2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

メール

今日、とても勇気あるメールをいただいた。つい最近過敏性腸症候群がほぼ完治した人が、現在進行形で苦しんでいるかたの為に、メールで相談(?)話し相手(?)になってくださると言うのだ。僕は折角治ったのだからぶり返すともったいないから、是非にとは…

ダンボール箱の中に器用に体を曲げ、我が家のクリは気持ち良さそうに眠っている。僕の視線を感じるのか、時々目を開けてこちらを見るが、又すぐに目をつむり眠り始める。 命あると言うことは、呼吸と共に体がかすかに揺れることか。触れば温かいことか。大き…

慙愧

どこかの国のえらい人が自殺した。生きている方がよほど辛かったのだろう.。あまりに調子よく行きすぎて天国を味わっていたから、檻の中など恐ろしくて入れなかったのだろう。その知らせを聞いて、もっとえらい人がインタビューに答えて「慙愧にたえない」と…

謙遜

Jへの手紙 聖書の朗読は、少しは緊張しましたが、おそらく人並みの緊張でしょう。もうこれでトラウマであったことを考えないことにします。40年の疑問にやっと、答えが出ました。心のトラブルを克服するのは現場しかないと言う理論が正しいことを証明した…

かなりの人が、多かれ少なかれ恐れと不安を抱えて暮らしている。毎日仕事に出かけ、毎日学校に出かけたとしても、その2つは心の隅にいつも存在している。現代では、家庭の中でさえ存在しているかもしれない。仕事をある日ふと失う恐れ。友人を失う不安。人…

自己紹介

少数の印象で全てを推測することは出来ないが、きっと当らずしも遠からずだろう。 教会にはじめて来た人を見つけては、自己紹介をしてもらうのが僕が尊敬している若い神父様の方針だ。それは、信者の方が初めて来てくれた人を温かく受け入れる姿勢を示すもの…

あの頃

もう戻りたいとは思わない。もうニ度と、1日数時間パチンコの台の前で、有線放送から流れる難聴になりそうな歌謡曲の洪水を浴びたくない。たった、200円のコーヒー1杯で、数杯の水をお代わりし、数時間も文庫本を読むような迷惑はかけたくない。米に塩…

留学

ある青年が今日フィリピンに渡る。数年前にだれが想像しただろう。心に秘めたものはあるだろうが、多くを語らないし、多くを聞かない。ただ、健康に留意して目的が達せられるといいと思う。 青春前期の心の葛藤は内に秘められるか、他者を攻撃するか、発露の…

去年の夏、ある方からの紹介でC型肝炎の女性のお世話をしている。当初は肝炎症状のほかに色々な不定愁訴もあったが、今は元気に幸せそうに暮らしている。今日、病院の検査の日だったらしいが、担当が偶然息子だったらしい。検査の結果がすこぶるよくて患者…

感想

薬局玄関真上の巣にいるツバメたちが大きくなり、巣から溢れそうなので、その下を通る人達によく見えるらしい。いや、それ以前に巣の下に敷いてある糞を受ける新聞紙で皆さん気がつくのかもしれない。今年のツバメは何故か大きく育っているのに巣立たない。…

タイ料理

甥の壮行会がタイ料理のレストランであった。勿論僕は招かれた方だ。タイ料理がどんなものかまったく知識はなかった。甥以外は、全員僕より年上だ。一回り以上、上の方も幾人かいた。 席につくと早速前菜というのか、或いはなにか他の呼び方があるのか分から…

Kへの手紙

僕が高校2年生のある日を境に、教室で人の前で本が読めなくなったのはご存知ですか。以来僕は人前恐怖症になってしまいました。とくに人の前で声を出すことが困難になってしまいました。それを克服する為に、人の前で歌を歌うようになったのですが、それは…

ツバメ

毎年のことだが、ツバメが薬局の丁度入り口の上で子育てをしている。そろそろ巣立ちが近づいて、窮屈そうに雛鳥達が身を寄せ合っている。今日の午後、その中の1羽が、階段のところにいて羽をばたつかせていた。落ちたのかどうか分からないが、ダメージをお…

人生には色々な問題が起こり、その都度解決していかなければならない。自分一人ではそれに対処する能力など身につくはずがない。独力で解決出来ることなどしれている。世間に難問は良しにつけ悪しきにつけ無限に山積しているのだから。 僕らは、際限なく連な…

漢方薬

昨日偶然二人の方から喜びの電話を頂いた。そんな日は僕の心も晴れる。職業柄どうしても喜んでいただけない方が出る。全ての人に満足していただこうと懸命に努力しているが、なかなかそうは問屋がおろさない。 喜びを共有出来ると、さあ、又頑張るぞと力みが…

老人が1時間以上しゃベっただろうか。僕は相槌を打ちながら、時々自分の考えも喋った。心の病を患っている家族がいて、その人の世話をしている。話し終えて帰ろうとした時、今日は心療内科に行く日だったけれど、もうこれで行かなくていいと言った。本人も…

不幸

どうしてこんなに次から次へと苦しめられるのだろう。ただ人と同じように学校に行き、仕事をしているだけなのに。どうして、同じ人の上に災難が繰り返されるのだろう。一生懸命、迷惑をかけないように生きていただけなのに。時には音楽も聴いた、歌も歌った…

涙でさよならといった貴女に

もしも僕が30年前に貴女とすれ違っていたら、貴女の清楚な姿に感動して雲を追いかけたかもしれない。もしも30年前、貴女の声を聞いていたら、風に向かって走りだしたかもしれない もしも30年前貴女に会っていたら、鳥のさえずりを探して森の中に分け入ったか…

飛行機雲

今日、僕は三つの大きな川を渡った。どの川も北から南に流れていた。河口付近の風景はどれもとても似ていた。穏やかな流れが古い堰を壊し、繋留されたプレジャーボートの傍を水上バイクが爆音を上げて走っていた。川原では、鎖をとかれた犬たちが、つかの間…

沖縄

全国津々浦々のことを、北海道から沖縄までとしばしば表現される。僕の場合、かなり密度が小さいけれど、昨夜それこそ北海道から沖縄までが曲がりなりにも実現された。 沖縄の人と昨夜縁ができて話していたら、その人が「沖縄はよいところですよ、ぜひ来て下…

旅人

交通事故で息子を失った老婆が、葬式の翌日挨拶に来てくれた。90歳だから体は小さくなっていたが、背はまっすぐに伸びていた。あまり親しくはないが、60前の息子さんと二人住まいなのは知っていた。トラックに追突されて亡くなったらしく、まったくの過…

前線

夜のニュースを見ていたら、今日の荒れ模様は、全国的なものだったようだ。各地の様子を伝えていた。この辺りでも昼過ぎに突然風が強くなった。朝方の雨は上がっていたから、日差しがよいなかの突風といった感じだった。台風並と表現していた地域もあったみ…

劣等感

気がついたら、床の上で2時間くらい転寝をしていた。人並みに連休というものを小さな旅行で過ごしたのでその疲れが出たのだろうか。 医院を経営している先輩夫婦と話している時に、岐阜に来たもう1つの理由を言った。それは、僕の漢方薬を飲んでくれている…

距離

あるホテルの喫茶部で、僕とAとBの三人で会った。Aは10数年ガス漏れで悩んでいる。Bは数年口臭で悩んでいる。口とお尻の違いはあるけれど、驚くほど症状に共通点がある。 引きこもりがち。公の交通手段を利用できない。他者に迷惑をかけていると心配す…

播但道路

兵庫県を縦断する播但道路は中国山地の東端に位置するのだろうか。山深い中、いくつものトンネルを潜り抜ける。 娘が牛窓に車で帰ってきたので、山陰への帰り道は同乗して送り届けた。と言うより助手席に乗って彼女の居眠り運転を防ごうと、心配性が単にでた…

刺身

休日診療が終わり、片付け家がすんだのは丁度8時だった。看護師さんや事務員が帰ってから先輩夫婦が戸締りをして、僕ら3人は先輩の車に乗り、岐阜駅の裏にあるマンションに帰っていった。僕が学生の頃は歓楽街でとても怖くて足を踏みいれられないような所…

鹿児島

今日、珍しい人が訪ねてきてくれた。鹿児島で漢方薬局を開業している若い女性薬剤師だ。薬剤師歴は10年にはまだ満たないのかもしれないが、自立意識が強いしっかりとした薬剤師だった。僕を訪ねてくれた理由も分からないし、そうする価値があるかどうかも…

船酔い

30年前の名古屋駅の構内は、テニスコートが何面取れるだろうかと言うくらい広くて閑散としていた。勿論六大都市の中の1つだから人は多いのだが、余りにも広いものだから、人気がないように映ったものだ。ところが昨日改札口から構内に出たとたん、余りの…

世間並

明日朝、体調が良ければ中部地方に出かける。帰りはいつか予定がない。帰れば又このブログを書くから、ああ、帰ったのだなと思ってくださればいい。会いたい人がいて、見たいものがある。ただ、それは是が非でもと言うほどのものではない。 今度の連休は仕事…

Aへの手紙

昼寝をしようと思ったら本格的に寝てしまっていたなんてのは、若者の特権ですよ。心穏やかな人の特権かもしれません。貴女は前者でしょうね。心って、本当に厄介な物ですね。僕なんてこの年で毎日この心のやつに苦しめられています。より良い生き方をしたい…