、小池都知事がビビっていた瞬間 - YouTube

 

目障り

 数年来、それこそ「とにかくだるい」らしくて、色々な科にかかったが、どこが悪いとハッキリ指摘されないまま、いろんな薬を頂いたが、どれも効かなかった。
 話し好きみたいで、僕の質問に倍返しをするが、本当は帰って横になりたいくらい会話だけでも疲れるそうだ。病名がつかないのに、本人は苦痛を訴える。よくあることだが、こうしたときには漢方薬が役に立つことが多いというか、漢方薬しかないだろうとこちらは思う。ただし患者として百戦錬磨だから、田舎の薬局の漢方薬など始めから信用していない。
 それなのに、なぜか飲むことになった。それも面倒くさいと、はなから拒否された煎じ薬を飲むという。僕は2週間分作って飲んでもらうことにしたが、なんとなく2度と来ないような気がしていた。ところが2週間してやって来て、少し手ごたえがあったみたいだ。
 その後、数回作ったところで、その人が偶然息子が書いた処方箋を持って来た。岡山市内から引っ越してきたらしくて偶然息子の所を選んだらしい。現代薬をもらうために月に2回通院するらしいから、その時に一緒に煎じ薬も頼めばいいと提案した。
 僕はその人の不調をメモして渡していたのだが、息子が一度大学病院で検査をしてもらったらと提案したらしく、紹介状を持って診てもらいにいったらしい。そこで専門的な検査を受けたのだが、やはり「どこも異常はない」と言う診断で、折角効果を感じている煎じ薬があるのだから、それでいいのではと言われたらしい。その時に先生が、お薬手帳に載っている息子の処方をコピーさせてくれと言われたらしい。
 しいて言えば慢性疲労症候群あたりと、病院では言われてきているらしいが、専門の先生もあの手この手と試行錯誤されているのだろう。息子の、元をただせば田舎の薬局の処方でも、興味を引いてもらえたのかと不思議な感覚だった。
 40年前に、近隣のお医者さんたちに馬鹿にされながら、漢方薬を勉強した。恐らく目障りだったのだろうと思う。患者が漢方薬が効いたなんて言うと、自尊心が傷ついたのだろう。今では漢方の世界も、お医者さんが中心の、いや〇〇〇が中心の世界になってしまったが、あの頃の僕たちに向けられた軽蔑を含んだ視線は忘れない。

4/20(土) 19:30~ プレミア配信【澤章・元都庁幹部が語る小池百合子知事の虚像と本当の姿/都庁の変質、「共犯」の大手記者たち】 - YouTube