悲劇

慶應義塾大学商学部准教授 岩尾 俊兵氏の文章の中で以下のようなものを見つけた。

 「しかし確実にいえることは、老後をめぐる悲喜劇は人生経営の失敗によって生まれているということだ。これによって老後が台無しになるどころか、恐怖と痛みの中で撲殺されるほどの悲劇が我が身に降りかかってくることさえあったわけである。」
 前後の文章を読んでも、人生経営と言う所がよくは分からなかったが、この恐怖と痛みの中でと言うのはよくわかる。職業柄そうした人たちを何十年見続けて来たし、最近では我が身に起こることで追体験として理解できることが増えた。
 誰もが遅かれ早かれ遭遇する恐怖と痛みを逆手にとって、紅麹屋みたいなのが、朝から晩までテレビで煽っている。道路上なら危険運転致死罪にあたるが、汚部が残した遺産で業者は守られている。病気は医者が治してくれるが、老化は誰も手が出ない。個人の老化を遅らせたという証拠は示せないから言ったもの勝ちだ。自称何々の世界だから気楽なもんだ。煽って煽って金をむしり取る。これが健康食品とか機能性食品とかの本質だ。金を集めて業者はより豊かに健康になり、消費者はより貧乏になり恐怖と痛みの中で撲殺される。

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