配達から帰った妻が「生きのいい魚をもらって来た」と言ったが嬉しそうではない。むしろ困り顔だ。その後1時間くらい経っても、同じ話題が出た。
 魚をさばくことが出来ずに困っているみたいだった。「目がプリンちゃんと同じ目をしている」と、飼い猫のプリンの目に例えていた。もうここでさばけなくて困っていることを僕は悟ったが、魚大好き人間だから黙っていた。
 結論から言うと、娘と相談して海に返しに行ったそうだ。よく長時間生きていたなと思うが、1匹は元気に泳ぎ去ったらしいが、1匹は沈んでいったらしい。
 思えば僕も学生時代、卒論仲間から金魚の解剖は任されていた。他の都会育ちの仲間はそれが嫌みたいで、自然と僕の担当になった。長良川の汚染問題のテーマだったが、何百匹殺しただろう。幼い時から釣りをしていたから、魚をさばくと言うか殺すことなど何の感情もなかったし今でもない。
 もしこれが、牛や豚や鳥だったら、僕には絶対できない。しかし僕たちの代わりにやってくれる人たちがいる。彼らがいるからこそ僕たちは、それらの肉を「おいしい」と言いながら楽しむことが出来る。そういった方々を単純に僕は尊敬しているし感謝している。名前を付けて大切に育てた牛を売る時の感情を漏らしてくれた牛飼いの方もいたが、命を奪う職業の方々の潔さに感謝しかない。ためらうことが許されない仕事なのだ。

 

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