やっと何十連敗から抜け出すことが出来た。飽きもせず僕もよく耐えたものだと思う。嘗てこういう人のために始めたのだが、そのうち時代の変化を反映していたのか、落胆に継ぐ落胆だった。
通訳のお友達、全く住所も職場も違うのだが、クリスチャンと言うことで先日玉野教会に３人で行った。通訳に遅れること２年で日本に働きに来たのだが、もともと愛媛県に行く予定だったのが岡山県に変更になったことで、親友の通訳と連絡を取って再会を果たしたわけだ。なんでも、ベトナムで日本語学校に通っていた時に同じクラスだったらしい。２年ぶりの再会の場所を玉野教会に設定したみたいだ。
ミサの後、食事をした。さすがに日本語を勉強していたとあって、簡単な意思疎通は出来る。その時に好奇心が強い子だなと感じたので、フェリーに乗ってみないかと誘った。そして今日３人で高松に行ってきた。
これで連敗がストップできた。と言うのは、フェリーに乗っても景色を楽しまず、ひたすらスマホを見ている子が多かった。潮風におあたることもせず、点在する小島に興味も示さず、寝るかスマホかだ。これには心が折れる。栗林公園などに連れて行っても、桜や紅葉にはさすがに興味を示すが、だからと言って桜や紅葉を写真に撮ったりしない。あくまで自分の顔の後ろに桜や紅葉を置くだけなのだ。
今日の子は違った。フェリーを目の当たりにした時から目が輝いていた。乗り込んでも全てが珍しく、すぐにデッキに上がり、暖かい日差しにも助けられ、時速２０㎞で移り行く景色をいっぱいカメラのおさめていた。
長い間、道中が存在しない人達に空しさを感じながら接してきたが、何年振りかに道中も大切にする子に会った。お国柄かと、根拠よりも実体験で決めつけていたが、結論は留保することにする。
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