寸止め

 何もすることがなく時間を持てあましていたから、夕方になってウォーキングがてら、海岸線まで行ってみた。時折吹く風が冷たいからか、人には会わなかった。季節が良ければ釣り人たちが岸壁に並んでいるが、今日は僕だけ。人気のイタリア料理の店も閉まっていたから、あたりはひっそりとしていた。
 岸壁に立つと、聞こえたのは撫でるように岸壁に当たる波の音と、遥か上空を飛ぶ飛行機の音だけ。犬も吠えないし、鳥もさえずらない。県道から100メートルくらい離れていると車の音も聞こえないのか。まさに何もない大晦日。音まで遠慮して息をひそめている。
 不気味なくらい静かな時間。来年を予測して時も沈んでいるのか。富士山噴火も、東南海沖地震も、関東直下型も、どれもが明日来てもいいくらいのタイミング。衰退国家に止めを刺す瞬間が来年こそ来るのか。あるいはまたもや寸止めで救われるのか。

 

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