風物詩

 ウーン ウーンと遠くから毎日のように音が聞こえてくる。この時季の風物詩だ。こんな田舎でも、僕の薬局は町中?にあり、数百メートルも離れないと本格的な畑は存在しない。ただし、売れ残った耕作放棄地などがまだ残っていて、草刈は欠かせない。
 かつての農業従事者はかなりの高齢になっているが、それでも肉体を駆使して働いてきた世代だから、草刈り機を肩から下げてエンジン音をとどろかせる。後継者がいるところは、若い人が休日を利用して草を刈る。
 もし荒れ地のままにしていたら、イノシシが出没するようになるし、見通しが利かなくなり交通事故の原因にもなる。かなりの方が責任を果たしていることになる。共同体がまだ残っている田舎ではいつまでも「当然であってほしい」光景だ。
 この当然であってほしい光景に、何とか仲間入りさせてもらおうと、おもちゃのような草刈り機と耕運機を娘が買った。ある程度の草は刈れ、ある程度の土は耕せる。これで、努力はしている程度の評価を得なければ、共同体の足を引っ張ることになる。幸い、ベトナム人の女性たちが、それらで遊ぶ?ことに興味を覚えてくれ、ことのほか作業がはかどる。
 一つ発見したことがある。草を刈り、土を耕していると、トンビが上空を旋回し、カラスが近くの木にとまる。小動物が隠れ家を追われ飛び出してくるのを待っているようだ。
 縄文のころから繰り返された営みのほんの一端に触れる。僕が帰っていくところが見えてくる。

 

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