牛窓しおまちアート

 出来立てのポスターとチラシを持ってきてくれたから、朝鮮史行列のものかと思って見ていたら何となく違う。朝鮮史行列のポスターだったら、衣装がチマチョゴリだからすぐにわかるが、海と空の青さの中に浮かぶ島々とそこを結ぶフェリーが小さく写る風景写真だった。
 タイトルを見ると「牛窓しおまちアート」と書いてある。9回目としているが、実際に僕は見たことがない。誰がやっているのかとポスターの下の方を見てみると、まさにそれを持ってきてくれた方だ。
 なぜ僕が朝鮮史行列と思ったかと言うと、その主催者も又、彼だからだ。ややこしいがどちらのイベントも彼が主催者と言うことになる。
 牛窓は高等学校がないから、中学校までは皆よく知っているが、その後はバラバラだからあまり知らない。僕より3級上で優秀だったのは覚えているが、牛窓に帰ってきてから町おこしで頑張っているのだろう。10年くらい前に帰って来たのは記憶にあるが、故郷を離れている間のことは全く知らないし興味もない。
 ただし僕みたいにひたすら仕事だけをしてきたような人間とは違うみたいで、知識や人脈が豊富なのだろう。だからことを起こせるのだと思う。知識、気力、体力のどれが欠けても出来そうにないものを、2つも興したのだから大したものだ。
 陶芸 木工 竹細工 鉄工芸 チョークアート イラスト 皮小物 ガラスアート アクセサリー 雑貨などの展示販売 ワークショップ 街角コンサートなどの案内があった。
 なるほど、まだ足を運んだことがないはずだ。僕の一番疎いもののオンパレードだ。

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