解体工事

 ふと2階からのぞいてみると、ついこの前まで寮として貸し出していた古民家の解体工事が始まっていた。瓦を下に止めてあるダンプカーに投げおろしている音が、朝から響いていたが、意外や意外、一枚ずつ手ではがし、それをダンプの荷台に投げおろすと言う、全くの手作業だった。分別が厳しいから、そうせざるを得ないのだろう。
 今土木関連の仕事でも、きっちりと休憩時間を取る。僕が2階からのぞいたのが10時ちょっと前だったので、一区切りついたところで、ちょうど休憩時間になったみたいだ。若い男性が3人、瓦をはいだ部分に腰をおろし、缶コーヒーを飲み始めた。数十メートル離れているから話し声は聞こえないが、高い場所からの景色を楽しんでいるように見える。
 不思議なのは、まるで安全対策をしていないみたいなのだ。命綱は見えないし、落ちた時の安全対策も何もしていない。そんな状況でよくコーヒーが飲めるなと素人の僕は思うが、彼らにとってはさしずめ飯台の上に立つ僕くらいの心理的な負荷か。
 雲一つない空に澄んだ空気。小学校の帰り道、土手に腰掛け楽しげに話し合う幼子たちのように見えた。こうした体を張る仕事に、日本人の青年が就いていることが嬉しかった。そしてそれに少しでもお役に立てたこの日が嬉しかった。

 


米山隆一氏が日本維新の会の“反・辻元選挙キャンペーン”を批判「これが維新選挙の実態」
衆議院議員米山隆一氏(54)が2日、ツイッターを更新。10月の衆議院選挙・大阪10区における日本維新の会の姿勢を批判した。
大阪10区といえば、辻元清美氏が落選したことで、全国的に話題となったが、米山氏は選挙期間中、維新の会が辻元氏を狙い撃ちし、個人攻撃を行っていたとする現代ビジネスの記事を添付。「鈴木宗男さんは辻元は『頭に虫がわいている』『人でなし』という内容をマイクでがなり、吉村さんからは『辻元は何も仕事していない』などと個人攻撃を受け」といった内容で、米山氏は「これが維新選挙の実態です」と指摘。
続けて「もちろんそれ自体は合法的な(鈴木宗男議員は名誉棄損が成立しうると思いますが)選挙キャンペーンではありますが、要するに維新の勝利は、維新の政治・政策そのものの勝利ではなく、『選挙キャンペーンの勝利』の側面が大きいと私は思います」と自身の見解を披露した。
さらに「にも関わらず維新は、『選挙キャンペーンの勝利』を、『政治・政策の勝利』と喧伝するばかりか『政治道徳の勝利』とまで誇張し、対立する他党や意見の持ち主を『政治道徳が劣った者』とこき下ろし、嘆かわしいことに一部のマスコミそれに付和雷同します」と批判し「それは私には、民主主義を危険にさらす極めて志の低い在り方に思えます」などと訴えた。