不自由

 「そんな烏滸がましいことは考えたことはないわ」と言いながら、実際にはどうなるだろうくらいは考える。なぜならこの女性曰く「もうずいぶんになるじゃろう。どうせ、えらいせんせいにみてもらっとるじゃろうになあ」に、納得だから。 
 かの有名な〇〇さん、いや〇〇様がその手の病気になってから久しい。まさに今、僕に「〇〇様にも漢方薬を作ってあげたら」と助言した女性は同じようなトラブルだ。何年、いや何十年、その手のトラブルで困っていたのか分からないが、少なくとも2年前に初めてやってきたときは、同じ不安ばかり喋り、こちらの言葉など全く聞かなかった。こちらが喋り始めているのにすぐに喋り出し、言葉を遮る。助けを求めてやってきているのに、言葉を聞く余裕も理性もない。おまけに帰宅してからも何回も電話をしてきて、また同じ聞いても貰えない会話を強いられた。
 病院で神経病薬をもらって飲んでいるが、効かないから病院にも行き捲くり電話を掛け捲る。世の中が自分中心に回っていると思っているのか、家族に同情する。病院の先生にも同情する。
 数か月かかったが現在はほぼ正常。ニコニコしてバイクに乗ってやってくる。新しいバイクで、見るからに気持ちよさそう。レジが済んでから、「〇〇さんと〇〇様は、病気だけでなく、似たところが多いから、あの漢方薬で効くかもしれんなあ!」と調子に乗って不遜なことを言ってしまった。「〇〇様と〇〇さんは、天と地、雲の上の人と下々、上品と下品、運転手付きとバイク、金持ちと年金生活者、違いはそのくらいしかないもんなあ」
 僕らはあそこまでの不自由を知らない。こんなにぼろくそに言っても笑いしか残らない自由な空間を僕らは持っている。これを侵すな、これを捨てるな!

 

自民、維新、日本の独裁・ファシズム化を防げるのは山本太郎のれいわ新選組しかいない!危機的状況に陥っている日本社会。ここで止めないと地獄になるぞ。安冨歩東大教授。一月万冊 - YouTube