案の定

 こんなのを、案の定と言うのだろう。夏の間、自分でも驚くほど働いたので、しっぺ返しが何らかの形で来るだろうと思っていた。それも働きすぎが解消してほっとした頃に。暦が秋に変わった頃それが腰痛となって現れた。ありとあらゆる関節が痛んでいる僕にとって、腰痛は珍しいことではないのだが、今回の症状は今までとは明らかに異なっていた。今までは一瞬のうちに傷めるパターンだったが、今回のはそれとは異なって気がつかないうちにしっかりとした腰痛になっていたと言うパターンだった。腰が立たなくなったりすれば諦めて回復を待つが、痛いながらも動けるのでかなりの事はしてしまう。その最たるものがバレーなのだが、バレーをする前は痛くても途中から痛みが楽になってくるのだ。それをよいことにバレーも休まなかった。そのうち膝とふくらはぎをバレーの途中で傷めてビッコをひくようになった。腰も膝も今まで自分で治しているから今までの処方を作り飲んでもなかなか改善しない。そうこうしているうちに、痛いまま2ヶ月が過ぎた。さすがにこの聞改善しないのはよろしくないので、惰性で作っていた処方を1週間前考え直してみた。まさか自分にはこの生薬を入れなくてもよいだろうと思っていたものを、使ってみた。そうすると2日目に、強力な痛み止めを飲んだように痛みが消えた。久しぶりに痛みのない感覚を味わった。自分の体は分だ、いや分かりたくなかったのかもしれない。その薬草を加えると言うことは、体に静脈の停滞を起こしていると言うことだから。そんな血行不良の自分を認めたくなかったのかもしれない。なにはともあれ救われた。痛いところを抱えては100%の気持ちをこめてお世話できない。どこかで自分の不快を優先させてしまう危険がある。痛い腰、膝、ふくらはぎを抱えながらその間も多くの人の痛みのお世話をして、2週間単位で治っていく人もかなりいた。成功した処方に学ぶことは大切だが、心を真っ白にして症状に向き合うことが大切だと今回自分のトラブルで思い知らされた。次から次へと起こって来る自分の不調が皆さんの役に立てれることはいいが、健康に貯金は元々ないのでこれ以上の不調は身も心も滅ぼしそう。