爆笑

 僕が漢方薬を服用していただいている人に「笑わせてもらう」のは非常に珍しい。特に今日みたいに吹き出すようなことはめったにない。もっとも、普通の薬を買いに来る人は結構元気だから、漁師などにはしばしば大笑いをさせてもらっているが。
 今日の吹き出しは実は電話で話している途中だ。それも結構深刻な内容で、30分くらい話していた。
 田舎の出なのに、大都会で子育てをしていると大変みたいで、体中が不調だ。ただし、不調であって病気ではないから、漢方薬の出番が自ずと多くなる。今日もそういった一連の不調の訴えを聞いていた。特に今回は、やる気が出ないと言うことで、僕が一言口に出した「やる気ムンムン」の漢方薬が気になったみたいだ。
 ただし、このような方は別にやる気を出す必要はない。不定愁訴と言うものは、やる気を出して改善するものではないから。心身ともに元気にするようなものでないと改善しないから、ちゃんと煎じ薬で対処している。
 ところが最近は、疲労がたまり、煎じ薬を作る気力がないみたいで、粉薬で対処しようかということになった。色々話しているうちに、時々やる気ムンムンに話が行ってしまう。そこで「どうして、やる気ムンムンの漢方薬が気になるの?」と尋ねると、「やる気ムンムンの薬を飲んで、煎じ薬が飲めるようになりたい」と答えた。ここで爆笑。電話口で思わず噴き出した。元気になりたいではなく、煎じ薬を飲めることが目標らしい。
 僕が爆笑し「滅茶苦茶面白かった」と言うと「それはよかったです」と嬉しそうに答えた。このやり取りで不調など吹っ飛びそうだが、飛んだのは僕の不調だけだったのかな。

 

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