階段

 こいつは、絶対ロコモだと思っていた。テレビで見た姿はいわゆるヨチヨチ歩き。歩き始めた幼子と速度は変わらない。青信号の間に横断歩道を渡り切れないだろう。と言うことは、頻尿と尿漏れでも困っていて、パンツはいつも濡らしていただろう。
威張りくさって歩いていたが、パンツはいつも濡れ異臭を放っていたはずだ。
 よくもそんなやつが威張っていて、多くの部下を引き連れ、新聞記者を馬鹿にし、国民を馬鹿にし、必要もない汚リンピックを再招致し、国民の金を盗んだものだ。こんなおいぼれを止めることが出来る人間は誰もいないのかといつも不思議に思っていた。残念ながらやっと止めたのは自然の摂理だった。
 誰かに強引に道をふさがれるべきだった。栄光のうちに終わらせてはいけない人間だった。晩年は訪問介護を受けていたというから、ベッドの上で汚物にまみれた尻を拭かれ、寝返りを打たされ、おむつを替えてもらっていたのだろうが、その屈辱はどれだけのものだったのだろう。今まで自分が見下していたような人間にまるで汚いものを触られるように扱われた屈辱は如何ばかりだっただろう。今まで自分が数えきれない人々を蔑んだ報いと同じ苦しみはあったのか。自尊心だけは異常に高そうだから、その屈辱に一矢くらい報われたか。
 半月ぶりに過敏性腸症候群漢方薬の注文があった女性。調子がよかったが、昇進試験を受けることになってまた症状が出始めたらしい。症状の復活は残念だが、恐らく昇進すればまた体調は戻る。今でも新人の研修などを受け持っているというから、恐らく周りの評価は高い。よく気が付き頑張り屋さんで誠実。電話で話せば伝わって来る。そうか次は支店長か?そんな冗談にも楽しく返してくれる。実際は主任だそうだが、いくつもの階段が待ってくれているようにも思う。
 今日はよき日。

 

【 LIVE】れいわ新選組 山本太郎代表 不定例記者会見(2022年2月1日) - YouTube