健康格差

 ある会社の漢方相談に今日寄せられていた内容は、更年期障害らしき文面だった。さっと読んで、だいたいはイメージできたが、それだといざ漢方薬を調剤したときの打率が下がってしまうから当然詳細な情報が欲しくなる。時間が作れたら、その情報を頂くための質問を書こうかなと思っていたら、数時間後には既に2軒の薬局の方が返事を書かれていた。
 その返事の中に、ある高価な牛黄製剤と冬虫夏草を勧める文面があった。それらがどのように貢献できるのか僕は分からないが、僕が驚いたのは有名薬局?だと、そんな高価な処方をさらりと勧めることが出来るんだということ。僕のような田舎の薬局でそんな高いものを勧めたら、とうに潰れてる。潰れるくらいならまだいい。下手をすると闇討ちに合うか、ござにまかれて川に捨てられるか、枝ぶりの良い木につるされるか、ワニの池に突き落とされるか、プーチ沈の前に引きずり出されるか、汚部と同じ穴の狢と見られるか・・・・考えただけでも恐ろしい。
 漢方薬を含めた薬で一番難しいのは、薬は確率の商売と言うこと。ラーメンを買えばラーメンが食べれて、映画のチケットを買えば必ず映画を見ることが出来る。だが薬はそうはいかない。もし7割の方に効果を出せれば名医だろう。新薬の許可でもそんなに効くものはない。癌など一けた台でも許可が出る。
 僕が高額なものを勧めることが出来ないのは、取り返しがつかない仕事をしたくないからだ。何割かの方に喜んでいただけないことが分かっていて、お金を巻き上げることはできない。余程金持ちばかりが集まる所ならまだ許されるかもしれないが、僕みたいな庶民しかいない町でそんなことはできないし、許されるどころか自分が自分を許せない。
 嘗ての汚部の愚策で庶民がどんどん困窮している。健康格差もおそらくどんどん開いていくだろう。どの業種も、どちらの側に立つかがあぶり出されると思う。ただし無情にも得るものが多いのはいつの世も上級国民の側に立つ人たちだ。

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