誇大広告

 どうも何回も期待を裏切られる施設だ。何回ともなると、裏切る方より、裏切られる方に問題がありそうに思えて、自分を責めてしまう。
 数日前までは、行くなら紅葉だろうと思って、県内の情報を集めていたのだが、ふとバラが咲き乱れた映像とともに「秋の大バラまつり」と言うタイトルを見て行き先を変えた。それがまたまた裏目に出てしまった。
 そもそもTケットを買ったときに、係の人が「一部咲いていないところがありますが、ご了承ください」とわざわざ言ったのでいやな予感はしていた。案の定、かつてはバラが咲いているところまで行く小道にもいろいろな花が咲いていたが、今日はバラの葉ばかりだった。100メートルくらいの間に散ることを免れた花が20個も残ってはいなかった。ひなびてしまって尚、しがみついているそれらの花を見つけて、ベトナム人たちはそれでも健気にカメラに収めていた。そばで見ているとまるで理科の実験のようだった。
 いざバラが咲き誇っているだろう場所にたどり着くと、バラ園の名残はあった。
さすがに小道のようではなかったが、それでも咲きほこってはいない。申し訳程度に咲いていると言う表現があっていると思う。連れてきたことを後悔していることを読まれたのか気を使ってくれて、花は少なかったけれど楽しかったと礼を言ってくれた。なんだが慰められているような気がした。
 余程潤沢な資金がないと、こういった自然を売り物にするのは難しいと思う。どのような知識と労力と機械と材料が必要なのかわからないが、おもちゃのようなドッグパークの規模でも、それらはすべて必要だろう。明日からいよいよ工事が始まるが、正に前日に反面教師を見たことになる。
 4つの条件のどれも満足に満たすことができない僕ら零細企業は、せめて誠実でなければならない。決して誇大広告はしてはいけない。

 

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