2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

記憶を辿ればたしか麻雀に「ホンロウトイトイ」と言う役があったように思う。今日ニュースを聞いてそんな言葉を思い出した。トイトイの部分はさておき、ホンロウと言うところがやけにぴったしのニュースだったから。 橋の上か下か知らないが、そいつがまたま…

こんな光景は幼いときから数え切れないくらい経験している。急に暗雲に覆われ、気温が低下し、冷たい風が吹いてきて大粒の雨に打たれることなど、毎年何度も繰り返された夏のありふれた光景だ。それがあの巨大竜巻の光景を動画で見てから、何か特別な災害を…

不謹慎

戦いの火蓋は切られた。どうも最初の戦場はトイレの神様らしい。あの歌手のように可愛い女の子がトイレ掃除をして美しい女性に育つのならまだ夢のある話だが、僕がトイレにへばりついて、膨張して排水溝までぴったりとつまった尿取りパットを引き抜こうと格…

他力本願

どんな漢方薬を知っているのと尋ねると「六君子湯とか大建中湯とか・・」でもう止まってしまった。如何に漢方薬が病院で必要ないかだ。特にこの春まで10年間いた病院は大きな病院だったから死に直面していた患者さんが多く、漢方薬の出番など無かったに違…

距離

お昼前の時間帯に息子から電話がかかって来るようなことは、この10年間考えられなかった。休みがあるのかないのか分からないような生活で、四六時中仕事に追われているような印象を持っていた。 昨日の電話は違っていた。急かされるように用件だけを話して…

アート

「おじちゃんのはほとんど芸術の域に達しているね」「アートの世界だわ」と言うから、僕の顔の配置がほとんど前衛芸術ばりにアンバランスなのかと思ったら、どうやらそうではないらしい。 あることを手伝ってもらった甥が、薬局の裏の事務所で僕の応対ぶりを…

人柄

70歳間近の男がソファーに倒れ込むようにして笑うのだから余程嬉しかったのだろう。余程面白かったのではない、余程嬉しかったのだ。僕には分かる。これ以上の歓びの表現はないし、大なり小なり同じような行動は誰もがとる。 胃の不快症状が常にある人だか…

殺し文句

二日連続でお葬式の話で恐縮だが、時代の流れを感じたのでもう一度。 都会の人に言わせれば、まだそんなことを言ったり、しているのかという内容だろうが、より封建的な地域の人に言わせれば、そんな考えのないことと言われるかもしれない。僕らの町がその中…

巡り合わせ

妙な巡り合わせだ。田舎は2年ずつ持ち回りで近隣の10軒くらいで作った町内会の世話をするのだが、前回役を引き受けていたときも、そのお家の葬式の世話をした。今日20何年ぶりかに又そのお宅の葬式を世話することになった。前回は奥さん、今回はご主人…

しきたり

車で10分も走ればそこはもう岡山市なのだが、ほんぶしんと言う巨大な宗教施設がある。山の中腹から平地まで、まるでお城のようだ。天理教の分派だとか言われているが詳しくは知らない。 今日そこの敷地の前を通った時、これ又広大な駐車場の草刈りをしてい…

違法

お互い納得しているのだから、違法ではないだろう。調剤薬局としては正しくないかもしれないが、町の薬局としては許されるのではないかと思う。 ある人が、処方せんを持って来た。安定剤と睡眠薬が処方されていた。最近よく来る方だから状況は十分理解してい…

見島

まるで興味の対象外だったが、番組の中のある数字に興味をそそられ最後まで観てしまった。 山口県の見島と言う島は、渡り鳥の中継地になっているらしくて、日本で確認されている渡り鳥550種のうち290種を見ることができるのだそうだ。この2つの数字のどちら…

耳栓

ある老人が2回目の漢方薬を取りに来て経過などを聞いているうちに「今日、新幹線の電光掲示板で友人が亡くなったことを知りました」と言った。新幹線の座席に腰掛けているときに見えるデッキの扉の上の物だろう。時間をもてあましたときに僕もその文字を追…

偶然

「・・・・さて私の舌痛症なのですが、3日程前から痛みがだいぶマシになりこれくらいなら全く気にならなくなりました。最初は全然変わらなかったのでやはり手ごわいと思っていたのですが…。本当に凄いですね先生の漢方薬は・・・」 何気なくくれたいつも通…

君子

分からない、分からない、スワヒリ語よりも分からない。 あることを登録するのに、フェイスブックかツイッターを経由しないといけないと言う条件があって、漢方の問屋の専務さんにやってもらった。僕は彼の後ろから肩越しにその操作を眺めていただけなのだが…

うり二つ

その女性から連想して息子さんかなと推理するのが普通だが、今回に限ってそんな推理は必要なかった。見れば分かる。まるでうり二つなのだ。それどころか、男女の違いを乗り越えて声までそっくりだ。どちらが女性的な声をしているのか、男性的な声をしている…

感慨

もう亡くなってから何年も経つのに、目頭が熱くなるような話を聞いた。 何回か思い出話として登場してもらった漢方の世界の先輩が、生前に知識をコンピューターで整理していた。そのことは本人から直接聞いていた。当然それは3人のお子さん達のためにやって…

性格

「先生、大丈夫ですか?」と尋ねられたが、大丈夫もなにもそれを目的に漢方薬を作っているのだから大丈夫に決まっている。「どうしてそんなことを聞くの?」と逆に尋ねると「肝っ玉をつける漢方薬を作ってもらっているから、私、性格が変わってきたんです」…

ちんぷんかんぷん

最初からちんぷんかんぷんだった。朝の9時から祈祷が始まるから来て下さいと言われていたので、区内の小さな神社に行ったら誰もいなかった。そのまま帰ろうとしたのだが何となくもう一つの可能性として薬師堂を思いついたのでそちらに行ってみるとすでに部…

新記録

未だかつてない記録が出た。僕は症状が出て困っている人には漢方薬を作ってすぐその場で飲んでもらうことがある。パニックや心臓病、嘔吐下痢、腹痛、風邪などだが、飲んでもらって少しだけ様子を見させてもらうのが常だ。雑談をして待っているとそのうち収…

死因

まるで虫の知らせのように、目の前の男性にお母さんの消息を尋ねた。時々買い物に来るからチャンスは何度もあったのだが、顔を見ているうちに尋ねてみたい気がしたのだ。 男性は1年前に亡くなったと教えてくれた。僕が牛窓に帰って薬局の店頭に立って毎日、…

数珠

何となくスーツの袖の奧に数珠が見えた。薬の会社のセールスの人は基本的には真面目な人が多いから、違和感はなかったが、どうして数珠をしているのか尋ねてみたかった。恐らく僕より一回りは若い人だから、何かの理由があるのではないかと思ったのだ。深く…

皮肉

どこへ向かっていた空の上か知らないが、機内放送で呼びかけられてある若い女性の世話をしたらしい。丁度同じように乗り合わせていた看護師さんの手助けもあったらしい。こういう人達が一緒に乗っていてくれれば僕でもなんとか行き着くことが出来るかもしれ…

四文字熟語

恥ずかしながら僕は結構こまいこと(細かいこと)を長年続けている。そしてその決行日がまさに今日なのだ。第2火曜日ってことだ。 牛窓町のゴミの収集日で第2火曜日は金属混合ゴミの日に当たり、金属製のフタや我が家で言うと分包紙の印字用のロール滓など…

職業

何となく違和感をもちながらテレビを見ていた。 ある豚の酪農家が、小屋の中で育てるのではなく、原っぱで出来るだけ自然に近い形で飼育し、愛情を込めて育てていると言う番組だった。ブタさんと呼び尊厳を保っているように見えた。そうして育てたブタの肉質…

理不尽

それはそれは恐ろしい光景だった。 その女性は、かの国の人にしては珍しく色が白い。日本人より白く見える。名前からしても恐らく中国系なのだろう。「おいしそう」彼女が我が家のモコ(ミニチュアダックス)を膝に抱えて長い胴体を撫でながら思わず漏らした…

身軽

基本的には干渉しないようにしていたから、この10年間どのように働いてきたのかほとんど知らなかった。いつも身体のことを心配していたから、なるべく時間を奪わないようにしてきた。親の都合を押しつけられたらたまったものではないから、まるで無関心も…

尊厳

ああ、僕はやはりこの景色が好きなんだと思った。前回このフェリーで高松に渡ったのは何年前だろう。船のデッキで潮風にもてあそばれながら景色は思い出すが、いつ何のために利用したかは思い出せなかった。もっとも、僕は仕事以外では移動しないたちだから…

民族

やはり今日、僕は偉大な発見に確信を持った。 すでに数年前から感じていて単なる偶然かと思っていたのだが、ここまで誰一人漏れることなく見せつけられると最早民族的なものに間違いはない。礼儀作法とかというものではなく、恐らく骨格の問題ではないか。だ…

両親

ご両親様へ 長い間、お子さまの不調に心を傷めておられると思います。過敏性腸症候群、恐らく耳にしたことがないような症状名に驚かれたのではないでしょうか。又戸惑ってしまったでしょう。嘗てはその様な病名もなかったし、その様な病気になる環境もなかっ…