ああだめだ、ついに観てしまった。冬のソナタもオールインワンも、チャングムの誓いも、偶然チャンネルを替えていて見つけた番組なのだが、今夜のチェオクの剣は確信犯だ。11時を過ぎるのを待ってテレビの前に座り、期待に胸を膨らませ番組が始まるのを待った。何の予備知識もないから、評論は出来ないか、1つだけ言えることは、又毎週僕はこの時間を楽しみにテレビの前に座るということだ。  主演の女優もとても可愛くて、それでいて凛々しいように、韓国の番組の女優の配役はとてもうまい。チェ・ジウの涙を流す女性も、イ・ヨンエの優しくて知的な女性も、共感を持って受け入れられたのではないか。今度の女優の名前は知らないが、「妹のように思って」と言うせりふが耳に残ったように、可愛くて活発な愛すべき女性を演じるのだろう。  5人兄弟の僕に唯一ないのは妹なのだ。青春前期の頃漠然と妹が欲しいと思ったことがある。その記憶も何十年消えていたが、今夜のせりふで、その気持ちを思い出した。実際にいたらもう更年期の妹ということになるから、絵にはならないが、ほのぼのとした感情になれるのではないかと思う。  水戸黄門ドクターコトーチェオクの剣と、1週間に3回待ち遠しく思う番組が出来た。こうして並べてみると何ら因果関係はないみたいだがそうではない。結局僕は、清く貧しく生きている人達が好きなのだ。いくらお金があっても、いくら立派な肩書があっても、いくら強大な権力を持っていようと、清く貧しく生きることは出来る。現実の社会に欠けているから、余計ブラウン管の中にのめりこむのかもしれない。早く女優の名前を覚えよう。