永遠

 2023年度における病院、診療所、歯科医院を経営する事業者の休業や廃業、法人の解散は合計709件。2000年度以降で過去最多となった。病院は前年度と同じく19件だが、診療所は159件増の580件、歯科医院は33件増の110件といずれも過去最多を更新。
 背景は、後継者難と経営者の高齢化。「日本医師会が2020年にまとめた『医業承継実態調査』では、後継者候補がいないと回答した診療所が過半数を占めていた。また診療所経営者の年齢分布を調べたところ、65~77歳がボリュームゾーンを形成している。
倒産も55件で最多。内訳は病院3件、診療所28件、歯科医院24件。過半数を診療所が占めている。

 

    昔のように、誰もが起業出来るような時代でなかったころ、高額納税者の上位にお医者さんが並んでいた。もっともその頃お医者さんと言う人がどのくらいいたかと言うとかなり稀少価値だったのではないか。医学も発達していなかったから、できることは今から考えたら幼稚なレベルだったかもしれないが、それでも多くの方が最後の拠り所としてすがっていたのではないかと思う。少ない医院、多い患者が高額納税者を排出する環境だったのだと思う。
 ところが近年は、お医者さんだらけで、選ばれる時代になった。何か売りがないと上記のように休業や廃業を選択しなければならなくなる。医も算術だから、営業力は欠かせないだろうが、圧倒的な医師の年齢層が65歳から77歳と言うのだから、営業はそんなにうまくはないだろう。信頼関係を長年築いた人達のお世話で、生計を立てることになる。
 翻って薬局のボリュームゾーンがどのくらいか分からないが、お医者さんでも77歳でボリュームゾーンを形作っているのだから、高々薬剤師だったらもう少し上まで行けそうな気がする。仕事内容の責任の度合いがお医者さんほどでもないことが理由だ。
 いずれ必ずやって来る仕事終わりが、どのパターンになるか分からないが、永遠なんてないんだとつくづく思う。

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