高止まり

 ほとんど同志のように接して、いつまでも持たそうと励まし合っていたのに。
 もう10年くらい定期的に漢方薬を取りに来ていた。脊柱管狭窄症の漢方薬を頼まれたのがもう10年前。劇的に効いたから、それこそ欠かさずに飲んでいて、お百姓を頑張っていた。
 当時手術しかないと言われて落胆していたのが、漢方薬で改善したから、とても信頼してくれて、家族の薬も作るようになった。それが急に来なくなったから、最悪のことすら考えてしまう。最悪でなくても、症状が悪化して入院か?くらいは考える。
 丁度その頃、お嬢さんが数年ぶりに尋ねて来た。訃報かと一瞬戸惑ったが「父がついに思い切って手術しました」と教えてくれた。
 農業を一所懸命頑張っているから、つい頑張りすぎて壊すくらいはあり得ると思っていたが、一気に手術とは思いつかなかった。なにはともあれ最悪の事態でないことが分かってそこは安堵したが、どうして手術に踏み切ったのか解せなかった。お嬢さんが「思い切って」と言う言葉を使ったのだから、長年射程距離内に手術を置いていたのだろうか。それとも手術に現状打破を期待したのか。農業がほとんどハンディーなくやれていたのに。
 お嬢さん曰く、つい最近退院したのに、動き過ぎてまた傷め入院したらしい。そんなことで手術の有効性が担保されるのか。
 遂にこれで腰痛同盟は解散だ。痛みと同居の長生きはどうでもいいと思ってるから、僕の腰痛の漢方薬を飲んでくださっている人は全員効果を感じて欲しい。なぜなら僕の為でもあるから。きわめて個人的な発想だが、モチベーションはいつも高止まりだ。

小池百合子のウソと欺瞞!明らかにおかしい選挙活動。酷すぎる小池知事の政治を停止せよ!安冨歩元東京大学教授。一月万冊 - YouTube