豪快

 異常な暑さではないが、十分暑くて、朝の草刈り、水撒き、焼却をローテーションでこなしただけで、帽子も手袋も服もびしょびしょ。ずぼらな僕でもさすがに風呂に入ってからでないと、仕事には就けない。
 汗をいっぱいかいても所詮素人の僕は省エネ。プロの農家の方だったら、同じ時間で僕の何倍仕事をするだろう。そのくせ、疲労度は人一倍で、熱中症一歩手前だから我ながら恥ずかしい。
 そんな僕に止めを刺しにやってきた方がいる。目の煎じ薬と喘息の漢方薬を2年以上飲んでいるが、昼前に取りに来た時に、「朝は畑に行って、そのあとテニスをしていました」とさりげなく言った。さりげなく言われたからさりげなくスルーするところだったが、この暑さの中、畑仕事とテニス?スルーなど到底できないくらいのことをやってのけていることになる。
 息子の患者さんで、僕は単に薬を作っているだけだが、どう見ても薬を作っている方がひ弱で、薬を飲んでいる方が強い。カルテを見るとほとんど僕と年齢が違わないのに、そして持病が二つもあるのに、なぜこの炎天下、畑仕事とテニスを連続でこなせれるのだろう。人生のどこかで僕などが圧倒されそうな肉体労働をしていたのだろうか。畑仕事と言うからには専業農家なのだろうか。趣味でやる人があの時間帯に、畑には行かないだろう。
 持病を持ちながらよく働きよく遊ぶ。そして何よりも豪快に笑う。田舎に帰ってよかった。人も少しばかり自然っぽいから。

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