笑点

 日曜日の夕方の笑点は、水戸黄門と並んで僕が見続けた番組。
 この日曜日も当然その時刻にはテレビの前に陣取っていた。番組の途中で三遊亭円楽の映像が流れた。リハビリ中と言うから骨格系のトラブルかと思っていたが、たぶん術後のリハビリなのだろう。あるいは強力な抗がん剤で体が弱っているのか。そして一番いやなケースは、病気が進行していると言うもの。
 あまり興味がなかったので、彼がどのようなトラブルで笑点を休んでいるのか知らなかったが、それはそれは気の毒なほど痩せていて、それこそただ歩くだけの訓練のように思えた。そして、笑点メンバーに挨拶を頂いていると紹介されたのが、紙に書いているものだ。それを司会が代読したのだが、映像をわざわざ撮っているのだから、本人の口から言えばいい。それをわざわざ紙で渡したのは、声が出ないのか。
 なんと芸能人は過酷なんだと言うのが僕のその時の印象。闘病姿までを売らなければならないのか。あのやつれた哀れな姿をさらさなければ次の仕事はもらえないのか。所詮テレビ局の商品で、八百屋の店先に並んでいるキャベツやキュウリと同じだ。野菜は安いが彼らのギャラは相当なものだ。ただ違いはそれだけだ。使い物にならなくなるまで使う。死ぬ過程も商材。一見華やかな世界にいても実は哀れなものだ。死ぬ時くらい、そっとしておいてほしいだろうに。人様に憐れんでほしくないだろうに。

 

1ドル200円以上の世界。日本円が本当に崩壊する日。バブル崩壊から無視し続けたツケを遂に払う時が迫っている。いっそのこともっと金融緩和したら?安冨歩東大教授。一月万冊 - YouTube