観光

 牛窓にいたら、そして1日中薬局の中にいたら、今外国人がいっぱい日本にやって来ていることなど気が付かない。数年前に京都に行き、人がいっぱいいたのに日本語が聞こえてこずに、うんざりした記憶が鮮明で、インバウンドと言う奴にそもそも良い印象は持っていない。
 昨日NHKのクローズアップ現代と言う番組で、観光に詳しい外人が解説していた。それによるとアジアの観光客は、有名どころをピンポイントで見に来るらしいが、欧米の裕福な層は、時間や金をいっぱい持っているからゆったりとした旅行を好むらしい。そして今人気なのが、地方に行き、そこで営まれている地域の人たちの生活ぶりに触れることらしい。何気なく川岸を歩き、アユ釣りに勤しんでいる人を眺めたり、普通の商店に入り、店主と会話をしたりして、日本人がどのように生活しているか知りたいらしい。
 その場面で思わず僕は口を開いた。「ほっといてんか、どのように生活してもこっちの勝手じゃあ。見せもんじゃねえわ!」と。
 特に僕のような仕事は、元気いっぱいの方とは縁がないから、見る側よりも見られる側に親和性がある。「風景の一部じゃねえわ、風景の一部で懸命に生きているんじゃ!」となぜか岡山弁になる。観光の恩恵を受けている人達よりも、観光ですら高嶺の花の人達と親和性がある。
 登りゆく国を少しだけ垣間見た世代には、元来た道を帰っているように見えるのは僕だけだろうか。

【ジャニーズ消滅】文春砲炸裂!で東山紀之に新疑惑。キムタクの危機も新会社設立と新社名で全部解決?それは厳しい。元博報堂作家本間龍さんと一月万冊 - YouTube