過貧乏性超商工群

 過敏性腸症候群で、僕の所にたどり着くまでに、色々なことをやっている人が多い。ありとあらゆることをしている人がほとんどだ。  最近相談に来た人が教えてくれた。ある薬局?で、肝臓と子宮が悪いと言われて、薬を飲んでいたけれど、過敏性腸症候群は全く改善しなかったらしい。そもそも、過敏性腸症候群の相談に行ったらしいが、薬剤師?は過敏性腸症候群という言葉を知らなかったそうだ。それなのに何故か、肝臓と子宮が悪いと言われてその薬を飲んでいたらしい。どうして肝臓や子宮が悪いと分かったのだろうと素朴な質問をすると、生理が不順とか言ったからかなと教えてくれた。  過敏性腸症候群と言う言葉を知らないくらいだから(その事は問題ではない、得手不得手は誰にでもある)過敏性腸症候群で悩んでいる人達の苦しみの深さは知るよしもない。しかし、相談者を煙に巻いて、ものを売りつけてはいけない。まるで病院のように診断じみたことを言ってもいけない。何の機械も用いずに、医師でない人間がそんなこと分かるはずがない。仮に傾向を読みとっても、ものを売るための脅し商法に使ってはいけない。  その女性の体格はバランスがとれていて、結構きつい仕事をこなしている。どう見ても僕なんかよりはるかに元気だ。お腹以外に何ら問題は感じなかった。いやいや、お腹も元気に違いない。優しすぎる、繊細な心を強くすれば好転するだろう。一時期、長所が青春のいたずらで短所になっているだけだ。それを再び長所に戻し、生産的な人生を送ってもらえばいいのだ。  少なくともあの人達には「過貧乏性超商工群」で接して欲しくない。もっと、謙虚に接するべきだ。やたら警笛ばかりを鳴らして走る時代に、汽笛を鳴らすことが出来る人達なのだから。