名回答

 漢方薬を作る時に、当然問診をするのだが、こちらが年齢を重ねるにしたがって、病気とは関係ないことも相談されることが増えた。新聞の人生相談みたいに名回答は出来ないが、それでその方の体調が良くなるのなら、薬剤師冥利に尽きる。
 一昨日関東地方の女性に、デパスと同じような効果が見込まれる漢方薬を作って送った。精神的に落ち着いて、筋肉の異常興奮が収まればいいのだが、デパスを飲むのには抵抗がある。こうした方はかなり多い。
 女性はどこで見たのか、「デパスを10年くらい飲んでいた人が、カメラに夢中になることによってデパス依存から脱出した人がいる」と教えてくれた。これは大いに示唆に富んでいる。デパスに限らず多くの精神病薬に共通するテーマを含んでいる。そこで僕は女性に助言した。「自分は病院が大好きなのだから、行くところ行くところで胃カメラを撮ってもらって胃カメラに夢中になったら!」
 また、最近大人の入り口に立った息子さんが、買い物に目覚めてお母さんの財布から少し抜いているらしい。それはさすがに将来のことを考えるとなるべく早く修正しておいた方がいいので「お母さんの財布から取らずに、お父さんの財布から取れ」と諭したらと助言した。
 これらの助言で、この家族に今以上の幸せが訪れるといいなと切に思うが、今僕が一番心配しているのは、あまりにも適した助言の連発で、大手新聞社から人生相談の回答者になってと依頼が殺到することだ。それだけは御免こうむりたい。

逮捕!?辞職??小池百合子氏「有罪・失職」を元側近弁護士が告発!小池百合子はなぜこんなに人から恨まれるのか?元博報堂作家本間龍さんと一月万冊 - YouTube