非力

Nさんへ 僕の拙いホームページを見て下さっているのですね。僕が、過敏性腸症候群の方を泊めてまで治っていただこうとしているのは、僕の非力のせいです。僕は一田舎の薬剤師で、カリスマではありませんから、コツコツと縁が出来た人を治していかなければなりません。僕に能力があれば病名を聞いただけで薬を送り治せられるのでしょうが、僕にはそんな神通力はありません。だから懸命に情報のやり取りをします。メールの段階で治らないなら、電話、電話でも治らなければ直接会って、一杯話をし、いっしょに行動し五感で情報を収集するのです。彼ら彼女らの思いと、事実の乖離を埋める事も大切な完治への作業なのです。過敏性腸症候群と言っても、症状も成り立ちも本当に様々です。その様々を理解する努力がないと本当のお世話は出来ません。最近何人かの方に泊まってもらい気がついたことがあります。正しい情報を得ていないということです。情報に慰められるのは刹那の安らぎにはなります。しかし、心地よい分そこに留まってしまい、治癒への道が歩めません。僕の職業で何が辛いかと言うと、薬をお出しした人が、効果がなかった場合です。いかにそのような人を少なくするか日々考えつづけているのです。泊まりに来ていただくのも実はそういった人を一人でも少なくして、僕自身の心の健康を守ろうとしているのかもしれません。  貴女が冊子を作り、それを読んだ人が少しでも救われるといいですね。過敏性腸症候群は治るトラブルだと言うことを発信して下さればありがたいです。