舞台

 子供のころから好きだった。どのくらいの方がふだん口にする習慣があるのか知らないが「なまこ」は大好物の中の一つ。
 祖父が生きていたころは、祖父が捕ってきてさばいてくれていた。ナマコの内臓は「このわた」という細いチューブみたいなもので、サナダムシみたいなものだ。これはさすがに食べなかったが、祖父は好んで食べていた。余程美味しいのだと思うが、祖父以外は口にしなかった。
 昨日なまこが生協で届いた。日付が今日までだったから夕食に食べるつもりだったがあいにく昼の時点で我が家に大根のストックがなかった。妻に買ってくるように頼んでいたら、なんと夕方、処方箋薬を配達したお家のおばあさんが大根をくださった。我が家の夕食が分かっていたかのような偶然だ。
 牛窓には庭で野菜を作っている人が多い。歳を取って農業を卒業した方も多いから、庭で作ると言っても品質はプロ並みだ。家で食べる分だけ作っていると口をそろえてみなさん言われるが、実は家で食べる分と言うのが意外と難しくて、人様に食べていただかなければとてもさばけないくらい作ってしまう。そのおこぼれをしばしばいただく。託けてくださるのは、薬局の利用者も多いし、息子の職場に届けるのが抵抗ある方も多く、野菜が結構集まって来る。
 僕はそれらを青空市場みたいな空間を作ってお金に変えて上げられたらいいなと思っている。いらぬおせっかいみたいな気もするが、お小遣いができ、安く買える人が出来れば、ウイン、ウインだ。廃棄するのなら地域で流通させればいい。
 魚だって同じだ。売れない小魚は捨てることになる。猫を飼っている人にあげてもいいし、骨ごと食べれる小魚は人間には良質のカルシウムの供給源になる。昔は本当に小魚をよく食べた。祖父や僕ら子供が釣った魚は、どんな小魚でも捨てずに口にしたものだ。
 青空市場の舞台は、ドッグパークの副産物として春には出来上がる。問題は参加者とシステムだ。それと僕の体。首から上だけが元気でも、首から下がガタが来ていたら何も始まらない。薬以外のことで人様のお役に立ちたい。

 

大阪、京都・・・拡大するオミクロンは政治家と専門家の人災だ!岸田首相、小池・吉村知事の無知。政府専門家の舘田一博はファイザー等から年間1千万円以上お金を受け取っている。佐藤章・一月万冊 - YouTube