寒気

昨夜も12時を回ってから布団に入ったが、やけに冷えるなと思っていた。時間が経っても何故か自分の体温で温まらない。僕はすぐ眠りに入れるほうだから布団の中で眠れないのはあまり経験がない。眠っているのか眠れないのか分からないまま時間がかなり過ぎて、寒気が解決しないことに気がついた。これだけ厳重に布団をかけていたらすぐに温もるはずなのに、寒さで身体が震えている。最近ノロウイルスによる胃腸風邪が流行り、薬剤師さんがしばしば特別養護老人ホームに出入りし風邪の菌をもらってきているから、ああやられたなと気がついた。寒気と言うより悪寒なのだと気がついて、意を決しておきあがった。薬局に降りて、漢方薬のぬくめぐすりを飲み、体力を補う栄養剤を飲み、しょうが湯を飲み、服を重ね着して使い捨てかいろを貼り、再び布団に入った。まもなく身体がやっと温まり、なんとなく眠れたような気がした。しかし、風邪は体に入っているので、何となく気だるくて熟睡感は全くなかった。朝起きて今日も仕事が出来るくらいになっていたので安心したが、僕だから必要な時点で薬が飲めたが、一般の方はそうはいかない。朝まで待つ間に風邪は奥深く侵入するだろう。どんな風邪を引くか分からないので前もって用意するのは難しいかもしれないが、やはりおかしいと思ったときが治しどきなので、なにか軽い風邪薬でも置いておくのはいいかもしれない。大きな病院は風邪薬にはPL顆粒くらいの簡単なものしか出してくれないから安心だが、開業医だとついサービス精神で抗生物質が出てしまう。風邪には不要なことが多い上に耐性菌が出来ていざと言う時に不利になるから、やはり簡単な薬でなるべく風邪は治したほうがいい。僕は頑強な身体とは程遠いが、風邪で抗生物質を飲んだことなどない。それでも、いやそれだからか意外と早く治る。  今も少し気だるいが、こんな時は早く寝るに限る。睡眠より効く薬を僕は知らない。