予行演習

 「天下の高島屋のトイレがこれか!」と思ったのは、便座式のトイレではない昔ながらのトイレに入ったときに、なんとなく様子が変だと感じ、その原因が水を流すペダルがなかったからだ。
 とにかく入った途端余りにもがらんとしていたのだ。あったのはトイレットペーパーと緊急時のベルと何の目的か分からない葉書大の薄いプラスチック容器。まさにその3つしかなかったので、これでは用はたせない。「危なかった」と胸をなでおろしたが、天下の高島屋が使えないトイレに普通に入れるようなドジはしないと思って、狭いトイレの中をくまなく探してみた。まるでキツネにつままれたみたいだったが、やっとのことで、例の絵葉書大の容器が怪しいことに気が付いた。
 しゃがみこんで目を近づけて見てみると、手のひらの絵が描いていて、意外と小さな字で手のひらをかざすと水が流れますと書かれていた。初めて見るものだし、失敗は許されないことだから予行演習をしてみた。すると勢いよく水が流れた。
 ああ、これもまたコロナの産物かと、何年遅れか分からないが、新しい装置を理解した。高島屋さん疑ってごめんなさい。「さすが天下の高島屋さん」
 お詫びに、何か買って帰ろうとデパ地下を覘いて見たが、これまた見たこともないような料理で、どうやって買えばいいのか分からなかったから、気後れして手ぶらで退散した。「本当に高島屋さん、ごめんなさい」

見よ!これが身分の差だ!裏金議員は無罪&無税で頂き女子りりちゃんには懲役9年に罰金800万の上に4000万円の自己破産しても消えない追徴課税。安冨歩元東京大学教授。一月万冊 - YouTube