人生には色々な問題が起こり、その都度解決していかなければならない。自分一人ではそれに対処する能力など身につくはずがない。独力で解決出来ることなどしれている。世間に難問は良しにつけ悪しきにつけ無限に山積しているのだから。  僕らは、際限なく連なる連峰の登山者だ。全ての山には登れない。だけど山は容赦なく立ちはだかる。その都度、1つの山に昇り1つの谷に下りていたのでは人生短すぎて山々を理解できない。今を懸命に生きている人達。ただ、1つだけ自分自身の高い山を持って欲しい。どんな分野でもいいから、それが職業でも趣味でも社会的貢献でも何でもいいから、突出した山を自分の中に1つ持って欲しい。そうすれば他の山々は見下ろせられ様子はわかるものだ。詳細はわからなくても、大きな判断の間違いは起こらないものだ。たった1つだけでいいから是非高い山をもって欲しい。そして見透しの効く正しい眼力を持ち物事に対処して欲しい。そうすればいたずらに不安になることもないし、間違いも起こしにくい。  方向音痴、メカ音痴、恋愛音痴、味音痴。色々な音痴で結構。どれも極められるはずがない。ところが1つ高い山を持っている人は、なんとかなるものなのだ。日常を苦しみのうちに否定的に生きている人達、何かひとつ、何かひとつ・・・些細なものでもいいから何かひとつ、これが僕の願いだ。