2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

開かずの扉は、実は開けずの扉だった。 今となっては、僕の機械音痴を嘆くだけだが、逆にどうしてその一瞬だけ勇気を持って挑戦してみようと思ったのか分からない。薬剤師根性が芽生えたのか、何かが降臨したのか分からないが、意を決してみればなんでもない…

上品

過日、タレント女医が診療報酬不正請求により逮捕された。言語道断の愚行であり、医師の社会的信用がガタ落ちである。無論、保険医はその良心に従い、不正請求など皆無に近いのであるが、テレビが大々的に保険診療の仕組みなんぞを特集したため、保険医療制…

実験

朝鮮ガンマン第二弾。不思議な体験をした。そしてその呪縛から今日も抜けなくて、不愉快な思いをしながら見ていた。我こそはと思う方は是非挑戦してその不思議な誘惑に打ち勝って欲しい。 ますます面白くなって、今日など2時に早くスタッフが食事を終えて降…

外国人

別に意図してその時間に食事に上がっているのではないが、このところ食事時間に民放の「朝鮮ガンマン」と言う番組によく出くわす。いつから始まった番組か分からないが、数回見たらだんだん楽しみになってきた。物語りもなんとなく理解できるようになった。…

無常

「よう来たな(よく来たな)」が僕の祖父母の口癖だった。今なら車で50分で行くことができる母の里は、僕が子供の頃は船とバスを乗り継いで行っていたから、半日以上かかった。だから基本、長期休みしか行くことはなかった。でも逆を言えば必ず年に3回は行っ…

恩恵

僕の顔を見ながらしみじみと「効くんですねぇ」と笑顔を浮かべながら言ってくれた。だから僕は褒め言葉として受け止めた。これが同じ言葉を発せられても、薄ら笑いとともにではまともには受け取れない。長年田舎と言うハンディキャップを背負いながら仕事を…

琉球

娘夫婦が連休を利用して沖縄に行ってきたらしい。連休と言っても土曜日に仕事をしているから一泊二日と言うことになる。関空から飛行機に乗ったらしいから、そこまで行く時間を考慮すると結構な強行軍と思える。若いからできるのだろう。僕ならさしずめ、関…

勇気

場所によるがいずれ高速道路の最高スピードが120kmまで許されるようになるらしい。鉄砲の弾が時速何キロメートルで飛ぶのか知らないが、鉄砲の弾の重量とスピードを掛けた数字と、車の重量とスピードを掛けた数字のどちらが大きいのだろう。ひょっとし…

回答

「オトウサン ナンサイデスカ?」と尋ねられたから「64歳」と答えると、かの国の若い女性は悲しそうな顔をした。僕は瞬間的に彼女の心を読み取ることが出来た。残酷な答えをしてしまった。うそを承知で50歳くらいに、いや40歳でもよかったかな、要はさ…

無謀

集中治療室からやっと出てこれたばかりなのに、お母さんのために漢方薬を作ってと頼まれた。症状を聞いてとても僕がお世話できるようなものでないことはすぐに分かった。命が危なかったのに、僕に出る幕はない。それでもなおかつ食い下がって何か作ってと言…

金属

「それじゃあ、自分は鉄か亜鉛か?」これはちょっとかの国の、それも通訳じゃない女性には難しかったみたいだ。皆きょとんとしていた。 昨日の京都の土産話をする二人を囲んで数人で話をしていた。僕は京都観光の間に、英語とフランス語とドイツ語は察知でき…

対話

帰国を控えたかの国の女性達に一番喜んで欲しいのか、今回も僕たちを案内してくれた京都在住の女性に一番喜んで欲しいのか、僕自身が一番喜びたいのか分からなくなっている。少なくとも僕が喜ぶ事が一番ではないと自信を持って言いたいが、僕の未体験コース…

定年

今日、法務局帰りの友人が、小さなポスターを持ってやってきた。老人がギターを抱えて唄っている姿だった。目を閉じて唄っている姿だったが、持ってきた本人の写真かと思った。その品のなさ、やつれ具合、そして何より顔の構造がそっくりだった。冗談で作っ…

空白地帯

薬局に帰ってきて40年。漢方薬を勉強して30年以上経っているから、県の南東部ではそれなりにヤマト薬局の名前が浸透していると思うのだが、意外にも牛窓から峠を一つ越えただけの岡山市のある一区画が、僕の患者さんの空白地帯だ。薬局を継いだときから…

自転車

今日ある若い女性が電車とバスを利用して訪ねて来てくれた。漢方薬をとりに来てくれたのだが、あいにく以前来てくれた時は僕がぎっくり腰で薬局に降りてこれなかったので会うことは出来なかった。普段は電話で話をする女性だから、なんとなく人間性はつかん…

安易

今朝の症例報告に少し手を加えて書く。何しろかなり踏み込んで書けるのはこのブログだけだから。 70歳を少し回ったばかりの女性が、年末に交通事故に逢い入院していた。退院してから体調不良が続き、心療内科にかかっている。そこで睡眠薬2種、抗ウツ薬2…

ポール・ポッツ

恐らく僕は何年も遅れているのだと思う。知る人ぞ知るで、もう何年も前から知っている人も多いのではないか。 僕がその歌手を知ったのは、外国人が日本の歌を唄うコンテスト番組を見ていたときだ。フィナーレで全員が日本の歌を唄ったのだが、その最前列の中…

下々

よほど民主党のときに上手い汁が吸えなかったのか、アホノミクスになってからはアホコミが太鼓もちに徹している。だから新聞によっては裏から読むほうがいい。あいつらは戦争になっても自分の身内が戦場に行くのはコネで防げると思っているから、目先の経済…

倉敷天領太鼓

どうして鼓童は、あんなにしょうもないことをするのだろう。聴衆は民謡か日舞か知らないけれど、そんなものを聴きに来たり観に来たりしているのか。いみじくも主催者と思わしき人が締めの舞台挨拶で「昔の鼓童が聴きたかった、だからそうした選曲をお願いし…

虚勢

発病?した頃は少年だった。今は青年だ。その間、どのくらい苦しんだのか分からないが、少なくともお世話させてもらい始めて2年で「人として、ちゃんと生きていく」と言ってくれた。もちろん僕は単なる薬剤師だから、彼がどのような人生を選択しようが僕の…

「東京電力福島第1原発事故の発生から5年間に損害賠償や除染、汚染水対策などで国民が負担した額が、確定分だけで3兆4613億円を超えることが分かった。日本の人口で割ると1人2万7000円余りに上る。今後も増え続ける見通しで、総額が見通せない状況だ。」 そ…

経験則

僕の40年間に渡る薬剤師生活の経験則を覆すことが牛窓で起こっている。昨日そのことを聞いて珍しい現象だなと思った。 あるお母さんがヤマト薬局特製の風邪薬を買いに来た。いつもその薬で簡単に風邪を治してしまう人だから別段ごく普通の光景だった。とこ…

お疲れ様です。 猫さんの相談なのですが、現在15才で5年ほど前に他の猫さんと同居させたところひどくいじめられ、ストレスから脳疾患になり眼振が起こるようになったそうです。眼振が起こっている最中はふらつきが出て階段から落ちたりするそうです。同居は…

脱落者

オリンピックスタジアムの聖火台が考慮されていなかった件で、またぞろ責任回避合戦が始まっている。こんなときに必ず出てくる掃除大臣経験者がいて、その品の無さが全く変わっていない事に驚くし、そもそもまだ生きていることに驚く。実際に命があることは…

相乗効果

僕はほとんど知識がなかったのだが、僕の先生は「確かに血糖値は下がるらしいですよ」と簡単に述べただけで、さらりと流してしまった。何かの講演の時に丁度ブームになっていたから触れたのだろう。数秒も寄り道をしなかったように記憶している。それが僕の…

被害者

昨日はよほど調剤が重なったとき以外は降りてこなかったのに、今日漢方薬の勉強会に行ったら娘がやってきた。昨日は発熱と喉の痛み、恐らく倦怠感で「基本休ませてもらう」だったのに、今日やって来たと言うことはそのどれもがかなり落ち着いたのだろう。僕…

安土桃山時代

あまり、よその薬局では見かけない光景かもしれない。古い薬局だからこその光景かもしれないが、面白いから披露する。面白いのはひょっとしたらそんな要望をする患者さんのほうかもしれないが。 薬局を開ける時間が待てなかったのだろう9時前に電話がかかっ…

無造作

この日曜日に丸亀に連れて行った7人のうち2人は牛窓ではなく児島で働いている。その中の1人が4月に3年ぶりに日本を離れて帰国する。いつものように「帰国するのは楽しみ?」と尋ねてみた。するとその女性は「ハイタノシミデス ニホンハ キレイデスガ カゾク…

入り口

◇業務上過失致死傷罪で在宅のまま東京地裁に 2011年の東京電力福島第1原発事故を巡り、東京第5検察審査会から起訴議決を受けた東京電力の勝俣恒久元会長(75)ら旧経営陣3人について、検察官役に指定された弁護士が26日午後にも、業務上過失致死…

風土

「弟はここの風土に守られたような気がします」と数日前に葬儀を済ませたお姉さんが言ってくれた。ここの風土とは牛窓のことで、温暖な瀬戸内地方を言っているのだろうが、土地の人に親切にしてもらったと言う意味も含んでいるみたいだ。だから僕みたいな人…