立ち枯れ

 背丈、数十センチで、Yの字。枯れた木が辛うじて立っているように見える。いや木と言うより草。やせ細って辛うじて立っている草。それが敢えて砂砂利で出来たサークルの周りに、新たにオリーブの木などに交じって植えられているから不思議に思って娘に尋ねてみた。
 僕には十分綺麗に見えるサークルも、設計士にとっては道半ばみたいで、数日前から第2段の工事が始まった。サークル周りに10数本の木が植えられたのだが、その木と木の間にか細い枝みたいな気が植えられていた。根元の土が、コーヒーかすみたいな土でおおわれているので、辛うじて植えられたものとわかるが、それがなければ、枯草かと思って抜いてしまいそうだ。
 葉っぱの一枚もないその「木もどき」が何か尋ねると「バラの木」と教えてくれた。バラらしきところは全くないが、それは間違いなくバラで「今眠っている状態」らしい。庭園工事を頼んだおかげで、木を新たに植えるのは「眠っている時」がいいらしいのは覚えたが、眠っているどころか立ち枯れ、すなわち死んでいるようにしか見えない。でもプロのなせる業だから、その時が来たら一気に眠りから覚め、きれいな花を咲かせるのだろう。バラは1年中咲くのかと思えるほど、半年前にサークルの中に作られた花壇のバラが一度も絶えずに次から次へとバトンリレーして咲き続けている。
 猪が毎晩出没する荒れ地が、やっと心地よい空間になった。ワンちゃんたちのオフ会も結構開かれている。10数匹の犬たちが駆け回る景色もいいものだ。あとは、地元の人たちがふと立ち寄り休んで行ってくれれば、僕の老後資金も浮かばれる。

 

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